この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
ようやく、新年撮り初めを迎える事が出来まして
本日は北近畿地方へ遊びに行って参りました。
自宅を出る時はそこそこ晴れ間も見える曇り、と
いった冬空でございまして、これならば
イケるだろうとタカを括って出掛けたのですが…
さて、今回の更新は傷んだボディに鞭打って
お正月の間の代走運用に就いております、かつての
名物車両タンゴエクスプローラーの活躍について
ご報告させていただきます。
本日のラストアタックとなりました網野カーブにて
被り付き構図で流し撮りとなりましたKTR001形。
この少し前までは斜光線が射し込んでいい具合に
撮影が出来そうだったのですが、分厚い雲配給で
露出が瞬く間に下がってしまいました。
やむを得ず1/125の低速SSで狙ってみました。
自宅を出て最初に向かいましたのは、電化区間の
山沿いを走る姿を捉えようと、向かったものの
現着はギリギリでございました。
当然、練習電もなく線路を見ると枯れ草が線路に
沿って残っている状況。
こうなっては場所変更の時間も無く、やむを得ず
撮影態勢に入ります。
数舜前まで曇天だった空が、列車の到来と共に
陽を運んでまいりました…
お天気だと逆光になるのでございますよ、ここ。
それでもめげずに引いた構図でもう一度狙います。
1990年にデビューし、2013年に引退するまでの間
京都や大阪へも顔を出しておりましたKTR001形。
第3セクターでは今でこそ観光列車が人気ですが
この車両は当時では珍しい観光用特急型として
ハイデッカー設備や曲面ガラスを多用したスタイルで
人気を集めておりました。
網野へ向かうのを先回りして捉えるべく移動致します。
ぐるっと北近畿号の撮影で見つけました、与謝野駅の
入線構図でございます。
列車の側面窓が天井付近まで曲線を描きながら
伸びているのがお判りいただけますでしょうか。
引いた構図でもう一度、はカツカツでした。
先頭部は錆だけでなく穴ぼこまで空いておりまして
見ているだけで満身創痍感が伝わります。
聞く所によりますと、車内の座席も半分ほどは
使用停止状態になっているそうでございます。
この時の撮影が一番お陽様の恩恵を
得られた機会となりました。
この後は表題の網野カーブへ、ラストカットを
狙うべく向かいます。
シャッターの切り初めでございます。
表題もそうですが、微妙にブレていて
しっかりと止める事は叶いませんでした。
この撮影地は遮断棒の無い踏切になっているのですが
最寄りの網野駅からも徒歩ですと、かなりの時間を
要します。
そんな場所へ、鉄さんがお一人いらっしゃっており
みた所、車で来られたご様子も無かったのでお声を
掛けさせていただきました。
すると、やはり網野駅から片道20分かけて
歩いて来られた埼玉の高校生との事でした。
子供時代に見たビデオで紹介されていた
タンゴエクスプローラーが格好良く、いつかは
自分で撮影したいと願っていた機会が今日この日に
ようやく訪れる事が出来ました、と話して下さり
その思いの熱さに私もグッと来たのでございます。
オマケ。
低速シャッターでブレまくりですが、情景として
撮影しておりました。
ブルーモーメントを迎えた京丹後地方を
春へ向けて駆けていきますKTR001形。
その姿こそ痛ましいものではございますが
今もまだ活躍し続けてくれる事が嬉しく、
今回も撮影が出来て幸せでございました。
因みに埼玉から見えられた彼は、固辞しようと
したものの私も譲らず最寄りの網野駅まで車で
送って差し上げました。
世代こそ異なりますが、同じ鉄道を愛好する者として
楽しいトークに花が咲く車内となりまして、新年から
いい撮影が出来ました事をお礼申し上げます。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!