写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

通達111 「 紀勢本線を走る105系電車を狙う 紀伊半島遠征 その1 」

この記事をご覧いただき、ありがとうございます。

 

 

 

105系電車。

国鉄末期である80年代に製造された電車の中でも奇妙な形式のグループです。

どう奇妙なのかというと、同じ形式、前面デザインなのに新製された車両と別の種車から改造された

車両とが存在しているからなのです。

 

新製された車両は側面の客用扉が3か所であるのに対し、

改造された車両は種車そのまま4か所となっています。


ちょうど本日から京鉄博にて開館以来初めての現役車両が展示されていますが、

これがなんと105系

タイミングが良いのでご紹介となりました。

 

今回の更新では、この105系を撮影する機会がありましたので

3扉車、4扉車それぞれご紹介させて頂こうかと思います。

 

さて、長く続いた岡山遠征のご報告が終わって間もないのですが、

4月にも片道6時間かけて遠征に出向いてまいりました。

それが今回からの紀伊半島遠征シリーズとなります。

 

そもそも、日本旅行が主催するサロンカーなにわを使用した団臨が今回、

紀伊半島で運転されるという事で、仕事が休みなのを利用して

日帰り弾丸ツアーを敢行いたしました。

 

 

自宅を出て奈良県まで街中を走っていたのですが、

奈良県からは山の中へ突入。

小雨の降るワインディングドーロを2時間ほど走り続け、吉野から十津川村天川村などの地名を横目に三重県の熊野へと抜けました。

紀伊半島の最南端、潮岬のある串本から東に進むと地図上での半島は、名古屋の方へ右上がりになるのですが今回の目的地は三重県との県境にある新宮。半島を半分に割ると

下から右チョイ上にあたる位置になります。

 

自宅からだと三重県にぬけた方が新宮へは近いのですが、さすがは世界遺産熊野。

朝霧を纏って荘厳な雰囲気に包まれた山々の間を走ることが出来ました。

 

新宮に到着してすぐ、

サロンカーなにわも撮影したのですが、この地でしか撮影出来ない車両があります。

それが今回の表題、105系でした。

 

この105系、関西では大都市近郊区間大回り乗車でも行ける桜井線・和歌山線

運用されているので撮影する事は出来るのですが、こちらは4扉のみなので

新製105系である3扉は新宮ー紀伊田辺まで出向かなければなりません。

 

というわけで折角の機会ですから、3扉105系を狙ってみました。

 

まずは新宮駅構内に停車中の編成から。

 

 

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2017-04-09 105系SF003編成  新宮

 

オーシャンブルーになった105系

新製されたのが80年代の初めなので35年以上経過しております。

 

側面が雨どいを収納した形に改造された延命工事施工車となっておりますが、

関西では見られない3扉の姿。

 

ちょっと興奮気味でした。

 

この後、駅前の喫茶店でモーニングをいただき、

次の撮影地へ移動しました。

 

 

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2017-04-09 105系SP002編成  紀伊田原ー古座

 

京都鉄道博物館で本日から展示されているのがこの編成でございます。


この日走行写真の撮影に訪れたポイント、

古座川に掛かる橋梁を渡る105系は4扉車でした。

田の字型の側窓、屋根のボタン形ベンチレーターが懐かしさを掻き立てます。

雨どいもそのままの姿は古き良き国鉄型を体現しております。

 

これが見られただけでも眼福でございます。

 

 

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2017-04-09 105系SF001編成  古座ー紀伊田原(後打ち)

 

次に練習電で撮影した105系は3扉車のSF001編成でした。

 

4扉車と比べるとやはり延命工事施工車はすっきりしていて

物足りなさを感じてしまいます。

 

とは言えこれも立派な国鉄形車両。末長く走り続けて欲しいものです。

 



 

それでは、

この記事をご覧いただき、ありがとうございました!