写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第788列車 「 夢の競演!?押桃牽引のロンチキを狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

 ほんの二昔ほど前、JRの路線内では数多くの

客車列車が東奔西走しておりました。

 

東北や九州では最後まで残った普通客車列車を

旅客釜が牽引する姿が見られ、主要幹線では

夜通し走る幾本ものブルートレインが輝かしい

ヘッドマークを掲げて疾走しておりました。

 

繁忙期となりますとギリギリの機関車数を

回しながら、定期列車に加え増発された列車や

団臨などへも運用を割かねばならず、機関区の

職員方もさぞや苦労を重ねたのでしょう。

 

その様な状況でもし機関車が故障を起こすなど

運用に足りなくなってしまった場合、ダイヤは

乱れ切符の払い戻し等数々の手間が増えて大変な

事態に見舞われる事も予想は簡単でございます。

 

そんな時、近くのJR貨物から機関車が

借りられる事で難を乗り切る事が出来れば、そんな

ケースが実はしばしば見られたのでございます。

 

白い塗装に身を包む貨物更新機が真っ青な

夜行列車の先頭に立つ、通常では起こりえない

夢の様な列車を撮影すべく貨物機が代走で

充当された際には鉄さんが夜中の駅へ撮影に

現れたそうでございます。

 

 

さて、今回の更新は24日の日曜に撮影して

おりましたロンチキ工臨の模様をご報告させて

いただきます。

 

 

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2019-02-24 1881列車  山崎ー島本

側面に黄帯を巻いたEF210-307が、JR西日本

黒いロンチキ編成の先頭に立ちますこの日の

1881レ。

 

拙ブログでもこれまで何度か取り上げて

参りましたロンチキ工臨でございますが、先頭に

立つ釜はJR西日本の機関車でございました。

 

これはJR西日本の管理する線路上での工事の為、

自社で賄うべく運行されます列車だから

なのでございます。

 

所が今回はJR貨物が管理をしております

大阪貨物ターミナルの構内における工臨という

事で、レールを届ける列車がJR貨物の担当となり

今回の様な列車が運行されております。

 

 

何にしましても通常では見られない、貨物釜の

牽引する旅客ロンチキの姿に痺れます。

 

 

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2019-02-24 1182列車  桂川駅付近

ロンチキ編成を引き取りに京都貨物へと向かう

EF210-307の姿を捉えました。

 

山陽本線の瀬野ー八本松にございます急峻な峠を

越える為の補機としても機能する性能を持った

300番台の桃太郎は、他のEF210とは異なり

側面に黄色帯を備えた姿をしております。

 

峠越えの際には、列車の最後尾から押し上げる

形でサポートする為、押桃、とも呼ばれます。

 

側面に小さく「がんばろう西日本」と書かれた

ステッカーも添付され、昨年の豪雨被害からの

復興にも意識が向きます。

 

 

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2019-02-24 1881列車  山崎ー島本

引いた構図でもう一度狙います。

 

機次位にエプロンを備えますので、ロンチキ感が

満点でございます。

 

定期の客レが絶滅した現在、旅客車両を貨物釜が

牽引する姿は甲種輸送くらいしか捉える機会が

ございませんので、実に貴重なシーンとなりました。

 

 

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2019-02-24 1881列車  山崎ー島本(後打ち)

ド逆光になりますが

後打ちをオマケにさせていただきます。
 

鼻息も荒く如何にレアな機会かを記述致しましたが

興味の無い方々からすればコンテナが無い

只の貨物にしか過ぎませんね。

 

トコトン地味な、それでいてレアな今回の撮影。

 

マニアにしか判らないマニアの為のマニアックな

記事になって しまいました。

 

尤も拙ブログ記事のほとんどが、ニッチな

需要しか無いマニア向けの記事になっております…

 

 

 それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!