写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第566列車 「 山陰DC応援企画!奥出雲おろち号の回送を狙う 2018春 島根・鳥取遠征その1 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

GW初日と二日目にあたります29日、30日は島根と

鳥取へ遠征に行って参りました。

 

奇しくもこの7月より島根・鳥取両県において

山陰デスティネーションキャンペーンがスタートし、

多くの観光客で賑わいを見せる…と思っていたのですが

先の豪雨被害で山陰地方への最もポピュラーな

移動手段となります伯備線が長期不通となって

しまいました。

 

幸いにも関西から鳥取へ抜ける山陰本線ルートは

復旧し在来線で移動が可能でございます。

 

ですが、島根最大の観光都市であります「出雲市」と

ほど近い鳥取最大の経済圏であります「米子市」、

これらと新幹線を結ぶ伯備線が不通という事で

大きな打撃となっている事は想像に難くありません。

 

 

そんな訳で、世間の鉄さん方に「山陰へ行ってみたい」

と思って頂ける様な記事を作成し、山陰DCを

ちょっとでも応援できれば、と緊急企画として

今回から不定期連載で山陰での遠征記事を掲載して

参りたいと思います。

 

島根では主に奥出雲おろち号を、鳥取では

キハ40系気動車を被写体としておりまして、まず

第1回となります今回は、木次から出雲市

回送されますトロッコ列車、奥出雲おろち号の回送を

ご紹介致します。

 

 

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2018-04-29 回9462列車  南大東ー出雲大東

 

時刻は午前6時前、予報通りの爽やかな朝日を受け、

木次から出雲市まで回送されます列車が山間を抜けて

来たシーンを狙います。

 

 

1998年の運行開始当初は客車と同じ専用塗装を

施されたDE15 2558が牽引機として充当されて

いましたが、2010年度よりDE10 1161も新たに

専用塗装を施され牽引機が2両体制となりました。

 

一方が検査などで牽引できない時の為でございます。

 

今回はDE15が検査入場していた為、余りお目に

掛かれないDE10が登板するという事と、丁度

おろち号が20周年という事で特製HMを掲出して

いましたので、この2点が遠征の動機でございました。

 

 

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2018-04-29 回9462列車  南大東ー出雲大東

 

引いた構図でワンモア。

 

田植え前の水が張られ始めた田んぼを横目に

ひっそりと回送されるトロッコ編成。

 

 

奥出雲おろち号はJR西日本が運行する唯一のトロッコ

列車でございまして、現在では島根県の有力な

観光資源となっているそうでございます。

 

関西では嵯峨野観光鉄道という、嵐山から亀岡市

馬堀までの旧山陰本線保津峡を走るトロッコ列車

ございますが、こちらの牽引機は常時DE10形ですね。

 

 

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2018-04-29 DE10 1161  南大東ー出雲大東

 

天の川をイメージしたという専用塗装が施されたDE10。

 

 

奥出雲おろち号は通常、木次線の中間に位置します

木次駅から、芸備線との接続駅となっております

備後落合駅までを運行しております。

 

ですが日曜を中心に繁忙期には往路のみ、山陰本線

出雲市駅を出発する便に変更されまして、車庫のある

木次から早朝に出雲市まで回送されるのでございます。

 

 

今回の遠征ではまずこの回送シーンを狙うべく、

28日の夜に関西を発って夜通し(いつもこのパターン)

走って深夜の3時に撮影地へ到着、仮眠を取って列車を

狙っております。

 

4月の終わりだというのに、車のエンジンを切ると

非常に気温が下がっておりまして、仮眠中の私は

カタカタという音で目が覚めました。

 

一体何の音がしているのかと思いましたら、自分の

歯が寒さで震えてカタカタとなっていた音で

ございました…

 

慌ててエンジンをかけて暖房を入れたのですが、

自分の歯の音で目が覚めるなんて貴重な体験で

ございました。

 

出来るならもうしたくない体験でございます…

 

 

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2018-04-29 回9441列車  直江ー出雲市

 

山陰本線へ乗り入れると進行方向が変わり、

客車に据えられた簡易運転台が先頭となります。

 

 

列車は木次から山陰本線との接続駅となる宍道駅

経て出雲市駅へ向かうのですが、線形が「く」の

字を逆向きにした形状をしております。

 

くの真ん中あたりが宍道でして、車で追いかけ

ますと、宍道を経由せずにストンと降りて

来られますので、出雲市の手前にてもう一度

迎え撃つ事が出来ました。

 

前照灯と尾灯が4つ並ぶ顔は、蜘蛛の様に思えます。

 

 

木次線出雲横田から備後落合までの区間が現在、

長期不通となっているそうでございます。

 

 

沿線の観光資源として大いに活躍する列車である

だけに、早期の復旧が望まれますね。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!