写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1298列車 「 国鉄の残滓を求めて~415系800番台を狙う 2020・GW 七尾線紀行その1 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

連休中のお天気が悪い様でございますね…

ちょっと行きたい所があるのですが

このご時世なのも相まって思案中でございます。

 

 

さて、今回の更新は521系100番台への置き換えが

決まっております七尾線415系800番台を

撮影しておりましたご報告となります。

 

七尾線を走ります415系800番台は、かつての

常磐線や今も九州で見られます白地に青い帯の

415系と同形式なのですが、出自が異なります。

 

と申しますのも、七尾線が電化されました91年は

既に国鉄からJRへ移管されておりまして

JR西日本お家芸であります魔改造でもって

投入されたのが本形式となるのでございます。

 

では、一体どの様に魔改造であったかと申しますと

当時、北陸特急から福知山方面の山陰特急へと

転用されました485系が、山陰地区では交流機器が

不要の為に撤去されて183系800番台へ改番。

 

その撤去された機器を福知山や日根野網干などに

いた113系へ載せて113系415系800番台へと

転生させて七尾線へと投入したのでございます。

 

当時はまだガキんちょだったワタクシも、流石に

この所業には驚きました。

 

発想の無駄の無さといい、直流車から交直両用へ

改造する技術力といい、JR西パないわ、と。

 

 

そんな、かつては関西を走っておりました

車両達がいよいよ2021年春で引退という事で

ファンで賑わう前に撮影しておこうと

今回の遠征で訪問したのでございます。

 

北鉄浅野川線内灘から沿岸に伸びます

能登里山海道をちょちょーっと走りまして

今回の撮影地へ到着。

 

実に20分ほどのドライブでございました。

 

 

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2020-05-03 415系800番台C2編成

まずやって来ましたのは415系のC2編成。 

 

 415系800番台は3両固定編成でございまして

金沢方からクハ、モハ、クモハとなっております。

 

C2編成の場合はクハ415-802、モハ415-802と

いう具合に車番が振られております。

 

このモハ415-802、改造前はモハ112-12という

車番でして、現存する113系115系車両の中でも

最古参の車両という事になります。

 

形式こそ変わりましたが、今も息づく国鉄の香りが

濃厚な車両に出会う事が出来ました。 

 

 

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2020-05-03 415系800番台C8編成

続きまして七尾へ向かいますC8編成でございます。

 

七尾方の先頭は制御電動車、クモハ415-800と

申しまして、国鉄時代に新製された415系シリーズには

存在しない800番台独自の形式となっております。

 

能登半島の特産、輪島塗りをイメージさせます

茜色を地域色としました415系800番台。

 

屋根上のゴチャッとした機器類が

交直両用車らしく恰好良さを感じさせます。

 

 

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2020-05-03 415系800番台C10編成

再び金沢方へ向かいます列車が現れました。

 

こちらはC10編成でございます。

 

113系のC10編成は京都地区にて

抹茶色をして活躍中ですが、七尾線でも

同様にC10編成が活躍しているのですね。

 

 

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2020-05-03 415系800番台C10編成

引いた構図でもう一度。

 

七尾線は元北陸本線、現IRいしかわ鉄道

津幡駅から能登半島へ分岐し、輪島へ至ります

路線でございました。

 

91年の電化に際しまして七尾ー輪島間が非電化のまま

3セクへ移譲されまして、現在は津幡ー七尾間が

JR西の七尾線として運行されております。

 

今回も七尾線へは訪問したのですが、七尾より先

のと鉄道線へは行けておりません。

 

いずれは機会をみて

撮影に行ってみたいものでございます。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!