写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第723列車 「 霞むよロンチキ、岡山工臨の往路を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

メリークリスマス!皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

クリスマス何それ美味しいの?なんて思われる方も

いらっしゃるのでしょう、多様性を誇る我が国の

労働形態は土日祝関係なしに勤務を行います。

 

また、その様なお仕事が無ければ現況の資本経済が

上手く回らないのも然り、でございましょう。

 

クリスマスセールで賑わうチキン売場や

ケーキ屋を眺めながら、労働に従事される皆様に

そっと感謝を捧げさせていただきました。

 

 

さて、今回の更新は

人知れず陰日向に運転されます列車、

工事臨時列車、通称工臨の撮影報告となります。

 

またかよ、と突っ込まれそうですが…(汗)

 

 

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2018-12-20 工9367列車  山崎ー島本

 

お天気の崩れ始めましたこの日、関西では

神戸から滋賀にかけて広範囲で霧が発生しまして

ご覧の様な薄くモヤった背景となりました。

 

そんな厳しい撮影条件の中、DD51 1109に牽引され

ムコソを発ちましたロンチキ12両。

 

レールは一段積載でしたので見映えは

残念でございますが、機次位エプロンが嬉しい

今回の編成を百山踏切で捉えます。

 

 

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2018-12-20 工9367列車  長岡京ー山崎

 

今回のファーストショットは久しぶりに

三中陸橋にて狙っておりました。

 

調子踏切へ至るまではストレートを疾走して来ます。

 

この陸橋から先、線路は大きくカーブして調子踏切を

越え、更に緩やかに蛇行しながら佃踏切を通過して

左に大きくカーブした後、新井正のストレートを経て 

今度は右にカーブし山崎駅へと至ります。

 

何気に、長岡京と山崎の駅間はカーブが多く

また、撮影地も多い為に光線状態によって最適な

ポイントを選択できるのが魅力でございます。

 

今回はお日様が射さないお天気でしたので

久し振りに陸橋から撮影しておりました。

 

 

この日は輸送障害の影響で、東海道本線

午前中からダイヤが大幅に乱れておりました。

 

ロンチキもひょっとすると定刻発車は難しいかも

知れないな、と同席いただいたお若い鉄さんと

話しておりました。

 

案の定、本来の通過時間にやって来たのは

特急列車でしたので、いつまで待てば

いいのか、と不安に思いました矢先、

遠く長岡京の駅先に暖色系のライトが見えたので

ホッと息をついて安心しました。

 

 

美味しく熟れていそうな柿色をしたDD51に牽かれ、

目の前をダダダダダッと激しいジョイント音

響かせて通過しますロンチキ編成。

 

 

撮影後は鉄さんと別れ、次のポイントである

百山踏切へと向かいます。

 

列車は山崎駅で短時間ながら運転停車する為、

追っ掛けての撮影が可能と判断いたしました。

 

 

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2018-12-20 工9367列車  山崎ー島本

 

お天気なら背景の天王山までスッキリと抜ける

ポイントですが、この日は水墨画の様な薄墨に

染まり、赤い釜の色が鮮烈に映えました。

 

鉄道写真はバリ晴れ万歳、だと私も思うのですが

今回の様なモノトーンの風景にワンポイントで

色が挿された様な写真も案外、面白いなと感じます。

 

 

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2018-12-20 工9367列車  山崎ー島本

 

引いた構図で更にもう一枚。

 

 

山崎駅にて退避しておりましたこの列車、

やはりダイヤが乱れている影響で山崎を

発車する時刻にも遅延が生じておりました。

 

お蔭で被られる事も無く、

じっくりと撮影する事が出来ました。 

 

全てを掲載する事はありませんが、この時は

連写で10枚ほどの撮影をしておりました。 

 

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2018-12-20 工9367列車  山崎ー島本(後打ち) 

 

 バックショットはオマケで。

 

もはや釜の姿は、霞の向こうになっております。

 

 

 米国の著名小説家、スティーブン・キング原作の

映画「ミスト」を彷彿とさせますこの日の霧模様。

 

映画の方はSFテイスト溢れるパニック映画ですが、

ストーリーはさておき、深い霧への

根源的な恐怖心を存分に描き出す秀作だと思います。

 

未見の方がいらっしゃいましたら、是非とも

「お一人」で視聴なさってみて下さい。

 

 

安全な輸送を守る為には欠かせない工臨には

華々しく活躍する旅客列車とは対照的に

表には出てこない皆様の苦労を想起させます。

 

そんな工臨にもやはりそっと、感謝を捧げたいと思う

今日この頃でございます。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!