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東海道本線の大阪ー京都を縄張り?として鉄活しておりますと、
様々な列車がやってまいります。
電車、気動車、貨物列車、時たま客車。
種別も定期の優等列車から普通、回送、臨時列車。
小さな頃から、踏切が鳴るたびに次は何が来るのかと
ワクワクしながら線路の彼方を見据えていたものでした。
そんな東海道本線でございますが、めったと見られない列車がございます。
さて、今回の更新は。
7月に実施された紀勢本線の白浜へ向けて発送されたレール輸送列車の復路、
返空を撮影したご報告となります。
紀勢本線については拙ブログの通達111からの遠征レポートで少し触れておりますが、
紀伊半島をぐるりと一周する海沿い路線でありながら、山間部をも通る為、
6両以上の車両をけん引する場合は機関車が重連となります。
今では本当に貴重な存在となったDD51。
その中でも旅客会社の保有する車両は原色を保持しており、
国鉄時代の姿を色濃く残しているのです。
ですが残念な事に、今では定期運用が存在しません。
旅客会社のDD51を撮影しようとすると、
どうしても臨時列車を狙うしかなくなってしまいます。
かつては山陰本線の多客期に見られた寝台特急「出雲」のDD51重連。
原色釜の重連シーンを撮影するお手軽な手段だったのですが、この列車も
既に過去のものでございます。
貴重な原色のDD51が、2両連なって列車を牽引する姿。
それが今回の目的でございます。
白浜工臨はロングレールを積載した長物車、チキが9両で紀勢本線へ向かう
列車でしたので、陽の長いこの時期ならば早朝の返空を順光で撮影出来る、と
見込んでの鉄活となりました。
返空の前走りとなる普通電車。
まだ旅客列車よりも貨物の方が本数が多い時間帯なのですが、
ぼちぼち旅客列車も動き出し始めました。
旅客列車と貨物列車の合間を縫う様にやってくるので、被られそうになるのです。
幸いこのポイントで被られた事はまだ無いのですが、ちょっとでも遅延などがあると
ドボンですので、毎回ヒヤヒヤものでございます。
複々線の恐怖、と言うヤツですね。
2017-07-07 工9896レ 山崎ー長岡京
先頭はDD51 1109号機でございます。
期待していたほどには陽光が射さず、薄く雲が太陽を覆う状況でございました。
その分、フラットな光線状態なので陰影が薄く、より自然な色味で撮影が出来ました。
懸念していた普電との被りもなく、後方から近づく貨物列車との被りもなく、
無事に撮影出来て一安心でございます。
今では紀勢本線を行く工臨くらいでいしか見る事の叶わない、原色DD51の重連列車。
眼福でございました。
2017-07-07 工9896レ 山崎ー長岡京(後打ち)
オマケ。
後位の釜はDD51 1191号機でした。
返空はレールを積み下ろしするためのエプロンという機材が乗った車両が
機関車のすぐ後ろに来るので、工臨らしさが際立っております。
2017-07-07 同上 山崎ー長岡京(後打ち)
編成最後尾は赤い標識を付けたチキでございました。
撮影を終えた鉄さん達は列車を見送ると皆一斉に、
ふぅ~っとため息をついておりました。
このような貴重な列車の撮影が出来た事がとても喜ばしく、
きっちりと成果を残せたことも満足でございました。
今後ともこのような重連の列車が末永く運転されます事を、
七夕の朝に願わずにはいられませんでした。
それでは、
この記事をご覧いただき、ありがとうございました!