写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

通達211 「 重連ロンチキ! 白浜工臨返空を狙う 」

この記事をご覧いただき、ありがとうございます。

 

 

東海道本線の大阪ー京都を縄張り?として鉄活しておりますと、

様々な列車がやってまいります。

 

電車、気動車、貨物列車、時たま客車。

種別も定期の優等列車から普通、回送、臨時列車。

 

小さな頃から、踏切が鳴るたびに次は何が来るのかと

ワクワクしながら線路の彼方を見据えていたものでした。

 

そんな東海道本線でございますが、めったと見られない列車がございます。

それが、重連総括制御で運転されるDD51でございます。

 

 

さて、今回の更新は。

7月に実施された紀勢本線の白浜へ向けて発送されたレール輸送列車の復路、

返空を撮影したご報告となります。

 

紀勢本線については拙ブログの通達111からの遠征レポートで少し触れておりますが、

紀伊半島をぐるりと一周する海沿い路線でありながら、山間部をも通る為、

6両以上の車両をけん引する場合は機関車が重連となります。

 

 

今では本当に貴重な存在となったDD51

その中でも旅客会社の保有する車両は原色を保持しており、

国鉄時代の姿を色濃く残しているのです。

 

ですが残念な事に、今では定期運用が存在しません。

 

旅客会社のDD51を撮影しようとすると、

どうしても臨時列車を狙うしかなくなってしまいます。

 

 

かつては山陰本線の多客期に見られた寝台特急「出雲」のDD51重連

 

原色釜の重連シーンを撮影するお手軽な手段だったのですが、この列車も

既に過去のものでございます。

 

 

貴重な原色のDD51が、2両連なって列車を牽引する姿。

それが今回の目的でございます。

 

 

白浜工臨はロングレールを積載した長物車、チキが9両で紀勢本線へ向かう

列車でしたので、陽の長いこの時期ならば早朝の返空を順光で撮影出来る、と

見込んでの鉄活となりました。

 

 

f:id:kyouhisiho2008:20170723234447j:plain

2017-07-07 321系D3編成  山崎ー長岡京

 

返空の前走りとなる普通電車。

 

まだ旅客列車よりも貨物の方が本数が多い時間帯なのですが、

ぼちぼち旅客列車も動き出し始めました。

 

この工臨返空のスジをこのポイントで狙うと、

旅客列車と貨物列車の合間を縫う様にやってくるので、被られそうになるのです。

 

幸いこのポイントで被られた事はまだ無いのですが、ちょっとでも遅延などがあると

ドボンですので、毎回ヒヤヒヤものでございます。

 

複々線の恐怖、と言うヤツですね。

 

 

f:id:kyouhisiho2008:20170723234552j:plain

2017-07-07 工9896レ  山崎ー長岡京

 

重連牽引でやって来た、ロングレール積載チキの返空列車。

先頭はDD51 1109号機でございます。

 

期待していたほどには陽光が射さず、薄く雲が太陽を覆う状況でございました。

その分、フラットな光線状態なので陰影が薄く、より自然な色味で撮影が出来ました。

 

 懸念していた普電との被りもなく、後方から近づく貨物列車との被りもなく、

無事に撮影出来て一安心でございます。

 

 

今では紀勢本線を行く工臨くらいでいしか見る事の叶わない、原色DD51重連列車。

 

眼福でございました。

 

 

f:id:kyouhisiho2008:20170723234621j:plain

2017-07-07 工9896レ  山崎ー長岡京(後打ち)

 

オマケ。

後位の釜はDD51 1191号機でした。

 

 返空はレールを積み下ろしするためのエプロンという機材が乗った車両が

機関車のすぐ後ろに来るので、工臨らしさが際立っております。

 

 

f:id:kyouhisiho2008:20170723234649j:plain

2017-07-07 同上  山崎ー長岡京(後打ち)

 

編成最後尾は赤い標識を付けたチキでございました。

 

 撮影を終えた鉄さん達は列車を見送ると皆一斉に、

ふぅ~っとため息をついておりました。

 

 

 このような貴重な列車の撮影が出来た事がとても喜ばしく、

きっちりと成果を残せたことも満足でございました。

 

 

 今後ともこのような重連の列車が末永く運転されます事を、

七夕の朝に願わずにはいられませんでした。

 

 

 

 

 それでは、

この記事をご覧いただき、ありがとうございました!