この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
鳥山石燕をご存知でしょうか。
江戸時代に活躍した画家の一人でございます。
かの人物が描く絵画は風景や人物では無く、
各所に伝わる伝承や噂に脚色を加えて図案化した
妖怪図画でございました。
オバケの絵画は古くから我が国で用いられる題材の
一つとして、割とメジャーな存在でございます。
幽霊に初めて脚が消えた作品を世に出した
丸山応挙など、海外でも高い評価を得る
芸術としても知られております。
そんな妖怪やオバケ、何故か男性の変化した
妖怪は何ちゃら坊主や◯◯入道など、仏門の
名称や姿をとっております。
一つ目小僧や泥田坊、見上げ入道などですね。
農民や商人などが妖怪になる、といった例が
見当たりません。
この辺りは民俗学的な見地から解答が出せそうに
思われますが、ここで掘り下げると拙ブログの
趣旨から外れますので置いておきますね。
さて、今回の更新は10日ほど前に撮影した試運転の
ネタからご報告させていただきます。
なっております。
という事は全検などの際には吹田工場へ入場し、
出場する前に実施されます公式試運転では、
試6780M〜試6781Mで吹田とムコソを往復する
姿が見られる事になるのでしょう。
つまり、試運転で向日町以東を走る姿は今後
滅多と拝めない機会となるに相違ございません。
そこで323系の試運転を撮影するにあたり、
1.試運転幕がわかる様に低速シャッターで撮影。
2.向日町以東の撮影地で狙う。
という2点にこだわって撮影する事に致しました。
とは申しましても私がチョイ鉄可能な範囲は
狙うポイントは只一つ、イオンストレートしか
ございませんでした。
お天気ならビル影がマダラに掛かる時間帯、曇りを
願っての布陣となりまして、結果は
ご覧の通りでございます。
2019-03-15 試9553M 桂川ー向日町
桂川駅を通過し、イオンストレートを疾駆します
323系LS20編成を薄暗い曇天の中で捉える事が
出来ました。
2019-03-15 281系HA606編成 京都貨物ー向日町(操)
実は本番の少し前までは陽が射しておりました。
本線の最奥となります下り列車線に影が掛かる
寸前の時間帯、お日様の前を雲が思わせ振りに
流れていきます。
試運転の神様が気を利かせてくれたのか否か、
本番には分厚い雲が掛かりまして、表題の撮影に
漕ぎ着ける事が出来ました。
表題の一つ前のカットでございます。
狙い通り試運転幕も切らさず、ムコソ以東の
イオンストレートで撮影が叶いました。
2019-03-15 試9553M 桂川ー向日町(後打ち)
オマケ。
スカートが大きく顔との一体感が強い323系の面を
眺めておりますと、何やら妖怪の顔みたいに
思えて参りませんか?
赤く光る目、ネズミの前歯の様な連結器まわりとか。
おでこは真っ黒なその顔は現代に息づく新たな
妖怪の誕生なのかも知れませんよ。
環状線を走るので路線の形から、その名も
妖怪丸入道なんていかがでしょうか。
もしくは丸坊主?
いえいえそれだと単なるハゲでございます。
お後がよろしい様で…
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!