写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第376列車 「 SHINOBIーTRAINラッピングの113系L6編成を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 


近鉄が2020年に導入を予定している新たな名阪特急の概要が発表されました。


先頭、後尾となる車両は展望仕様でハイグレード座席、

中間車はレギュラー仕様ながらハイグレードと共に

全席にバックシェルを設けたゆとりの設計でございます。


時間に余裕があるならば新幹線より近鉄

乗りたいと思わせる、魅力的な設えでございます。



全国的に見ても、鉄道業界が大きく躍進しそうな2020年。


その先にある私達の生活はどうなるのかも、

今から見据えていかなければなりませんね。



さて、本日の更新は、2017年の2月から

草津線沿線の利用促進を図る目的で実施されて

おります忍者ラッピング113系その名も

SHINOBITRAINのご紹介でございます。 


 

滋賀県と沿線6市町が作るプロジェクトチームに

JR西日本が協力する形で、滋賀県内では初となる

フルラッピング編成の車両が運行される事となりました。

 

ただし、ラッピングが施された編成は

吹田総合車両所京都支所、俗にいうムコソの

所属編成でございまして、他の113系と共通の運用に

就いております。

 

つまり、運用によっては草津線を走ったり

走らなかったりという状況でございます。

 

わざわざ狙って撮影するにはどの運用に

充当されているのかを把握する必要があるのが

面倒なのでございます。

 

 

そんな訳で今まで敢えて狙った撮影は

しておりませんでしたが、この日は前日に

303運用に就いていた事が判っておりました。

 

では翌日であるこの日は304運用に

就いているハズ、と踏んで山科駅で待っておりますと、

案の定、やって来たのがコチラ。

 

 

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2017-12-17 113系L6編成  山科

 

黒字に金銀の図案が散りばめられた

シックなデザインのラッピングが特徴でございます

この編成。

 

狙い通りの304運用で撮影する事が出来ました。

 

304運用は日中、湖西線を往復するので

東海道本線と分岐するここ山科駅でまずは

撮影いたします。

 

湖西線の下りとなる列車は沿線で撮影するとなると

逆光でございますので、背景が山で絵にしやすいと

判断しての山科駅エキセンを選択致しました。 

 

山科停車中の編成を後打ちしようとも

思ったのですが、東海道本線の下り普電が

こちら側のホームへ入ってきましたので断念。

 

 

折り返しはお手軽に京都駅での入線を狙います。

 

 

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2017-12-17    113系L6編成  京都

 

 編成の図案は左右対称だと思っていたのですが、

前後を見比べてみると微妙にデザインが違います。

 

東京方の先頭車は海側、山側共に忍者が抜刀しようと

している図案なのですが、下関方の先頭車は黄色い忍者が

謎ポーズを取っておりました。

  

 

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2017-12-17 113系L6編成  京都

 

引いた構図でもう1カット。

 

留置線の信号機がスカートに

引っ掛かってしまいました。 

 

 

なぜ折り返しを京都駅で狙ったかと申しますと、

理由は2つございました。

 

一つはこの編成の車内にも、ご紹介すべき点が

ございましたので再度折り返しの為に

長時間停車する京都駅にて、じっくりと

車内を観察したいが為でございました。

 

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2017-12-17    113系L6編成先頭車側面  京都

 

東京方先頭車の側面を乗務員さんの姿と共に。

 

車内でデジ一をぶん回すのは、流石に

他の乗客へのご迷惑となるかと思いまして、

ここからはスマホによる撮影とさせて

いただきます。

 

しかも逆光でございますので、それなりの絵と

なってしまいますがご容赦ください。

 

 

 

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2017-12-17    113系L6編成中間車側面  京都  

 

 側面の図案を一つずつ拾っていくと膨大な

データとなってしまいますので、簡単に

ダイジェストでお届けさせていただきます。

 

こちらは中間車側面部の図案でございます。

 

逆立ち忍者に目が行きますが、右下や

忍者の左に小さく書かれた「忍」の文字が

実は凝ったデザインなのも面白い部分だったり致します。

 

窓の間には象形文字の様な図案が描かれておりますが、

これについては浅学な私にはさっぱり判りませんでした。

 

  

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2017-12-17 113系L6編成先頭車側面  京都

 

 下関方先頭車のトイレ付近に描かれているのは

二刀を持ってハイキックを決める

忍者の姿でございます。

 

乗車前に忍者ポーズで記念撮影されていらっしゃる美女を

記念撮影してみました。

 

忍者のポーズが様々で見ていて楽しいのですが、

それだけでは単調になる所を漫画の効果線の様に

風を図案化してまとわせる事でスピード感をも

演出している点も興味深いですね。

 

 

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2017-12-17 路線図  113系L6編成車内客用扉上部

 

 車内にお邪魔致します。

 

草津線の路線図が掲示されておりましたが、ご覧の様な

凝ったデザインとなっておりました。

 

こうしてみると、柘植駅のある伊賀と、

甲賀って隣接しているのだという事が

よく判りますね。


戦国時代には両者が陣取りで争ったのでしたか。 

 

伊賀の忍者屋敷やコスプレイベントは 、

関西ではポピュラーな話題として

ニュースなどでも目に致しますが

近年は甲賀の方も忍者関連の地域活性化策を

多く打ち出しております。

 

甲賀で喫茶店を営む友人もお土産品に

くノいちコーヒーなるブランドを立ち上げて

販売しておりました。 

 

もし高速のSAなどでお見かけ致しましたら

ご購入いただけると、友人も喜んでくれると

思いますのでよろしくお願いいたします。

 

 

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2017-12-17    中吊り広告  113系L6編成車内

 

中吊り広告にもコダワリが見られます。

 

座席や内壁などには装飾もなく、

忍者らしさは広告類だけでございました。

 

ですが、その広告類がすごいのです。 

 

 

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2017-12-17    中吊り広告  113系L6編成車内

 

全ての中吊り広告はほぼ同一のデザインとなっているのですが、

それぞれ微妙に異なっておりまして、忍者の姿は勿論の事、

手裏剣の形状も一列ずつ異なっている点など、コダワリの強さを

窺い知れます。

 

2019年初頭までの運行という事で、

今しばらくは楽しめる忍者ラッピングですが、

 行政が主体となって行っているキャンペーンですので、

忍者グッズなどが購入出来たり、忍者イベントが

車内で行われたりは致しておりません。


折角ですのでそういったイベントも定期的に

実施して知名度と売上を上昇させるような

試みなんかも面白いのではないか、と

つい考えてしまいます…

 


現職の滋賀県知事が元JR西日本の運転士さんですので、

鉄道×地域振興といった企画は今のうちにドンドンと

盛り上げてもらいたいと思ってしまうのでございます。

 

 

ちなみに、京都駅で撮影するに至ったもう一つの理由は、

桂川駅へ通達351のネタ撮影に赴く為でございました。

 

間に合って良かった…


  

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!