写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

通達307 「 オヤ31形事業用客車の展示回送を狙う 」

この記事をご覧いただき、ありがとうございます。

 


本日も快晴の関西、日中は各地で

鉄道イベントが開催され賑わいを

見せた様ですね。


JR西日本の近畿最大となる車両所、

網干総合車両所でも一般公開が

実施されておりました。

 

昨年度はサロンカーなにわの客車3両が

展示されておりましたが、

今年はまた違う車両の展示となりました。




さて、今回の更新は。

 

本日実施されました、網干総合車両所

一般公開において展示されました

目玉の車両に、旧型客車の

マイテ49 2とオヤ31 31がございました。

 

 

マイテ49 2は私が小学生の時に

営業運転へ復帰した旧型客車で、展望デッキを備えた

豪奢な内装を誇る1等客車(現在はグリーン車)でございます。

 

木製の床、ベルベット地の座席、シャンデリアなど、某グランクラスより

趣味の良い設えでは?と思わせる室内でございます。

 

近似の車両が今ではやまぐち号用に復刻?

新製されておりますので、

気軽に乗車の機会があるのも嬉しいですね。

 

 

その一方でオヤ31 31は事業用車両で

ございまして、職員以外が

車内へ立ち入る機会はございません。

 

それどころか、走行シーンも滅多とお目に掛かれない車両でございます。

 

俗に、オイラン車とも呼ばれる

このオヤ31形、その用途は、建築限界を

物理的に測定するというものでございます。

 

具体的には、

電化開業時や新線建設時に、車体中央と

車両端部に設けられたスリットから

ハリネズミの様に矢羽根を伸ばして走行し、

矢羽根が線路周りの建築物に

触れていないかを測定します。

 

矢羽根が建築物に接触すると、倒れて知らせる仕組みになっているそうで

新線建設時の試験走行で矢羽根が倒れなければ線路周りは安全なので、

一般の車両が走行しても問題がない、という事になるのです。

 


測定の際に突き出される矢羽根が、

花魁の頭髪に飾られたかんざしの様に

見えるからかオイラン車、と呼称されて

おります。

 

瀬戸大橋線開業時に、オヤ31が矢羽根を広げて走行するのを

友人たちと撮影にいった覚えがあります。

 

 

そんな2両が本日、網干総合車両所

公開に合わせて展示されたそうなのですが、

マイテ49は先月の内に検査もかねて

回送されておりまして、残るオヤ31が昨夜、

所属先の宮原支所から網干まで

回送されました。

 


回送のスジは把握していたのですが、当初聞いていた時間は日中でございまして、

撮影は諦めておりました。

 

所が、鉄仲間さんから時刻変更が掛かったと連絡をいただきまして、

昨夜の投稿をUPした後、参戦すべく

夜の芦屋駅へと向かいました。

 

 

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2017-11-02 配9973列車  芦屋

 

ブドウ色2号に身を包んだ、

元食堂車であるオヤ31 31。

 

レトロ感漂う丸屋根が昭和生まれの

旧客らしさを主張しております。

 

DD51 1192号機に牽かれての

通過でございました。

 


普段は矢羽根が畳まれているので、

車体の真ん中にスリットのある旧客、

という変な印象の車両でございますが、

試験走行時は羽を突出し、ゆっくりと

進んでいくので見応えがございます。

 

 

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2017-11-02 同上  芦屋

 

日の丸写真になりましたこちらの方が、

ピントが来ておりました。

闇鉄は難しいですね…

 

 

現存するオヤ31形は北海道の32号車と、

この31号車の2両のみでございます。

 

次にオヤ31がオイラン姿になるのは、

大阪東線の新大阪開業時に

なるのでしょうか。

 


それまで、現役で残っていて欲しいもので

ございます。

 


撮影後、鉄仲間さんにお礼を伝えて、

西宮駅前のチェーン店でたこ焼きを購入、

晩御飯に充てたのですが、これが意外と

美味しくて思わぬ収穫となりました。 




それでは、

この記事をご覧いただき、ありがとうございました!