写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第897列車 「 さらばサンナナ!吊り掛けクライマーモハ1形を狙う 2019・夏 箱根登山鉄道紀行その1 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

5月、丁度GWが明けまして令和元年という元号

違和感を感じつつも伝票の日付ミスも減りつつあった

そんな時分の頃でございます。

 

ことでんのレトロ電車に続き、箱根登山鉄道

現役の吊り掛け駆動モハ1型が7月に引退という話を

耳に致しました。

 

その少し前に川重から3000形2両が新製出場して

甲種輸送されましたのは撮影済みでしたので

なるほど、その入れ替わりで引退するのか、と

納得したものでございます。

 

 

箱根かぁ、遠いな…

でも今回引退するモハ1形は私の好きな塗装を

まとうサンナナ編成だよなぁ…

 

と、悶々としつつも撮影に行くには二の足を

踏んでおりました。

 

所がメトロ2000系の甲種輸送のお話をいただき、

これは箱根と絡めて参戦せよとの神の啓示では!?

と勝手に息巻いて行程を組んでみたのでございます。

 

 

お天気は曇天予報。

 

箱根登山鉄道の編成写真を狙うポイントは

逆光構図が多く、曇天であれば好都合でございます。

 

梅雨時期になりますと沿線の紫陽花が花開き、

鉄に加え花を愛でる人出も増えますでしょうから

車両主体での撮影ならば今の内に行っておくべき、

との思いで急遽の弾丸ツアー敢行と相成りました。

 

 

さて、今回の更新はそんな私の思惑が果たして

吉と出たのか凶となりましたのか、皆様に

ご報告させていただく機会となります。

 

相模貨物工臨を撮影後、横浜から東名高速

使わせていただきブログ友のかわつる氏と共に

小田原市内へ。

 

和食のファミレスで昼食を摂り午後一番で

箱根湯本へと向かいました。

 

今回の撮影場所として考えておりましたのは

主に2か所、まずは湯本駅前のぺデッキから

下って来る列車を狙うポイントでございました。

 

が、流石は観光地。

 

湯本駅前を貫く国道1号線沿いはおろか、

脇道に面したパーキングも全て満車。

 

路駐は勿論NGでございます。

 

道が狭く明らかに通行の妨げになりますから。

 

 

ですので湯本駅前での撮影は諦めまして

次善策として用意しておりました大平台駅での

駅撮りに変更致します。

 

 

所が着いてビックリ。

 

大平台駅付近にはパーキング自体が有りません。

 

当然路上に車を放置するなんて事も出来ません。

 

思案した結果、駅前にお店があります酒屋さんへと

伺いまして、事情をお話して店舗駐車場に

停めさせて欲しいとお願いを致しました所、

小1時間程度なら、という条件で駐車許可を

いただく事が出来ました。

 

そうして無事、車を停めて大平台駅へと

やって参りました我々一行。

 

 

狙うのはこの7月に引退が決まったモハ1形

103-107編成、通称サンナナでございます。

 

小一時間の間にやって来るのか、不安に駆られつつ

ホームで列車がやって来るのを待ちますと、

お目当ての編成はすぐに山を下って来ました。

 

きっと山の神様は

駅伝だけでなく、鉄にもお優しいのでしょう(感謝)。

 

 

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2019-06-02 モハ1形103-107編成  大平台

 

有事であれば絶対防衛線となります(笑)強羅から

山を下って来ましたモハ1形

 

前面のマークと側面ステッカーが引退に向けた

告知装飾となっております。

 

 

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2019-06-02 モハ1形103-107編成  大平台

 

引いた構図でもう一度。

 

103号車の前面にはパンタグラフからの配線が

ピラーに沿って床下へ伸びており、レトロ感を

一層強く感じさせます。

 

また、側面窓だけでなく前面窓にもサッシが入り

開閉可能となっているのが何とも味が有って

撮影する分には素敵でございます。

 

 

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2019-06-02 103号車前面  大平台

 

引退を告知します文言が添えられたヘッドマーク

掲げる103号車。

 

 

ここ大平台駅箱根登山鉄道の線形ではお馴染みの

スイッチバックを行う駅でございます。

 

駅自体が引き込み線となっており、停車中に運転士が

前後の車両を移動して進行方向を変えます。

 

ですのでその分じっくりと車両を観察する時間が有り

各部を撮影させていただきました。

 

 

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2019-06-02 モハ1形103-107編成  大平台

 

車体連結部付近。

 

左が107、右が103号車でございます。

 

2両の間には渡り板が設置されておりますが

幌が無いので走行中に車両間の移動は

出来ないのではないかと思われます。

 

 

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2019-06-02 107号車側面ステッカー  大平台

 

可愛らしいイラストがあしらわれます

引退告知のステッカー。

 

このデザインのTシャツとか販売して下されば

記念に購入するのですが。

 

 

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2019-06-02 モハ1形103-107編成  大平台

 

107側を先頭に、箱根湯本を目指します。

 

途中駅なのに車止めが設置してありますのが

スイッチバックの証明と申せますでしょう。

 

あの車止めの向こう側には国道1号線

走っております。

 

 

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2019-06-02 モハ1形107号車  大平台

 

オマケ。

 

う~ん今回の停止位置も完璧っ。やっぱ俺って

良い腕してるよね!

 

と考えていらっしゃる訳では無い様ですが

出発前に確認をされる乗務員さんと一緒に

スナップしておりました。

 

 

箱根が観光地だから、なのでしょう。

列車は日曜の午後ですが女性の乗客が

圧倒的に多く、オヤジの私からすると華やかな

車内の様に思えます。

 

 

時代を感じさせます古豪列車が、ゴウゥゥンと

吊り掛けサウンドを箱根の山に木霊させ

湯本を目指して下って行きました。

 

ええ音聞けた…

という事でブログ友のかわつる氏が録音された

吊り掛けサウンドが堪能できます記事を

以下に(無許可で)リンクしておきます。

 


その2では大平台で撮影しております

その他の車両についてもご紹介させていただきます。

 

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!