写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第704列車 「 113系S3編成のクモヤ145形サンドを狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

田町車両センター跡地に開業予定の山手線新駅は

駅名が「高輪ゲートウェイ」に決定したとの報を

受け、各方面で駅名についての話題が盛り上がって

おります。

 

カタカナ駅名は既にスペースワールド

オレンジタウンなど、民営化後に全国で開業して

おりますから今更といった所でございますが、

地名とカタカナ、しかもゲートウェイという

呼称が恐らく皆様の琴線へ届かなかったのかと

思うのです。

 

ですが直訳して「高輪玄関通り」駅とするよりは

マシではないかと思えます。

 

個人的には突き抜けた発想で、三重県の「津」に

対抗して我が国初のカタカナ一文字駅「ゲ」駅にまで

持って行っても良かったのでは、と感じております。

 

勿論ジョークですが。

 

高輪ゲートウェイだの虎ノ門ヒルズだの、

もっと風情ある名前は無いのでしょうか、とは

思いますが、そういう世相だと思えば

納得もいきましょう。

 

 

さて、今回の更新は福知山支社で活躍しております

2両編成の113系が吹田工場への入出場に際しまして

事業用車両クモヤ145に挟まれて本線上を走ります、

所謂クモヤサンドを狙いましたご報告となります。

 

サンドウィッチの場合は中の具を指して

カツサンド、タマゴサンドと呼びますので、

その論法から申しますとクモヤサンドでは無く

113サンド、ないしは抹茶サンドとでも呼ぶ方が

正解なのかも知れません。

 

が、ここでは通じ安さを優先しクモヤサンド、と

述べる事に致します。

 

モスのライスバーガーみたいな感覚ですね。

 

 

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2018-12-03 回7777M  谷川

 

この日はスジに時変が掛かり、谷川へ長時間の

運転停車が設定されるという事で、福知山線

谷川駅へとやって参りました。

 

2連の113系を真ん中に、前後には吹田所属の

クモヤ145が連結されております。

 

先頭のクモヤ145-1003は、貫通扉上部の運用番号が

「145 3」という洒落っ気を効かせた表示になって

おりました。

 

 

実は、今回の撮影に先立ちまして、以前にも

クモヤサンドの113系S3編成を撮影しに

行っておりました。

 

この時は福知山からの入場を、早朝の

東淀川で狙っておりました。

 

 

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2018-10-18 回7770M  東淀川

 

 

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2018-10-18 クモヤ145+113系S3編成     東淀川

 

駅へ到着した時、鉄さんはわずかに

3名しかいらっしゃらず違和感を覚えたのですが

こういう事になるのですねぇ…

 

失意の下に東淀川を後にしたのでございました。

 

 

そんな経験がございましたので、吹田からの

出場はしっかりと撮影しておきたいと思い、

鉄仲間さんからのお誘いもあって福知山線

谷川へと赴いたのでございます。

 

 

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2018-12-03 回7777M  谷川

 

立ち位置を少し変えてもう一度。

 

 

今回の編成は先頭からクモヤ145-1003、

113系S3編成、後部にクモヤ145-1001の4両で

ございました。

 

クモヤ145形の撮影は今までも経験があるのですが

じっくりと観察できる機会など、滅多にありません。

 

そこでバカ停をいい事に、舐める様に車体を

観察していく事に致しました。

 

 

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2018-12-03 クモヤ145-1003+113系S3編成  谷川

 

妻面が角張ったクモヤとなだらかな113系、どちらも

昭和の香りを今に残す貴重な形式でございます。

 

 

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2018-12-03 回7777M  谷川(後打ち)

 

こちらは後端に連結された元クモヤ145形の

トップナンバー、クモヤ145-1001でございます。

 

ホームの灯りが後ろまでは回り切らず、露出が

ちょっと物足りない具合でございました。

 

ではこれからクモヤ145形の車内も覗いて

みるべく、クモヤサンドが停車している

ホームへと渡りたいと思います。

 

 

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2018-12-03 113系S3編成  谷川

 

回送なのですが113系の室内灯も点灯され、煌々と

辺りを照らしております。

 

クモヤ145の方へ回り、早速車内を覗いてみました。

 

 

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2018-12-03 クモヤ145-1003車内  谷川

 

 

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2018-12-03 クモヤ145-1003車内  谷川

 

 

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2018-12-03 クモヤ145-1003車内  谷川

 

まさに国鉄!という風情の車内でございます。

 

運転席すぐ後ろの控室には、横掛けの

ベンチシートが据えられておりました。

 

このシート、モケットが青い色合いで

かつての国鉄そのままとなっております。

 

車内の壁面も淡いヨモギ色でまとめられ、今では

博物館でしか見る事の叶わない国鉄車両の

出で立ちでございました。

 

乗務員室扉の手前には、未だ撤去されずに灰皿も。

 

何と素敵な車内でしょうか。

 

これでつり革でもあれば完璧でございますね。

 

 

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2018-12-03 クモヤ145-1003車内  谷川

 

 

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2018-12-03 クモヤ145-1003車内  谷川

 

一方、車体中央部の窓から車内を伺いますと、

モーターなどでしょうか、機器類がむき出しで

据え置かれておりました。

 

この区画は乗車を考慮していない部分なのでしょう。

 

冬場は発熱して暖かそうですが、夏場は近づくのも

嫌になるのではないかと思われます。

 

窓の内側から格子が付けられているのも、

物々しさを一層強めておりますね。

 

 

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2018-12-03 クモヤ145-1003  谷川

 

 

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2018-12-03 クモヤ145-1003  谷川

 

こうして、普段はお目に掛かる機会の少ない

事業用車両の車内外を堪能し、列車が福知山へ向け

発車するのを見送ったのでございます。

 

堪能はしたのですが、今後もこの様な機会があれば

また、クモヤ145形を観察しに行きたいと思います。

 

この日お会い致しました皆様、お世話になりました。

感謝申し上げます。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!