写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第914列車 「 併用軌道さんぽ☆嵐電の車両を狙う 2019・梅雨 京都ぶら鉄紀行その1 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

近鉄東寺駅の近く、九条通り沿いに京都市営バス

車庫がございます。

 

その近くのホテルに宿泊されていらっしゃった

ブログ友のかわつる氏をお迎えに行き、私の愛車

オンボロKカーで大宮通を北上、西大路三条へと

向かいました。

 

 

6月2日に横浜でご一緒致しましたかわつる氏が

今度は関西へいらっしゃったという事で、早速の

再会が叶う運びとなりました。

 

折角の逢瀬ではございましたが、当日は荒天予報。

 

そんな中ではございますが

この日は氏のご希望で嵐電ほか、京都の鉄道三昧と

洒落込むツアーを前夜に布団の中で寝ながら考えて

プロデュースさせていただきました。

 

ぶっちゃけ、行き当たりばったりなのですが(笑)

 

 

さて、今回の更新はその第1回という事で、嵐電

併用軌道区間にて撮影しておりました記録から

ご報告させていただきます。

 

京都の町をぶらりと撮り鉄する企画、という事で

ぶら鉄紀行と銘打っております。

 

 

嵐電の併用軌道区間はここ西大路三条から西へ

向かいました一駅先、山ノ内までの区間

嵐電天神川蚕ノ社太秦広隆寺の各駅前といった

わずかな区間しかございません。

 

それ以外は立ち入りが不可能な専用軌道を

走りますので、最もそれらしいロケーションの場所、

西大路三条を最初にチョイス致しました。

 

 

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2019-06-30 モボ631形633号  西大路三条ー山ノ内

 

最初にお出ましとなりましたのは、井筒八橋の

ラッピングを施されました633号車。

 

前面に小さく、側面には大きな図案で同社の

看板商品名にしてキャラクターである「夕子」が

描かれております。

 

 年齢不祥な夕子、そのチャームポイントは古風な

髪形でも鮮やかな着物でもなく、商売ッ気が

微塵も感じられない虚ろな眼差しにございます。

 

小さな子供はリアルに怖がり、観光客の

おばさまが「うげっ」とのたまう程の眼力。

 

ですが反ってその印象は絶大で、可愛らしさと

気落ち悪さが二律背反したキャラが瞬く間に定着、

古くからある商品ですが今でも根強く愛されている

お土産品の一つでございます。

 

 京都を舞台にします、とある小説のヒロインを

モデルにした「夕子」、彼女の目がなぜ

虚ろなのかはその小説に答えが秘められている

のかも知れませんし、いないのかも知れません(笑)

 

 

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2019-06-30 モボ611形616号  山ノ内ー西大路三条

 

嵐電が現在、標準的に採用する「京紫」塗装の

モボ616号には台湾の高雄メトロラッピングが

施されております。

 

京都市営地下鉄もアニメ風の少女キャラを推した

「地下鉄に乗る!」キャンペーンが展開されて

いるのですが、台湾でもどうやら似た様な感じの

少女を前面に押し立てた戦略の様でございます。

 

渋いオッサンがキャラになっちゃ

ダメなのでしょうか… 

 

 

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2019-06-30 モボ611形616号  西大路三条ー西院(後打ち)

 

ここはほんまに電停なのかと思う程に

狭く小さな西大路三条電停を過ぎますと、

列車は西大路三条交差点へ差し掛かります。

 

この交差点、嵐電で唯一の電車用信号機が

設置されているのでございます。 

 

赤信号の横にオレンジの矢印が出ておりますのが

今回のハイライト、電車用信号機でございます。 

 

この矢印が点灯中は歩行者用、自動車用の信号は

全て赤のまま電車だけが交差点を進行できます。 

 

 

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2019-06-30 モボ611形616号  西大路三条ー山ノ内
 

先ほど見送りました616号が大宮から

折り返して来ました。 

 

併用軌道での撮影は、併走する自動車などに

阻まれて撮影が上手くいかないケースが頻繁に

発生致します。

 

この日も実は何度も煮え湯を飲まされて

しまいました…

 

 

 

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2019-06-30 モボ101形105号  山ノ内ー西大路三条 

 

子供たちに大人気!と噂のパト電ラッピングを

まといます古豪、105号。

 

ご丁寧におでこの部分は赤く塗られ、どこから

見ても警察車両の様でございますね。

 

パンダみたいな色合いだから人気が出たのか、

あるいは人気はねつ造されたものなのか…

 

大人たちにはむしろ不人気なんじゃないかと、

つい勘繰ってしまいますこの塗装。

 

例にもれず、私も遠目からコレが近づいて

くるのが見えますと、小指の爪ほども悪い事は

していないはずなのに物陰に隠れてしまいます。

 

心臓に悪い色合いだと、そう思うのでございます… 

 

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2019-06-30 モボ101形105号  西大路三条ー西院(後打ち)
 

バックショットはやはり電車用信号と共に。

 

 

モボ101形は行先表示幕を設置していないので

他形式とは異なり、案内板が運転席下部に

設置されているのがレトロな感じで素敵ですよね。

 

 

まだこの時間帯はほとんど雨も降っておらず、

それこそ嵐の前の静けさといった風情でした。

 

それでも空は暗灰色に沈み、これからの一日を

示すかの如き不吉さを醸しておりました。

 

 

この後一体我々がどうなりますかは、また日を

改めましてご報告させていただく事に致します。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!