この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
友情・努力・勝利!と申しますと、往年の週刊雑誌
少年ジャンプで連載された作品群を想起致します。
中でも、かつてはライバルだった強敵が熱戦の後に
主人公の友となり、力強い仲間となる展開には
子供心に幾度も情熱がたぎったものでございました。
そんな連載作品に、キン肉マンと申します漫画があり
夢の超人タッグ編、と呼ばれますお話の辺りまでは
毎週楽しみに読んでおりました。
このお話は終盤に敵キャラが腕を鍵にして、鍵穴に
見立てました前方後円墳に腕を差し込むという
ギミックが興奮モノでございまして、以降何故か
前方後円墳を見ると鍵穴…と思ってしまいます。
さて、今回の更新はそんな前方後円墳が数多く
特別公開するという企画に合わせて運転されます
臨時列車を撮影しておりましたご報告でございます。
堺と申しますと鉄砲や刀鍛冶といったイメージが
強いのですが、前方後円墳も残る歴史のある街、
なのでございますね。
行先方向幕には赤地に白抜きで「臨」の文字が
前面左側には今回の列車名が書かれましたカンが
付きます臨時列車として走りますモ161号。
現在、阪堺電気軌道には4両のモ161形が在籍して
おりますが、この161号はトップナンバーとして
昭和40年頃の姿に復元され、注目を集めるのですが
イベント列車や貸切りの運用に充当されるため、
中々その姿を拝む機会が無いのでございます。
我孫子道の車庫から出区し、往路の乗客を
乗せる為に恵美須町へ向かう161号。
回送幕ではなく、試運転の幕を表示しての
走行でございます。
引いた構図でもう一度。
往復するのですが、恵美須町を出ますと
各駅停車になるという快速列車の様な形態で
運行されました。
今度はサイド気味で。
列車はワンマン運用ではなく、運転士の他に
乗務員と堺市の観光ボランティアさんが乗車し
堺の案内をする、という趣向で運転されます。
誰もいない筈の車内、窓からは座席に座る人影が…
となりそうですがご安心ください。
往路でございます。
列車は一日に2往復、恵美須町を10時と12時に
発車する便が設定されておりました。
つり掛け駆動のゴゥンゴゥンという独特な
唸り声を響かせて、列車が遠くから見えましたので
まずは遠景で一枚、パチリと。
住吉電停に停車中の姿でございます。
客扱いは行いませんが、各電停には運転停車をして
やって来るのでございます。
列車は臨時ではございますが普通乗車券で誰でも
乗車が可能となっております。
中には案内をよく聞かずに乗車し、降りたい駅で
降車が出来ず文句を垂れる乗客もいた様で…
普通鋼の車体ですが内装は木製でございます。
ドアや窓枠もそれに合わせて茶色に塗られ、
いい雰囲気を出しておりますね。
丁度、七五三で賑わいます住吉大社の前を
レトロな車両がゆっくりと通過し、思わず現れた
珍客にママさん達も我が子そっちのけでスマホを
向けておりました。
表題の撮影を、引いた構図で締めとなります。
この撮影直後、列車は目の前にございます
住吉鳥居前の電停へ停車し、客扱いを行います。
折角ですので、この機会に161号へ乗車してみようと
思いまして、停車中に併用軌道を渡り車内へと
お邪魔してみました。
乗車記の方はまた改めて、
ご報告をさせていただきますね。
大して面白くはないですが(汗)
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!