写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第790列車 「 野暮ったく、あか抜けない赤色に白ラインの入ったDE10の配給を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

本日から3月となりました。

 

暦の上では春になり、麗らかな気候を期待して

しまいます。

 

日中は上着もいらない陽気になり、撮影もお仕事も

快適に過ごす事が出来ました。

 

 

プレジデントオンラインと申します、ニュース記事を

したためますサイトに興味深い記事がございました。

 

北海道で東急電鉄のロイヤルエクスプレスを運行する

というニュースに対する分析と要望が主たる内容

なのですが、一読致しましてそのセンセーショナルな

描き方に刺激を受けております。

 

ご興味がおありの方もいらっしゃるかと思います。

 

以下にリンクを貼り付けておきます。


記事の内容で特にひっ掛かりました部分を、

以下に文面を引用してご紹介致します。

 

「車両形式はまだ未定だが、同社所有のディーゼル

機関車と聞いて想像するのは、例えばDE10形。

野暮ったく、あか抜けない赤色に白ラインの入った

車両だ。まさかアレに牽引させるのか。まったく

オシャレさに欠けるものだと言ってもいい。

 せっかく都会的で高貴な青色の車両が、ローカル臭

漂う機関車に連結されれば、世界観の不一致に乗客が

興ざめする。その点も含めて「東急のチャレンジ」

なのかもしれないが、ここは編成の続報を待つと

しよう。

オシャレでハイセンスな東急ブランドの車両。北の

大地で上手に生かし、乗客を魅了してほしいと願う

ばかりである。」

 

要約致しますとロイヤルエクスプレスの様な、

オシャレな列車を古臭い国鉄カラーの釜が牽引する

というのは不興を買うからやめた方がいいよね、と

なるのですが、随所に記事を作成した人物の挑発的な

単語が散りばめられております。

 

これでは要望を叙述しているのか喧嘩を売って

いるのか、判りませんよね…

 

記事の趣旨は判らなくも無いのですが、デビューから

頑なに守り続けてきた伝統ある国鉄色のDE10、その

色合いを主観に基づいて切り捨てる言い様には少々

残念な気持ちにさせられました。

 

 

さて、今回の更新は一部ネット界隈で不遇な評価を

受けてしまった野暮ったく、あか抜けない赤色に

白ラインの入ったDD51とDE10が重単で走りました

配給列車のご報告となります。

 

丁度良いタイミングで運転されましたので、本日

撮影して早速記事に起しております。

 

 

f:id:kyouhisiho2008:20190301204616j:plain

2019-03-01 配9946列車  山崎ー長岡京

  

 ムコソでの入れ替え作業に従事しますDE10 1028が、

所属先のミハソからDD51 1192に牽引されて

西日の射す長岡京を走り抜けて行きます。

 

実は列車が来ますしばらく前に、この撮影地に大きな

雲の塊が流れて参りまして陽を遮ってしまいました。 

 

 列車が来るまでには雲も抜けるだろう、とカメラの

設定を晴れの時仕様にしておりましたが、雲が抜ける

寸前に、つまりは曇ったままの状態で列車が到来。

 

慌てて設定を曇り仕様に変更しつつ撮影したので

イマイチ納得のいかない構図になってしまいました。 

 

 列車が来ます20分ほど前に布陣したにも拘わらず

結局は慌てふためいて撮影する体たらく…

 

 お天気の動向には適いませんね。

 

 

f:id:kyouhisiho2008:20190301205629j:plain

2019-03-01 配9946列車  山崎ー長岡京

 

引いた構図でもう一度。

 

同じカラースキームを持つ2両の機関車。

 

ですがその姿、シルエットは

似て非なるものでございます。

 

どちらの形式もそれぞれに良さが有り、

撮影しがいのある機関車だと思います。

 

 

f:id:kyouhisiho2008:20190301210007j:plain

2019-03-01 配9946列車  山崎ー長岡京(後打ち)

 

後姿も狙っておりました。

 

単純にDD51の片側をぶつ切りにした訳では無く

それぞれの使用に適した作りになっております

DD51とDE10の違いが、運転席の備わった

キャブの形状から一目瞭然でございます。

 

 

f:id:kyouhisiho2008:20190301210403j:plain

2019-03-01 配9946列車  山崎ー長岡京(後打ち)

 

オマケ。

 

バックショットももう一写しております。

 

梅小路のDE10と異なり、本線上を走行する設備を

備えていないミハソのDE10は、同じミハソに

所属しますDD51に牽引される形でムコソへと

出張に向かいます。

 

 

かつて、SLを駆逐する為に全国へ配置されました

DD51とDE10の2車種も、今ではその数を

グンと減らし絶滅危惧種に(私から)指定されて

おります。

 

昭和の時代に製造され、平成の終わる今でも

変わらず鮮烈な赤に白ハチマキを巻いた姿で

活躍するその姿は、決して都会的ではないのかも

知れませんが、忌避すべき野暮ったさでもない様に

思えてなりません。

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!