この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
車庫がございます。
その近くのホテルに宿泊されていらっしゃった
ブログ友のかわつる氏をお迎えに行き、私の愛車
向かいました。
6月2日に横浜でご一緒致しましたかわつる氏が
今度は関西へいらっしゃったという事で、早速の
再会が叶う運びとなりました。
折角の逢瀬ではございましたが、当日は荒天予報。
そんな中ではございますが
この日は氏のご希望で嵐電ほか、京都の鉄道三昧と
洒落込むツアーを前夜に布団の中で寝ながら考えて
プロデュースさせていただきました。
ぶっちゃけ、行き当たりばったりなのですが(笑)
さて、今回の更新はその第1回という事で、嵐電の
併用軌道区間にて撮影しておりました記録から
ご報告させていただきます。
京都の町をぶらりと撮り鉄する企画、という事で
ぶら鉄紀行と銘打っております。
向かいました一駅先、山ノ内までの区間と
わずかな区間しかございません。
それ以外は立ち入りが不可能な専用軌道を
走りますので、最もそれらしいロケーションの場所、
西大路三条を最初にチョイス致しました。
2019-06-30 モボ631形633号 西大路三条ー山ノ内
最初にお出ましとなりましたのは、井筒八橋の
ラッピングを施されました633号車。
前面に小さく、側面には大きな図案で同社の
看板商品名にしてキャラクターである「夕子」が
描かれております。
年齢不祥な夕子、そのチャームポイントは古風な
髪形でも鮮やかな着物でもなく、商売ッ気が
微塵も感じられない虚ろな眼差しにございます。
小さな子供はリアルに怖がり、観光客の
おばさまが「うげっ」とのたまう程の眼力。
ですが反ってその印象は絶大で、可愛らしさと
気落ち悪さが二律背反したキャラが瞬く間に定着、
古くからある商品ですが今でも根強く愛されている
お土産品の一つでございます。
京都を舞台にします、とある小説のヒロインを
モデルにした「夕子」、彼女の目がなぜ
虚ろなのかはその小説に答えが秘められている
のかも知れませんし、いないのかも知れません(笑)
2019-06-30 モボ611形616号 山ノ内ー西大路三条
嵐電が現在、標準的に採用する「京紫」塗装の
モボ616号には台湾の高雄メトロラッピングが
施されております。
京都市営地下鉄もアニメ風の少女キャラを推した
「地下鉄に乗る!」キャンペーンが展開されて
いるのですが、台湾でもどうやら似た様な感じの
少女を前面に押し立てた戦略の様でございます。
渋いオッサンがキャラになっちゃ
ダメなのでしょうか…
2019-06-30 モボ611形616号 西大路三条ー西院(後打ち)
ここはほんまに電停なのかと思う程に
狭く小さな西大路三条電停を過ぎますと、
列車は西大路三条交差点へ差し掛かります。
この交差点、嵐電で唯一の電車用信号機が
設置されているのでございます。
赤信号の横にオレンジの矢印が出ておりますのが
今回のハイライト、電車用信号機でございます。
この矢印が点灯中は歩行者用、自動車用の信号は
全て赤のまま電車だけが交差点を進行できます。
2019-06-30 モボ611形616号 西大路三条ー山ノ内
先ほど見送りました616号が大宮から
折り返して来ました。
併用軌道での撮影は、併走する自動車などに
阻まれて撮影が上手くいかないケースが頻繁に
発生致します。
この日も実は何度も煮え湯を飲まされて
しまいました…
2019-06-30 モボ101形105号 山ノ内ー西大路三条
子供たちに大人気!と噂のパト電ラッピングを
まといます古豪、105号。
ご丁寧におでこの部分は赤く塗られ、どこから
見ても警察車両の様でございますね。
パンダみたいな色合いだから人気が出たのか、
あるいは人気はねつ造されたものなのか…
大人たちにはむしろ不人気なんじゃないかと、
つい勘繰ってしまいますこの塗装。
例にもれず、私も遠目からコレが近づいて
くるのが見えますと、小指の爪ほども悪い事は
していないはずなのに物陰に隠れてしまいます。
心臓に悪い色合いだと、そう思うのでございます…
2019-06-30 モボ101形105号 西大路三条ー西院(後打ち)
バックショットはやはり電車用信号と共に。
モボ101形は行先表示幕を設置していないので
他形式とは異なり、案内板が運転席下部に
設置されているのがレトロな感じで素敵ですよね。
まだこの時間帯はほとんど雨も降っておらず、
それこそ嵐の前の静けさといった風情でした。
それでも空は暗灰色に沈み、これからの一日を
示すかの如き不吉さを醸しておりました。
この後一体我々がどうなりますかは、また日を
改めましてご報告させていただく事に致します。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!