この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
私が撮り鉄を始めましたのは中学の1、2年生の頃で
ございまして、当時はもちろん一眼レフなど買って
もらえず親の持っていた小さなカメラで撮影して
おりました。
ですのでこの時分は、撮影するというよりは乗る、
見る、記録する、といった意味合いが強かったので
今の様に構図を考えたり光線を意識したりといった
撮り鉄とは一線を画す小僧でございました。
京都近郊ではレッドトレインと呼ばれます赤い色の
50系客車が普通列車として走っておりました。
当時から釜好きだった私は電車や気動車よりも
好んで客レに乗車し、風情を楽しんでいたのですが
今でも残る12系よりも、早々に消滅した50系の方に
強い思い入れが有ったのでございます。
さて、今回の更新はそんな私の郷愁を刺激する
懐かしの50系客車に、京鉄博で再会を果たしました
ご報告となります。
予告では扇形車庫の模様をお届けする、と
申し上げていたのですが、そちらは少しだけ
先延ばしにさせて下さいませ…
2019-06-30 オハフ50 68 京都鉄道博物館
蒸気機関車が集う扇形車庫の隅に、ひっそりと
佇みます50系客車の姿でございます。
側面中央の窓下に設けられたサボ受けには
「客車休憩所」と書かれたボードが入れてあります。
なんとこの50系、車内で休憩が出来る様に設えてある
私には何とも感慨深い車両でございました。
2019-06-30 50系車内 京都鉄道博物館
当時と変わらぬ内装のまま、解放されている
50系の車内でございます。
安全の為でしょう、窓は嵌め殺しになる様に
ストッパーが追加されておりました。
真ん中の座席には私のカメラバックと傘が一緒に
写っております。
現行の223系や225系に比べますと、どうしても
ちゃちな座席に見えるのですが、機関車に牽かれて
走りますと客車ならではの静かな走行音が上質な
時間をもたらすのでございますよ…
この50系客車、関西では京都近郊や姫新線などで
目にする事が出来ましたが、実は九州の久大本線や
四国島内、東北本線、更には北海道でもJR化後
しばらくはその姿を見られたのでございます。
特に青森と函館を結んでおりました快速海峡号に
使用された、青い塗装に変更された50系51形は
最後まで普通客レとして残った列車でございます。
2019-06-30 旧客車内 京都鉄道博物館
唐突ですが館内2階には旧客車内が展示物として
設置されておりました。
木造の床、背もたれなどには今の車両には無い
温かさを感じます。
普通列車として運用されます旧客への乗車経験は
柘植から亀山への往復で2,3回くらいしか
無いのですが、学生時代に小野田支線でクモハ42へ
乗車した際にこの様な車内を見て懐かしく、
それでいて新鮮に感じた事を思い出します。
2019-06-30 JR貨物コンテナ御開帳 京都鉄道博物館
館内2階では施設関連の展示が多く、物流の
コーナーには実物のコンテナがこの様に
展示されておりました。
日常では中を見る機会の無いコンテナが
開けっぴろげになっておりましたので、
すかさずシャッターを切ります。
コキ100系に5つ並べられます12ftサイズの
コンテナですが、中は存外に広く感じました。
私の自室くらいはあるのではないでしょうか。
2019-06-30 コンテナの説明書き 京都鉄道博物館
オマケ。
スーパーやデパートのバックヤードに沢山
置いてますカートが、コンテナには4つほど
並べて入る様でございます。
実際、コンテナには軽自動車まで
運べるそうでございます。
いつも楽しみなこちらのブログさまで、この様な
記事がございますのでご紹介させていただきます。
発見や郷愁など、短い時間に心のふり幅が
大きくなります鉄道博物館。
もう少しだけご紹介は続きます。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!