写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第379列車 「 併用軌道さんぽ・嵐電天神川にてリラックマを狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

皆さんは、北海道の三毛別という場所で

大正時代に起こった凄惨な事件を

ご存じでしょうか。

 

俗に「三毛別羆事件」などと呼ばれている

非常に恐ろしいこの事件は、

身の丈2,7メートルというアホみたいに大きな

ヒグマが、次々に開拓民を襲うというもので

ございました。

 

しかも、その襲い方がまるでホラー映画の

怪物の様に狡猾で更には執拗という、

羆の習性を知らなければ実話とは

思えない様な出来事でございます。

 

私は昔、この事件をレポートした

ノンフィクション小説、吉村昭の著作である

羆嵐」を読んで震えたものでございます。

 

 

後年、知り合った留萌の運送業者の方が、

ヒグマは日常的に出没する害獣で、

夏場はとうもろこし畑の中に居るので

猟銃を持って外出してます、なんて話をされて

更に震えが増したものでございます。

 

 

本州でも秋田や青森では山菜取りに山へ入って

熊に襲われる被害が話題となりました。

 

街に住む私にとって、身近ではないものの

各地の山には確かに存在する恐ろしい動物、

熊。

 

そんな印象とは対極に位置しますのが

本日ご紹介するリラックマでございます。

 

おっと、違いました。

 

 

リラックマをあしらった車両でございます。

 

 ちょっと無理のある導入でしたね…

 

 

さて、本日の更新は京福電鉄嵐山本線

通称嵐電のレポートを久方ぶりにお届けさせていただきます。

 

 

この日は年末の忙しさが極みでございましたが、

とある忘年会へ出席する事になり、京都市右京区

足を運びました。

 

1次会が終わり、2次会へのお誘いを

下戸の私は頑なに固辞致しまして

帰りにチョイ鉄夜流しという名の

ボッチ2次会を開催致しました。

 

 

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2017-12-23 モボ621形624号車  蚕ノ社嵐電天神川

 

狙いはリラックマのラッピングを施した

624号車でございました。

 

新しいコーポレートカラーの京むらさき色に

身を包んだ嵐電の定番車両、621形。

 

その624号車には期間限定でリラックマの図案が

あしらわれておりました。

 

ですが、被写体が小さすぎて全く判らない

出来栄えでございます。

 

 

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2017-12-23 モボ621形624号車  嵐電天神川

 

四条大宮から折り返してきた所を

もう一度狙います。

 

こちらは停車中の一コマでございます。

 

残念ながら手持ち撮影の為、

f値が小さすぎてリラックマの可愛さまで

捉える事が出来ませんでした…

 

 

入線時に列車の運転士さんが

撮影者である私を見つけると、

前照灯を消して下さいました。

 

この後、発車時には表題の写真同様に

ハイビームとなりましたので、恐らくは

撮影しやすい様に配慮して下さったのだと

思います。

 

感謝いたします。

 

 

f:id:kyouhisiho2008:20180113214317j:plain2017-12-23 駅名板  嵐電天神川

 

ここに居たよ、という記念に撮影してみました。

 

この駅(電停?)には暖色系のLEDが使われていて

ほんのりとオレンジ色の明かりに照らされます。 

 

 

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2017-12-23 モボ631形631号車  蚕ノ社嵐電天神川

 

嵐電の車両には様々な装飾を施された車両が

運行しております。

 

こちらは江ノ電のカラーリングを

まとった車両でございました。

 

 

嵐山本線では一部でこのように

自動車と軌道が同一の地面を走行する、

併用軌道と呼ばれる区間となっております。

 

併用軌道ではタイミングが悪いと自動車も

歩行者も撮影時に構図へインしてしまいます。

 

 

車のライトのおかげで極端な露出過多になり、

白飛びしてしまいました。

 

そこで、車両が四条大宮から折り返してくる所を

もう一度狙います。 

 

 

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2017-12-23 モボ631形631号車  山之内ー嵐電天神川

 

先ほどの写真よりは幾分判りやすく

なったのではないでしょうか。 

 

江ノ電カラーを再現している631号車。

 

でも江ノ電では単行での営業車運行は

無かったですよね。

 

そこに違和感、というかなんちゃって感が

浮き出ておりました。 

 

 

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2017-12-23 同上  山之内ー嵐電天神川

 

更にアップでもう一枚。

 

山之内から嵐電天神川までの区間は専用軌道が

敷かれているのですが、ここから次の蚕ノ社までは

併用軌道を走ります。

 

併用軌道ですと、車と歩行者に気を付ければ

柵も架線柱も無い、スッキリした構図で

撮影する事が出来ます。

 

 

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2017-12-23 モボ21形27号車  嵐電天神川

 

オマケにもう一両、魅力的な車両を

ご紹介いたします。 

 

モボ621形と同型ながら車内外をレトロ装飾とした

モボ21形。

 

屋根はダブルルーフを模した形状で、ヘッドライトも

それらしく飾り付けられておりまいた。

 

前面には東映太秦映画村をPRするマークが掲示され、

その左右には丸いデザインに変わった尾灯が

設置されております。

 

 

車番も621形の続き番号となっておりまして、

621形625号車の後に626号車ではなく、21形の26号車、

27号車となっております。

 

そう、冒頭のリラックマ車両と同型ながら、

趣の全く異なる車両がこの21形でございます。

 

 

大手民鉄に比べ規模も小さく、駅数や保有車両も

少ないのですが、個性的な車両が様々なラッピングや

デザインで次々にやって来る為、わずかな時間の撮影でも

楽しめます。

 

更には併用軌道と専用軌道が目まぐるしく入れ替わり、

乗車しても楽しめます。

 

京都観光にいらっしゃった際には、寺社仏閣のついでにでも

嵐電車両を愛でてみては如何でしょうか。 

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!