この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
私の子供時代、沿線を眺めていてやって来ます
貨物列車は酷く地味な存在でございました。
まず機関車は薄汚れた黒いボディのH級機関車や
貨車はワムやタキ、トラといった地味な色合いが
編成の大半を占める列車が多く走っておりました。
そんな地味な存在に目を向け、EH10の我儘ボディに
喜んだり2軸貨車の走行音に痺れたりしておりました
変態子供時代のワタクシ。
今と何ら変わっておりませんね…
JRになって塗装が変わったり新製された白い車体の
機関車に違和感を覚えつつも歓迎していた青春時代。
そんな青春の思い出もEH10や2軸貨車の様に、やがて
全ては主観性を失い歴史的遠近法の彼方で古典へと
移り変わるのでございます。
私、気になりますって言ってみたかっただけです。
さて、今回の更新は国鉄当時の貨物列車からは
想像もつかない鮮やかな青い列車たちを
撮影しておりますご報告となります。
本日は実に良いお天気に恵まれまして、そんな
午後に関西へやって来ます注目列車、2059レには
ぼちぼち去就が取り沙汰され始めました丸鮫の
トップナンバーが充当されておりました。
そこで、良い天気に誘われて
思わずそーおてぇんかーけるぅ、と口ずさみつつ
丸鮫を撮影するかと沿線に陣取ってみました。
余談になりますが、小学生の時に音楽の授業で
この曲を校歌と同様に叩き込まれたものでした。
関西電気保安協会のCM並みに関西人なら
誰でも歌える知名度を誇る曲ですからねぇ。
雲一つない快晴のイオンストレートを
吹田へ向けて疾駆しますEF66 101と
付き従います青いコンテナがずらりと並ぶ
2059レ。
カンガルーライナーSS60という愛称のついた
この列車、10tトラック60台分の荷物を、
SuitaとSendaiを結んで走るからSS60なんですね。
カンガルーは西濃のマークに描かれておりますし。
蒼天の下、青いコンテナを揃えました貨物列車が
駆け抜けて行く様を狙う事が出来ました。
場所を移動しましてEF510-511が先頭に立つ
配給列車を狙いました。
こちらは富山と吹田を結びます
車軸コンテナ輸送を担う地味な列車なのですが
本日の釜は青空に映えます青い釜、という事で
順光で仕留めたくてここへ布陣しております。
練習電。
以前にも拙ブログにおきまして2059レをここで
撮影した記事はだしておりますが
イオンストレートでの2059レ撮影はいつも
普電の並走リスクにハラハラ致します。
今回は表題の左端に写ります普電が2059レの通過時に
まだ桂川駅へ停車しておりましたが、表題の撮影後
わずか20秒でイオンストレートを通過するのです。
つまり2059レが僅かでも遅延すれば、ここでの
撮影は残念な事になるという極めて心臓に
悪い場所なのございます。
今回の〆。
配6550レのファーストショットでございます。
赤いゴトーも格好いいのですが、ブルトレ牽引に
合わせた塗装をまといます500番台の青ゴトーには
別格の恰好良さを感じます。
この青ゴトーも第2全検を受ける際には
塗装の塗り替えが実施されますので、0番台同様に
赤い車体へと変わる懸念がございます。
そうした近い内に見られなくなるかも、という
理由から撮影するのは不純かもしれませんが
地道な日常の記録が、いずれ古典となった今日の
鉄道にとっての貴重な資料となるのでは、と
思うのでございます。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!