写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

通達256 「 彼と彼女と木曽あずさ 2017夏遠征2その4 」

この記事をご覧いただき、ありがとうございます。

 

 

本日からいよいよ怒涛の、秋の多忙週間が始まりました。

非鉄の日々が今まで以上に続くのですが、更新は途切れさせずに挑戦いたします。

 

 

美濃太田駅太多線の列車を待っている間に見つけた、駅弁屋さん。

 

太多線ホームの端の方に佇むお店は、昼時だというのに

閑散としておりました。

 

違うホームへ列車が入線する時間になると、バンジュウに釜飯を入れて

オジサンが売り子に出られますが、一つも売れずに戻って来られます。

 

 

何だか見ていると胸が苦しくなりまして、一ついただく事に致します。

 

 

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2017-08-27 松茸の釜飯(包装)  美濃太田駅向龍館

 

プラ製容器の釜飯風、なのですが、風格のある見た目です。

一つ千円。洗うの~は~パンツ千円♪

 

今の若い方はご存知ないでしょうかね…

 

 

太多線の車両はまたしてもロングシートのキハ25でございますので、

車内で釜飯の外装を撮影だけして、実食はお預け。

 

ちゃんと我慢が出来る良い子なのです。

 

ジュルリ…

 

 

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2017-08-27 松茸の釜飯(中身)  美濃太田駅向龍館

 

太多線の終点、多治見からは中央西線へ乗換えて、釜戸駅で下車します。

 

駅のプラットフォームには誰もおらず、正面にある山からは蝉の合唱が降り注ぎます。

 

 

時折、特急しなのが勢いよく通過していくだけの静かな駅で、

ベンチに腰掛け、のんびりと実食させていただきました。

 

 

中々しっかりした松茸が、偉そうに鎮座した中身。

でも、私的には右端に添えてある黒いお漬物に注目です。

 

地域的なものでしょう、これ、奈良漬なのでございます!

奈良県じゃないですよ。

中京地区の代表的なおつけモン、奈良漬です。

 

流石は岐阜の釜飯です。

これだけで、妙に得した気分になりました。

 

 

やはりキヤを撮影した幸せはしっかり得られた様でございます。

 

 

釜飯自体も、特筆する程ではありませんが充分に美味しく頂けました。

 

 

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2017-08-27 土石流被害の様子  釜戸駅周辺

 

 釜戸駅の改札を出て、瑞浪方面にある撮影地へ向かいます。

 

と、駅前の家々で何やら改装工事中。

 

はて、リフォームの流行かな?と思ったのも束の間、

この数日前に中央道で発生した土砂災害のニュースに思い当たりました。

 

高速道路の上にある焼窯工場で、

敷地内で廃棄された有害物質を含んだ土石流が中央道へ流れ込んだニュース。

 

車が押し流される動画も放送されておりました。

 

ここはまさにその現場の直下でありました。

 

 

周辺民家の一階部分が被害を受け、懸命に清掃と修繕をされておられました。

 

白っぽく見えるのが例の有害物質を含んだ土砂だそうで、

辺りは皆さん、マスクをされての作業でございました。

 

 

駅から徒歩20分ほどで目的の撮影地へ到着いたします。

ここで好みの構図を撮影できる場所に、1台のミニバンが止まっておりました。

 

中には60代の男性がおられまして、車のそばでの撮影に許可をいただけました。

どうやらこの男性も、鉄さんのようでございます。

 

 

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2017-08-27 81列車  瑞浪釜戸

 

稲穂の実りつつある田の上を、

ゆっくりと登っていくEF64 1005号機が牽くコンテナ貨物。

 

 編成が予想より短くて左スカでございました。

 

編成の真ん中辺りに掛かる木の向こうに、白い服の人影が見えます。

 

初めは地元農家の方かと思ったのですが、

ちょっと雰囲気が違います。

 

 

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2017-08-27 EF64 1033号機  瑞浪釜戸

 

今度は単機がやって来ましたが、木陰から出て来た白い服の人影。

遠目からですが、女性だと判りました。

 

しかも、ロクヨンセンの方に向かって何やら手をあげる様な仕草をしています。

 

 

 

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2017-08-27 単5875列車  瑞浪釜戸

 

先ほどのコンテナ列車と異なり、軽やかに登っていくロクヨンセン。

 

平日であれば、石油輸送のタキが連なるのですが、

この日は日曜という事で単機での運行となりました。

 

 

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2017-08-27 同上  瑞浪釜戸(後打ち)

 

バックショットは光線が順光になるので、

綺麗に見えますね。

 

ふと見ると、先程の白い女性は再び木陰へ隠れてしまいました。

 

 

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2017-08-27 189系M52編成6連  瑞浪釜戸

 

本日の遠征、その目的である189系特急型電車が、ゆっくりとその姿を現します。

 

ちょうど藁を焼いていて、白い煙が白い車体と相まって

役者が登場に際して、舞台袖からスモークが炊かれているかの様でございます。

 

この時、白い服の女性も木陰から出てこられ、何やら撮影している様子。

もしかして、中京圏の女性鉄さんでしょうか?

 

でも彼女の位置では、お炊き上げの影響をモロに喰らってしまう様です。

 

  

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2017-08-27 回9021M  瑞浪釜戸

 

 この9月まで実施されている信州デスティネーションキャンペーンの一環で、

新宿発の特急あずさ号が特別に塩尻から中央西線へ入線し、南木曽まで客扱い、

その後回送で神領まで入線するというのが、今回のネタでございました。

 

「木曽あずさ」号と銘打たれたこの列車、南木曽ー新宿は

ちゃんとあずさのヘッドマークを掲出するのですが、

南木曽神領間は回送表示でございます。 

 

私はこの区間を走る189系、しかもグレードアップあずさ塗装を

施された編成とあって、回送表示でもお構いなしなのでした。

 

 

というか、あずさマーク掲出の区間で撮影すると、この後の関西へのルートがタイトになりますので、安全を取ってのここでの撮影でございました。

 

 

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2017-08-27 同上  瑞浪釜戸(後打ち)

 

白い服の彼女は狙った成果が得られたのでしょうか。

 

オマケのバックショットはマンダーラ光線でございました。しばし余韻に浸り、

荷物を片づけて釜戸駅へと戻る際に木陰を見ると、

そこにはもう人影はありませんでした。

 

夏のひと時が見せた白日夢?そんな風にも思いましたが、

きっと乗り付けた車で颯爽と移動されたのでしょう。

 

女性鉄さんの姿を目にする機会は今回で2度目でございましたが、

ブロ友でおなじみのE女史の様な妙齢の方は初めてでございました。

 

 

いらっしゃる所にはいらっしゃるのですね、女性鉄さん。

遠目からですし、勘違いかも知れませんが。

 

 

 

 

それでは、

この記事をご覧いただき、ありがとうございました!