写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第814列車 「 323系LS20編成の新製出場試運転を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

鳥山石燕をご存知でしょうか。

 

江戸時代に活躍した画家の一人でございます。

 

かの人物が描く絵画は風景や人物では無く、

各所に伝わる伝承や噂に脚色を加えて図案化した

妖怪図画でございました。

 

 

オバケの絵画は古くから我が国で用いられる題材の

一つとして、割とメジャーな存在でございます。

 

幽霊に初めて脚が消えた作品を世に出した

丸山応挙など、海外でも高い評価を得る

芸術としても知られております。

 

 

そんな妖怪やオバケ、何故か男性の変化した

妖怪は何ちゃら坊主や◯◯入道など、仏門の

名称や姿をとっております。

 

一つ目小僧や泥田坊、見上げ入道などですね。

 

農民や商人などが妖怪になる、といった例が

見当たりません。

 

この辺りは民俗学的な見地から解答が出せそうに

思われますが、ここで掘り下げると拙ブログの

趣旨から外れますので置いておきますね。

 

 

さて、今回の更新は10日ほど前に撮影した試運転の

ネタからご報告させていただきます。

 

 

323系大阪環状線に投入されるべく新製されて

おりまして、所属は吹田総合車両所森ノ宮支所と

なっております。

 

という事は全検などの際には吹田工場へ入場し、

出場する前に実施されます公式試運転では、

試6780M〜試6781Mで吹田とムコソを往復する

姿が見られる事になるのでしょう。

 

つまり、試運転で向日町以東を走る姿は今後

滅多と拝めない機会となるに相違ございません。

 

そこで323系の試運転を撮影するにあたり、

1.試運転幕がわかる様に低速シャッターで撮影。

2.向日町以東の撮影地で狙う。

という2点にこだわって撮影する事に致しました。

 

とは申しましても私がチョイ鉄可能な範囲は

桂川鉄橋から西になりますので、323系を編成で

狙うポイントは只一つ、イオンストレートしか

ございませんでした。

 

お天気ならビル影がマダラに掛かる時間帯、曇りを

願っての布陣となりまして、結果は

ご覧の通りでございます。

 

 

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2019-03-15 試9553M  桂川ー向日町

 

桂川駅を通過し、イオンストレートを疾駆します

323系LS20編成を薄暗い曇天の中で捉える事が

出来ました。

 

 

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2019-03-15 281系HA606編成  京都貨物ー向日町(操)

 

実は本番の少し前までは陽が射しておりました。

 

本線の最奥となります下り列車線に影が掛かる

寸前の時間帯、お日様の前を雲が思わせ振りに

流れていきます。

 

試運転の神様が気を利かせてくれたのか否か、

本番には分厚い雲が掛かりまして、表題の撮影に

漕ぎ着ける事が出来ました。

 

 

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2019-03-15 323系LS20編成  桂川ー向日町

 

表題の一つ前のカットでございます。

 

 

狙い通り試運転幕も切らさず、ムコソ以東の

イオンストレートで撮影が叶いました。 

 

 

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2019-03-15 試9553M  桂川ー向日町(後打ち)

 

オマケ。

 

スカートが大きく顔との一体感が強い323系の面を

眺めておりますと、何やら妖怪の顔みたいに

思えて参りませんか?

 

赤く光る目、ネズミの前歯の様な連結器まわりとか。

 

おでこは真っ黒なその顔は現代に息づく新たな

妖怪の誕生なのかも知れませんよ。

 

環状線を走るので路線の形から、その名も

妖怪丸入道なんていかがでしょうか。

 

もしくは丸坊主

いえいえそれだと単なるハゲでございます。

 

 

お後がよろしい様で…

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!