写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1383列車 「 甲95 交通建設MTT(B56 C)の甲種輸送を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

駅構内などの片隅、保線区辺りに鎮座しております

保線機械はレールの上を走るのですが

鉄道車両では無くあくまでも機械の扱いとなります。

 

車籍もなく、法によって定められた検査などの

厳しい規定はない為に営業時間内に本線を

自走する事が出来ません。

 

営業後に信号を閉塞して初めて本線上を自走する

真の意味で縁の下の力持ちな存在でございます。

 

ですから以前はワタクシも、機械ごとき、と

まるで興味を持たなかったのでございます。

 

所が、2016年に福山へ譲渡されますBRの姿を

目の当たりにして、その格好良さに痺れてしまい

密かに勉強を始めている所でございます。

 

何分、人間っぽい見た目なだけの生命体な

ワタクシですから覚えられない事の方が多く

今も鋭意勉強中、という感じでございますが。

 

 

さて、今回の更新は11日に撮影しておりましたMTT、

通称マルタイと呼ばれます保線機械の

甲種輸送につきましてのご報告となります。

 

元々この甲種輸送、9月上旬に設定されていた

深夜帯に走るスジの輸送計画でございました。

 

ですが、何らかの事情により実施が10月まで

ズレ込みましてまさかの日中、しかも日曜という

嬉しい変更になったのでございます。

 

甲種輸送マニアの末席に名を連ねたいと常々願う

身の上と致しましては、コレを狙う機会はまたと

訪れないのでは、と思いまして首都圏遠征を企図し

やって来た次第でございます。

 

 

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2020-10-11 9795列車

尻手駅の待避線を行くMTTの甲種輸送列車は

川崎貨物からEH200-11が牽引を担います。

 

 

鶴見川でメトロ2000系を撮影後、MTTの甲種までは

2時間以上の猶予がありました。

 

列車は川崎貨物駅から尻手短絡線を通り、新鶴見

抜けるルートを走ります。

 

当初は小田栄か川崎新町辺りの沿線で、フェンスから

乗り出す形で構図の確保を目論んでいたのですが

頼りになる地元住みなブログ友氏の知識を駆使し

尻手駅のエキセンで撮影する事になりました。

 

ほんまに感謝でございます。

 

 

鶴見川から尻手駅までの移動には、コレまた

ブログ友氏のご提案により市営バスを利用し

然程の時間も掛からずに到着致しました。

 

まだ撮影まではかなりの空き時間がございます。

 

小腹が空いていた二人はここで腹ごしらえをする事に

決めまして、南武線に揺られて川崎駅へ向かい

モーニングをいただく事になりました。

 

川崎へ行くなら鶴見川から鶴見駅→川崎駅でも

良かったね、とブログ友氏は仰います。

 

ですがワタクシは、川崎鶴見の住宅地を縫う様に

走るバスのパノラマが堪能出来ましたから、実は

かなり満足しておりました。

 

 

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2020-10-11 205系ワ1編成

本番を待つ間に撮影しておきました南武支線

205系でございます。

 

JR化後に発注されました東日本の205系

主要路線から退いた後も前面を換装した新たな顔で

亜幹線へ活躍の舞台を移しております。

 

先日発表されましたアナウンスでは、水素電池を

利用した実用試験も兼ねて、鶴見線へ新型車両が

投入されるのだそうで。

 

こちらは南武支線でございますが、都会の

ローカル線と呼ばれます鶴見線にもいつかは

訪問してみたい所でございます。

 

 

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2020-10-11 9795列車

表題よりも一つ前のコマとなります。

 

尻手駅構内の待避線と本線の間には、雑草が繁植し

編成を遮るのですが、ここ以上に好みの構図で

撮影出来る場所がない為、やむを得ませんでした。

 

またこのカットは構図の左上にホーム屋根が入り

次点落ちしております。

 

 

MTTを始めとする保線機械は、海外のメーカーで

製造されたものが商社を通じて船便で輸入され

各地へ導入されております。

 

この分野で圧倒的なシェアを誇るのはオーストリア

プラッサー&トイラー社でございますが、この

MTTはマティサ社製でございました。

 

他にもスペノ社というメーカーもあるのですが

残念ながら国内でこうした分野に切り込むメーカーは

今の所、皆無となっております。

 

 

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2020-10-11 9795列車

バックショットも狙いました。

 

釜の次位にMTTが、その後ろには介在車として

コキが1両連結されておりました。

 

取り敢えずはMTTの後ろ姿を撮影しまして…

 

 

海外からやって参りましたMTTは港から陸揚げされ

今回のケースですと川崎の千鳥町という貨物駅から

川崎貨物駅までを、神奈川臨海鉄道が輸送を担い

川崎貨物から先をJR貨物が引き受けております。

 

 

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2020-10-11 9795列車

浸水被害で話題になりました武蔵小杉のタワマンを

見据えながら進む編成全体を、後ろから捉えます。

 

橋のガードが編成に掛かりますが、辛うじて

後打ちも叶いました。

 

 

列車は高崎線の熊谷貨物(タ)まで向かうのですが

途中、新鶴見信号場にて機関車の交換があり

EH200からEF65へバトンが

受け継がれる様でございます。

 

ですのでどちらの牽引シーンも撮影したい!と

欲張りに考えておりました。

 

 

ここから先は今回の遠征で最も時間にシビアな

状況となるのですが、尻手駅からすぐに川崎へと

戻りまして、上野東京ライン高崎線へ向かいます。

 

高崎線内の撮影地は余り詳しく無いのですが

遠征に際して調査を行い、フキギョウのポイントへ

向かう事にしておりました。

 

ただ、フキギョウの撮影地でもフキ寄りの場所か

ギョウ寄りの場所かで構図がまるで異なります。

 

またクマギョウにも良さそうなポイントが

ありましたから、界隈を機動的に移動出来る様に

足を確保する事に致しました。

 

駅前にレンタサイクルがあるギョウへ向かい

手続きにヤキモキしながらママチャリをゲット。

 

普段から二輪車を駆るブログ友氏は体幹がピシッと

決まりサマになったライド姿勢なのですが、後ろを

付いて参りますワタクシは子供達の練習に

付き合って以来の10年ぶりでして。

 

アッチへフラフラ、コッチへフラフラとまるで

踊っているかの様な無様な運転となりました。

 

 

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2020-10-11 9795列車

新鶴見から熊谷(タ)までのエスコートを務めます

EF65 2086に牽かれてフキギョウの畑横を

走り抜けますMTTの甲種を捉えました。

 

 

ギョウへ向かいます電車内からポイントを

確認しておりますと、ギョウにほど近い場所に

良さげな撮影ポイントがあり、駅からチャリ漕ぎ

5分で現着する事が出来ました。

 

既にショバには20名程の方が構えていたのですが

好みの構図が組める位置は幸いにも少し余裕があり

ブログ友氏と二人、そこへお邪魔しての布陣でした。

 

 

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2020-10-11 9795列車

引いた構図でもう一度。

 

時間にシビアな状況とは書いていたのですが

実際の所、練習電2本分の余裕はありまして

流石はチャリ!とレンタサイクルの恩恵に

感謝するのでございました。

 

本番までの待機中にも続々と鉄さんが詰め掛け

ショバはたちまち30名規模へ膨れましたから

駅から徒歩でしたら列車の通過前に場所が埋まり

泣きを見たかも知れません。

 

 

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2020-10-11 9795列車

オマケ。

 

通過する列車のサイドを、畑の脇に構える皆様を

入れてのオマケカットでMTTを見送ります。

 

 

この列車が通過後、1時間強ほどでこの日最後の

そして大本命となります大ネタが通過致します。

 

詰め掛けた鉄さん方は皆、車へ戻り更に高崎寄りの

オカポン辺りへ出発していきまして

ショバは瞬く間に伽藍とした状態になりました。

 

我々も当初はオカポンを考えていたのですが

折角チャリを手に入れましたので、取り敢えず

次はクマギョウへ行って構図を

組んでみる事に致します。

 

 

そんな訳で次回は

遠征最大の目的でございました大ネタの

ご披露が出来るものと思っております。

 

出来なくても怒らないで下さいね…

 

 

それでは

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!