写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第697列車 「 甲101(+甲100) JR北海道261系気動車の甲種輸送を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

冬将軍、という言葉がございます。

 

シベリア寒気団という強い寒気が列島に流れ込み

一層の寒さをもたらす気象現象を指します

言葉なのです。

 

シベリア寒気団と聞くとコサックを踊りながら

南下すしてくる愉快な皆さま、といった

のほほんとしたイメージがございます。

 

 

そんな我が国の冬、最も過酷な条件の下で

運行を強いられますのがJR北海道でございます。

 

本州の車両には中々見られないエアカーテンや

二重窓など、外見のあっさりとした印象からは

及びもつかない重装備でこの冬も

走り続ける事でしょう。

 

 

さて、今回の更新は昨日撮影しておりました

甲種輸送の模様をご報告致します。

 

26日と27日の2日間に分けて川重から出場した

JR北海道261系気動車にはそれぞれ甲100、

甲101の輸送番号が振られておりまして、

神戸貨物にて併結の上、吹田から北陸回りで

輸送されております。

 

 

EF510が牽引する甲種輸送を今回の構図で

撮影するのは釜が大きく、被牽引車両がその分

小さく写るので避けたかったのですが、光線具合を

勘案してここがベストと判断しての

選択でございました。

 

この時期の甲種輸送はお天気ですと何処で

撮影してもステンレスの車体に陽が反射して

しまい、何の車両を牽引しているのかが

判り難くなってしまいます。

 

折角の甲種輸送ですから、後ろの車両にも

目が行く様にと構図同様に光線具合にも

気を遣っての判断でございました。

 

が、結局この構図ですと釜が大写りになりますから

意図した写真には及ばない出来映えになります。

 

 

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2018-11-27 8561列車  桂川駅付近

 

日本海沿岸を縦貫する長距離走者として

今回はEF510-14が充てられました。

 

機次位には吹田から秋田まで、ヨ8794がお供に

連結されております。

 

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2018-11-27 8561列車  桂川駅付近

 

先頭車連結面。

 

かつてのボンネット型を彷彿させます高運転台が

特徴の先頭車は、鹿や熊との衝突被害を想定した

配置なのでしょうか。

 

 

ここ桂川駅のぺデストリアンデッキで

撮影しておりますと、ほぼ確実に道行く通行人から

声を掛けられます。

 

恐らく、エキセンに10名ほどの鉄さんが

いらっしゃるのを見て、何か珍しい列車が

来るのだろうと思うのでしょう。

 

で、すぐ傍にいる私に声を掛けるだと

愚考致します。

 

 

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2018-11-27 8561列車  桂川駅付近

 

最後尾には川重のマークと一緒に

特殊貨物検査票が貼付されております。

 

過酷な北の大地に耐え得る設計、設備を備えます

新しい車体が、仲間の待つ北海道へ向けて

旅立ちます。

 

 

今回もカメラを構える尻から次々に

「何が来るん?」と聞いて来られました。

 

相手が鉄さんであれば、こちらも説明するのに

やぶさかでは無いのですが、かみ砕いて説明する

余裕の無い時に限って、突っ込んで聞いて

来られるのには参ります。 

 

 

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2018-11-27 225系U1編成他12両  桂川駅付近

 

練習電を狙います。

 

甲種輸送の通過5分ほど前に走る

新快速でございます。

  

117系国鉄色時代から伝統的にまといます

関西急電色の帯、 私は結構好きでございます。

 

撮影するその後ろでは、あんなんいつも走ってる

電車やん、アレが珍しんか?嫌、まだ向こうに

ようけ人居てるからアレとちゃうで、と口々に

憶測を述べるギャラリー。

 

プロゴルファーがパットを決める時みたいに、

お口にチャックして見守って欲しい所

なのですが…

 

 

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2018-11-27 221系A15編成  桂川駅付近

 

こちらは未更新の8連でやってきました221系

 

塗装された車体と控えめな急電カラーが特徴的な

車両でございます。

 

この車両の成功で以降の西日本近郊型が形成されて

いった、いわば始祖的な存在なのでございます。

 

国鉄型は地域色という名の単色になったにも

関わらず221系網干も京都や奈良でも頑なにこの

関西急電色をまとい続けているのはJR側もそれだけ

この車両、このカラーリングに思い入れやコダワリが

あるのでしょうか。 

 

そろそろ銀色車体の普電にも飽きてきたので、

221系の様な全塗装車体の新車を普電にも

導入して欲しいモノでございます。

 

 

面白いのは、このすぐ後に来た本番の甲種では、

あれだけ姦しかったギャラリーの皆さんが

水を打った様に静まり、食い入る様に261系を

見送っていた点でございます。

 

一般の方でも違いがわかる甲種輸送、と

申します所でしょうか。

 

去り際に、ええもん見れたわ、と仰られたのが

印象に残りました。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!