この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
ゴダイゴの名曲が頭の中でリフレインしております。
有名なのでしょうかね。
ワタクシも好きな、ノリのいい曲でございます。
一方、子供時代にTVドラマで散々見倒した西遊記の
テーマソングも、グルーブ感の強い名曲だと
思うのでございます。
モンキーマァジッ~♪と、リフレインしております。
さて、今回の更新は本日撮影して参りました
JR東海のロングレール輸送に充当されますキヤ97系の
工臨につきましてのご報告でございます。
JR東海では機関車を全廃し、現在はレール輸送に
専用の気動車を活用しております。
普段、ワタクシが撮影しておりますJR西日本では
チキという貨車にレールを載せ、機関車が牽引する
スタイルなのですがJR東海では全く趣が異なります。
定尺レールの輸送に際しましては、以前の更新で
ご報告させていただきました通称短キヤと呼ばれます
生首の様なシルエットの車両でした。
一方で今回はロングレールを運搬する為に
開発、導入されました車両でございまして
これまた独特な風貌をしており、ファンからは
ロンキヤ、という愛称で呼ばれております。
このロンキヤが今朝、JR西日本との境界駅である
米原までやって来る、と教えていただきまして
お仕事を午前だけお休みして参戦致しました。
梅雨明けの夏光線を浴びながら
関ケ原を駆け抜けますロンキヤ。
このロンキヤ、まず目を引きますのが
その特異なお顔でございましょう。
車両限界の関係で、頭頂部が丸みを帯びている為に
一般的な鉄道車両よりも人間の顔に近い形状でして
強烈なインパクトを与えられます。
この列車を一度ここで撮影してみたかったので
勝利条件である順光を捨て、俯瞰を試みました。
朝焼けの中を米原へ向かて走るロンキヤ。
この列車のファーストショットは、米原へ向かう
下りの列車でございました。
列車は米原で折り返す為、上下の2列車を狙いたいと
意気込みまして、午前4時にお友達と合流して
撮影地を目指したのでございます。
所が、米原ICで高速を降りる予定が
うっかり通り越してしまい、次のICまで行くという
痛恨のミスを犯してしまいます。
これで30分をロスしてしまい、順光撮影地へ
布陣する時間が消えてしまいました。
そんな失敗で列車が通過するギリギリに現着し
逆光構図でカメラを構えてみたのですが、存外に
良い絵になりそうな気配がしまして。
引いた構図でもう一度。
このアングルでしたら特異な形状の先頭部が
良く判ります。
レールを卸すガイドスロープが隙っ歯に見えて
ドクロ感が演出される様に思うのでございます。
ドクターイエローは略すとドクロですが、こちらは
骸骨的なドクロでございます。
また、車体が無蓋ですので骨っぽく見えて
薄気味悪さに一役買っているのではないでしょうか。
この撮影のあとは復路を狙う為に関ケ原へと移動し
俯瞰場所に陣取ります。
光線的にはまず選択しないであろう側面逆光な
場所ですので撮影者はほとんど居らず、終始
まったりと自然に囲まれて過ごす事となりました。
山あいを縫う様にして列車が顔を見せます。
画面左下にロンキヤのライトが光っているのが
お判りいただけますでしょうか。
山深い関ケ原の峠を降りてきました列車を
スナップ的に捉えてみたのでございます。
表題から引いた構図でもう一度。
カントが付いている為に手前側は良く見えませんが
ロングレールが積載されているのが確認できます。
ロンキヤはこの後、レールを現場で卸す為に
東海道を上るのですが作業は夜間となりますので
それまでは途中駅に留置されるのだそうです。
鉄道の下支えとなります工臨。
機関車の無いJR東海のロングレール輸送は
特徴的な顔だちをした列車が担っております。
こうした列車の運転や保線作業によって
安全が担保され、鉄道の明日が明るいものと
なるのでございましょう。
と、思っておりますと、何やら線路際に
大勢の保線員さんが繰り出して参りました?
オマケ。
列車を待つ間、ふと線路を見下ろしますと
山から下りてきたサル達が懸命に保線作業を
行っております。
赤い丸で囲みましたのがサルでして
画面に映るだけでも10匹ほどが、画面外にも
大勢がぞろぞろと線路脇を、線路の上を歩いて
事故が無い様にと確認作業をしています…?
線路の傍には民家もあるのですが気にせずに
群れで線路を移動する姿に、ワタクシ驚き
思わずシャッターを切ったのでございます。
因みにワタクシ達が陣取る場所の背後でも
しきりに何やらしゃべくっているサル達の
声が響いておりました。
よく聞き取れないのですが、語感から察するに
「アホかー」「何言うとんねん」「ハハハ」と
聞こえます。
随分と楽しそうな土曜朝の山ん中でございます。
そんなサル達の声を聴いていると、ホラ、頭の中では
あの曲が流れだすのでございます…
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!