この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
東北と北陸方面では強い雨が懸念されております。
7月の豪雨被害と似た様な、線状降雨帯がゆっくりと
南下している様でございます。
大きな被害にならなければよいのですが。
さて、今回の更新はそんな北陸の地にここ最近
現れました、新たな冬の顔でありますキヤ143形
事業用気動車の回送を撮影しておりましたので、
ご紹介いたします。
2018-08-26 試9256D 安土ー能登川
キヤ143-2。
前面に備えられた3連の旋回窓が、特徴的な顔を
しております。
22日~26日まで、京都鉄道博物館におきまして
キヤ143形が現役車両として展示されるとの
お知らせが告知されておりました。
しかも単なる展示では無く、22日の搬入と26日の
搬出風景まで見学可能という事でございました。
そうであれば26日の搬出後に所属先へ
戻るシーンを撮影しようと、午後から
3週連続の滋賀県へやって参ったのでございます。
2018-08-26 3095列車 安土ー能登川
練習にはEF510-508が牽引する3095レを狙います。
20両のコキを牽く編成がギリギリで構図に
収まりました。
この日は鉄仲間さんからもう一ネタ、事業用車両の
運転についてお知らせいただいておりましたので、
先にそちらを撮影してからの参戦でございました。
2018-08-26 キヤ143-2 安土ー能登川
まずは遠目から。
関西らしく223系がお見送りしております。
キヤ143形は老朽化したラッセル機関車を
置き換える事と、最新の運転機器に慣れた若い
運転士にも容易に運転が可能な様にとの配慮から
製造されました気動車でございます。
現在は西日本各地に9両が配置され、冬季は
ラッセル車として、それ以外のシーズンには
ラッセルヘッドを取り外して入換え作業や
伴走車両として活躍しています。
2018-08-26 試9256D 安土ー能登川
サイド構図でもう一度。
屋根は雪が吹き溜まらない様に傾斜の付いた
形状となり、箱型のボディながらどことなく
柔らかな印象をもたらしています。
大きな車体に相応しく、定員は10名となっていて
運転士の他、進行方向の除雪装置を2名が操作し、
補助にもう2名が乗車できるそうでございます。
2018-08-26 試9256D 安土ー能登川(後打ち)
走り去る後姿を。
私が住む関西では、ありがたい事に除雪車が
出動する様な豪雪にはなりません。
この様な車両を見るのはもっぱら、回送などの
機会に限られるます。
厳つい印象のラッセルヘッドも、雪に悩まされる
地域の皆様からすると頼もしい存在なのでしょう。
2018-08-26 キヤ143-2 安土ー能登川(後打ち)
オマケ。
三つ目のオバケの様な成りをして、夏の午後を
満喫するかの様にゆっくりと、所属先の敦賀へ
戻って行きました。
もう間もなく、稲刈りのシーズンが到来です。
昨年も京鉄博での展示機会が設けられましたキヤ143。
2年連続での登場でございますが、ひょっとして
毎年恒例の企画になったりしませんでしょうか。
夏の終わり、濃い緑の中を駆けるラッセル車という
光景が、毎年見られれば面白いのですが。
ちなみに回送列車の筈なのですが、ラッセルヘッドが
付いているからなのでしょうか、列車番号は「試」が
頭に付いております。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!