写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1492列車 「 甲229 京都丹後鉄道 KTR300形(303+304)の甲種輸送を狙う 」

この列車へご乗車いただき、

ありがとうございます。

 


昨日はお仕事だったのですが、このご時世で

作業が減りましたので少し早めに切り上げ

まだ陽のある内に職場を辞しております。


そのまま車で峠道へと向かい、北を目指して

山に分け入ると平野部では見られなかった

雪が山肌に残っているのが見られました。


更に車を走らせ、県境のトンネルを抜けた

頃にはすっかり日も暮れておりました。


驚きましたのは、大阪や京都では殆ど無い

雪が県境トンネルを越えた途端、道の両側に

積もっていたのでございます。


まだ路面凍結する様な時間では無かったので

気にせずに走れましたが、いきなり路面が

濡れていてビックリ致しました。


日の出前とかだと冬用タイヤを履いていない

場合は怖いかも知れません。



さて、今回の更新は昨夜、小浜線にて撮影を

致しました丹鉄甲種につきましてのご報告と

なっております。

 

29日に、新潟トランシスと申します

車両メーカーからKTR300形が2両、新製され

甲種輸送敦賀まで来ておりました。


敦賀まではEF510-23が牽引し、翌30日の夜に

敦賀を出て小浜線舞鶴線を経由して

西舞鶴まで輸送される予定となります。


敦賀から西舞鶴までの牽引は、西日本所属の

原色塗装DE10が担当する為、俄然

注目度が上がります。


ワタクシはこれを小浜線内で撮影すべく

福井県へとやって来た訳でございます。



小浜線内での停車駅は2か所なのですが、

内一つは編成写真が撮れそうに無い駅でして

必然的に一箇所に限定されてしまいます。


他の方々も恐らく同様に考えるでしょうから

少しでも早く現地入りして場所を確保しよ、

と考えまして件の駅へは列車の約3時間前に

到着致しました。


流石にこれだけ早ければ誰も居ないだろうと

ホームへ向かいますと、驚いた事に先客が

お一人陣取られていらっしゃいました。


ご挨拶をして、世間話をしつつ

列車が停車する目安となる、停止目標が

2箇所設置されていましたのでどちらが

正解になるのか聞いてみます。


所が停止位置は乗務する人によりマチマチで

はっきり判らないとの事でございました。


では手前の停目に合わせてポジションを組み

駄目なら下がって撮りましょう、という事で

構図を決めます。


そんな会話をしていると2人組みの鉄さんが

いらっしゃり、更に1人、と徐々に増えて

場所が埋まって参りました。


2時間前の時点で既に8名ほどがホーム上で

構図を組む状況でございます。



吹きっ晒しのホーム上、冷たい風に耐えつつ

待つ事3時間。


ようやく本番の時間となります。


ホームには鉄さんが次々と現れまして

最終的には40名ほどがひしめく様相となり

予想通りの鉄火場と化しました。


そんな折、雨が降り出して来たのです。


もう列車が来るまで5分も無い、

そんなタイミングで強い雨脚に天候が急変。


密集した状況ですから誰も傘を差せずに

ズブ濡れで、前方から来る列車を待ちます。



見えました!


釜のライトがゆっくりと近づいて参ります。


所が、予想されていた停目で停まる様な

速度では無さそうでございます。


そこで急遽カメラの設定を長時間露光から

ズーム流しに変更し、目前を過ぎ行く列車を

逃さず仕留めるべくシャッターを切ります。

 

 

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2021-01-30 9960列車

DE10 1119の牽引で小浜線を征く2両の

新車を、何とか捉える事が出来ました。


ISO感度を爆上げしたので画質ザラザラで

尚も暗い仕上がりなのですが、辛うじて

入線のシーンを記録する事となりました。


機次位の緑色をした車両は304号、奥の赤い

車両が303号でございます。



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2021-01-30 クモハ125系2両

本番前にやって来ました練習電。 


普電は停止位置がかなり手前ですから、

装着したレンズでは撮影が難しくて

発車シーンを流して撮影致しました。


奇しくも本番同様に流す事となり、この際の

設定が本番に活かされるという顛末でして

練習電の有り難さが身に染みております。



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2021-01-30 9960列車

表題から引いた構図でもう一度。


レンズを引きすぎてホーム上の鉄さんが

構図にイン致しましたので、加工処理で

黒く塗り潰しております。 



この撮影後、停車した列車を撮影すべく

後方へと民族大移動が始まりました。


が、なんと無惨な事に列車は後方の停目を

更に越えてホーム先端まで行って停車した為

線路へ降りなければ撮影が出来ない状況に。


そんな所に停目ないやん!?と心中で

ツッコミを入れながら、やむ無く先頭からの

撮影は無理だと判断を下しました。



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2021-01-30 9960列車

今回の〆。


助士席側の窓に貼付された新潟トランシス

ロゴ紙が嬉しい後打ちでございます。


長時間、ホームで寒風に吹かれて耐え

本番は突然の豪雨にずぶ濡れとなりまして

それでも意地と根性で撮影致しました今回。 

 

ケツ打ちだけは長時間露光で撮影する事が

出来ましたのはせめてもの慰みでした。



撮影後、集まった鉄さん方の失意は

相当なものでございましたが、流石は皆様

紳士でございます。


声を荒げる事もなく、素早く撤収されて

いらっしゃいました。


ワタクシもサクッと片付けてコンビニへ

向かい、暖を取りながら胃に温かなモノを

入れてようやくひと心地着きます。



丹鉄はその前身となります宮福鉄道

開業時に導入しておりますMF100と

MF200形を置換える為にKTR300形を5両

新製投入すると発表しております。


301と302は既に陸送にて入線済みでして

残る305も恐らくは陸送での輸送となるので

KTR300形の甲種輸送は、今回が最初で

最後になるものと思われます。


そう気合いを入れての参戦だっただけに

脳裏に描いていた絵が仕上がらなかったのは

残念なのですが、記録として取り敢えずは

撮影出来た点は嬉しいな、と納得致します。


 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!