この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
気がつけば11月、つい先日までは汗ばむ陽気に
日中は半袖シャツで過ごしていたものですが
近頃は昼間でも長袖に上着を羽織っております。
街の落葉樹たちも天辺から徐々に色づき始めまして
ここ数日でいつの間にか真っ赤になったりしていて
驚かされます。
これは明日、明後日の週末も紅葉目当ての行楽客で
賑わいそうな予感がして参りました。
さて、今回の更新はそんな色づく秋の真っ只中に
季節外れのお盆休みの撮影更新をスタートさせます
拙ブログ恒例の遠征記シリーズ。
速報版では伊予灘バックのキハ32形をお届け
致しましたが、そこへ至るまでの道のりも実は
そこそこ長いものでございまして。
時系列的にご紹介を始めます第1回目の
ご報告となります。
今年のお盆休みは13日~16日まで
いただいておりまして、前半の二日を使って
松山へ向かう事は決めておりました。
例によって12日、お仕事がハネてから車を走らせ
下道で瀬戸大橋の入り口、児島ICを
目指しておりました。
途中、深夜2時ころに野暮用で兵庫県内の
コンビニへ立ち寄りました際にふと思いつき
ネットを開いて水島臨海のHPを確認致しますと
13日は平日扱いとなっております。
絶好の機会なのではないか、という事で急遽予定を
変更致しまして、朝一は水臨の撮影に
興じる事と致しました。
この日の始発列車でございます。
水色の車体色にひまわりが描かれますMRT304が
単行で始発駅を出発致しました。
この塗装のデザインからひまわり号、という愛称が
付けられているのだそうでございます。
ひまわり号と申しますと思い出すのは、各地で
運行されていた障害者専用の団臨でございます。
あの当時は障害者が鉄道で旅をするというのが
今以上に苦労の多いもので、エレベーターや
多目的トイレ、介助ボランティアといった様々な
制約をマンパワーで何とかしようと年に一度
運転される愛に溢れた企画でございました。
ワタクシが社会に出た頃には
障害者に対する施策で彼らも働かねばならない、と
定められ、インフラの整備も進んで参りました。
現在ではひまわり号の運行も滅多に見られませんが
そうした意味では良い施策だったのかも知れません。
国鉄時代末期からJR時代初期にかけ
為された折に予算の乏しい各路線へ向けてメーカーが
提案した新潟鐵工所のNDCシリーズがここでも
導入されて活躍しております。
元々水臨では国鉄から払い下げられたキハ20形を
使用しておりましたが経年劣化には勝てず
1995年~96年にかけて計6両が入線し
今も活躍を続けているのでございます。
ここでは水臨の路線と山陽本線が並走する為
この様な写真も撮影する事が出来ます。
丁度駅を出発しました117系とMRT304が並走し
マンション群を背にした素敵なランデブーを
見せてくれました。
JR車とは対照的に水臨ではヘッドライトを
昼間点灯させずに運行しているので、そちらも
両車を並べて良く判る図となっております。
MRT304と入れ替わりにやってきましたのは
2両のMRT300形でございました。
先頭は水臨標準カラーとなります301号で
後尾には何やら見慣れない色合いの車両が付き
異彩を放っておりました。
先ほどの列車が折り返して参りました。
MRT303号にはこの4月から、水臨の開業50thを祝う
記念塗装が施されておりましてその旨を示す副票も
小さく掲げられておりました。
これは下調べをせずに来訪した為に不意打ちとなり
嬉しい撮影機会となりました。
ちょっと湘南カラーに似ておりますが色合いが
微妙に異なっておりますね。
オマケ。
水臨の撮影は本数が少ないので、合間には
並走する山陽本線もつまみ食いしております。
こちらは朝日を浴びて岡山を目指す213系。
パンタとスカートが構図一杯に収まる
カツカツ構図なのですが、残念ながらお顔に
特殊信号発光器が掛かってしまいました。
そう、あのロケット花火の親玉みたいな
アレでございます。
どうにも特発の存在に気付かずに
撮影していた様で、後から気付いて膝をつく
結果となりました…
先が思いやられる遠征のスタートでございます。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!