この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
日本海側を中心に各地で雪害がエライ事に
なっている様でございます。
幸いな事に関西の平野部は雪も降らず、只管
寒いだけなので有難い事でございます。
ただ、寒すぎて手足やお財布の中身までが
凍てついておりますが。
尤も、お財布が凍てついておりますのは
冬だけで無く常に、でございます。
待ち続けてもう半世紀近く経ちます…
無資格、かつ審査は有りません。
ワタクシにポンと1センマン程のご寄付を
授けるだけの簡単な内容でございますので
ご遠慮なさらずに現れて下ちい。
さて、今回の更新はお正月休みの間に撮影を
敢行致しました、阪堺電気軌道のモ161形に
つきましてのご報告でございます。
阪堺線のモ161形と申しますと、90年以上の
車齢を誇る古豪として秋から冬の時期に
活躍する姿が知られております。
特に正月の三ヶ日には住吉大社への参拝者を
捌くべく、ほぼ全車がフル稼働となるので
効率よく撮影するにはうってつけの機会と
いう事になるのでございます。
ワタクシも以前に住吉大社前へ布陣して
撮影した事がございますモ161形ですが、
先頃3両がお色直しを実施されまして装いも
新たに活躍する事となりました。
そこで、今年もお正月輸送を照準にして
阪堺線へお邪魔し、モ161形の新塗装を
狙う事にしたのでございます。
今回はあべのハルカスをバックに撮影出来る
名所へ布陣致しました所、地元の調子踏切で
普段から親しくしております若い鉄さんと
鉢合わせ。
こんな所でお会いするとは、と驚きました。
彼と前回お会いしたのは倉敷でしたから、
調子の仲間の筈が何故か遠方でいつも会う
奇妙なご縁となりました。
他にも多くの鉄さん方がいらっしゃる中で
距離を取りつつも楽しく歓談しながらの
撮影を楽しむ事となりまして。
海老茶色に模様替えした164号がこの日の
トップバッターとなりました。
前面窓からはご時世柄でしょう、ビニールの
カーテンが敷かれて客室と乗務員席を仕切る
設えになっているのが判ります。
以前は深緑の単色塗装で渋いイメージでした
164号ですが、窓周りや扉を赤茶色に
塗り分けるツートンとなってお洒落さにも
磨きが掛かりました。
路面を走っている様に見えます併用軌道が
モ161形には似合っております。
お正月の混み合う道を尻目にして、悠々と
軌道を進んで来た姿を切り取りました。
軌道が弧を描く場所にて、定番のハルカスを
背にした構図も撮影してみます。
前面窓下に掲出されたHMには、阪堺線の120thを記念する旨が記されておりました。
吊り掛け駆動独特のモータを唸らせて
目の前を通り過ぎて行く姿に、痺れます。
少し待つと、今度は遠目から赤い車両が
見えまして集まった鉄さん方が一斉に
カメラを構え始めました。
この車両も同じくモ161形でございます。
以前は水色車体に白い雲が描かれました
明るい印象の塗装でしたが、今では真っ赤な
車体にクリームイエローの帯を巻く姿に。
辛子明太子みたいに見えます。
706号との離合シーンも撮影致しました。
162号は筑豊電鉄とのコラボにより、同社の
車体色へと塗り替えられているのでした。
掲出されたHMには、その旨がしっかりと
記載されております。
筑豊電鉄、という路線の事はほとんど知らず
ここで言及が出来ないのが残念です。
北九州へ行く機会があれば
寄ってみたいですね。
この撮影後、ほとんどの鉄さん方が撤収され
疎らになりました。
どうやらこの時間に稼働しているモ161形は
2両だけの様でございます。
調子のお仲間くんも、じゃ！と爽やかに
挨拶をされて立ち去りました。
ワタクシは他の車両も記録すべく、その場に
残っておりますと後方から吊り掛けモータの
唸る音が聞こえて来まして…
サプライズ的に登場しました161号！
イベント用の車両ですから余り見る機会の
乏しい161号なのですが、三ヶ日だけは
こうして駆り出される為、後打ちですが
運良く撮影する事が出来ました。
161号も暫くすると折り返して来ますから
鉄仲間くんにすぐさま連絡を飛ばして
戻る様に伝えます。
立て構図でしつこく追いすがります。
各車共にステキな出で立ちではありますが
やはり161号は特別な、貫禄のある風体で
撮影にも気合いが入るのでございます。
幸いにも撮影者は少なく、構図の自由度が
高まりましたので、折り返しは少し遊びを
効かせてサイド寄りに移動致します。
今回の〆。
SSを落として161号を切り取りました。
阪堺線で活躍しますモ161形は他に166号が
ありますが、こちらはこの日出会えず。
以前に工臨で撮影致しましたからコンプは
出来ましたのでここでミッション完了と
致しました。
いつ見ても、モ161形には癒しを感じます。
ワタクシがパトロンなら自宅へお招きして
堪能したいくらいでございますが、身の程を
考えますとたまーに沿線で目にするくらいが
丁度いいのかも知れません…
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました！
