写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1393列車 「 阪急5100系(5128f)の本線試運転を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

初めてでございました。

 

ワタクシ、小さな時分から関西には大きな地震など

来ないと思っておりましたもので、学生時代に

生まれて初めて巨大地震を体験したのでございます。

 

阪神・淡路大震災では神戸を中心に多くの方が

被災される痛ましい災害となりました。

 

当時、ワタクシの実家が丁度建替え中でして

仮住まいに近所の木造で古い安アパートへ

家族で居を移しておりました。

 

ですからただでさえ類を見ない震度7だかの揺れが

この世の終わりが来たかの様に感じられ、恐怖を

覚えたものでございます。

 

巨大地震を経験していない我が子達にもあの震災を

経験したものの責務として、ビデオや体験談を

何度も聞かせて地震の怖さを教え育てております。

 

おかげ様で高校生の今でも、震度1とか2程度の

揺れでさえぎゃー地震来た!怖い〜っ!!と

半泣きになって固まってしまいます。

 

…育て方間違えたかなぁ。

 

 

さて、今回の更新は先日撮影しておりました

阪急5100系の試運転についてのご報告となります。 

 

この日は午後に、正雀工場で検査を終えた編成が

正雀と桂を往復する試運転があるよ、と

教えていただきました。

 

往路はお仕事の都合で間に合いませんでしたので

復路のみ、ギリギリ10分前くらいにショバへと

たどり着く事が出来ました。

 

 

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2020-10-21 5100系5128編成

段々と陽が冬光線へと変わりまして、樹木の影が

線路へ近づいて参りました午後、京都線では

見慣れない8連の5100系が駆け抜けて行きます。

 

5100系と申しますと、拙ブログでは能勢電での

撮影にて2連や4連を仕留めておりますが、阪急に

所属する8連の撮影はこれが初めてでございます。

 

 

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2020-10-21 9300系9307編成

恒例の練習電。 

 

特急運用に就く9300系でございます。

 

どうしても屋根上の出っ張りがクリームを載せた様に

見えてしまい、ケーキが食べたくなる姿だと

思うのでございます。

 

いや、そんな感性アンタだけやで、と

言われそうですが。

 

 

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2020-10-21 1300系1302編成

続いては準急運用で走ります新鋭1300系を。

 

 

手前の線路は既に樹木の影に侵食され、奥の線路へも

ヒタヒタと長い触手を伸ばしております。 

 

写真で見ている限りは余り気にならないかも

知れませんが、ショバに居るワタクシは内心で

ヒヤヒヤとしておりました。

 

 

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2020-10-21 9300系9310編成

2本目の特急がやって来ました。

 

このすぐ後が本番となります。

 

何とか影を振り切れた、と安堵する

瞬間でもありました。 

 

 

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2020-10-21 5100系5128編成

今回の〆。

 

表題から引いた構図でもう一度、でございます。 

 

赤幕の試運転を掲げて、ヘッドライトと種別灯が

フル点灯と、嬉しい姿を見せてくれました。

 

 

この5100系、阪急初の冷房完備で落成した

量産形式だそうでして、非冷房の5000系をベースに

冷房を載せた試作形の5200系を原型として

1970年代に誕生した古参形式となります。

 

だからなのでしょう、今回が5100系最後の

検査出場だという話も聞こえて参ります。

 

また、5100系は阪急で初めて下枠交差型のパンタを

採用した形式でもあるそうでございます。

 

でもこの編成、パンダだけ今風な形状で少しばかり

違和感を感じます。

 

実は5128編成は、阪神・淡路大震災で被災し

修理する際にパンタをシングルアームへ換装した

歴史の生き証人な姿なのでございます。

 

当時は阪急神戸線も甚大な被害を被りましたから

神戸線宝塚線を走る5100系の姿には、よくぞ

生き抜いてくれた!という感慨も

感じる所でございます。

 

 

古い車両の撮影は

それだけで何だか得をした気分にさせられる

そんな魅力もあると思う今日この頃でございます。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!