写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1685列車 「 夏の昼下がりに定尺チキの米原工臨を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。



撮り鉄界のタブー、なる言葉があると

耳に致しました。


何やら撮影に際して、キセル乗車を

告発するとタブーに触れるのだとか。


駅先に集まる撮り鉄へ、乗車券を

拝見しまーす、なんて検札行為が

ワタクシの子供時代はよくありまして

キセルなど出来なかったのですが。


今では交通系ICカードの普及で、途中

駅や車内での検札は難しいのかも

しれません。


仮にキセルを始めとする不正乗車

明るみになった場合、エゲツない程の

ペナルティが課されます。


大人は当然ながら、未成年の皆様も

不正行為に手を染める様なマネだけは

慎まれた方が身の為に思います。


また、不正行為を見て見ぬふりこそ

ワタクシはタブーだと思います。


自身の不正を棚に上げて、告発が

タブーを侵すなどと口にする身勝手さ

こそ、矯正されねばいけない事だと

こればかりは断言致します。


と申しますか、

不正乗車こそが撮り鉄のタブーを侵す

犯罪行為なのでございます。



さて、今回の更新は今月上旬に撮影を

致しました定尺チキの工臨について

ご報告させていただきます。


この日はお昼に米原からのロンチキが

向日町へ帰着致しましたが、生憎と

そちらはお仕事が抜けられず不参戦。


ならば昼下りに撮影可能なこちらを

狙ってみよう、という事で沿線へと

やって参りました。


照りつける陽射しが夏を感じさせます

この日、何とかこの空気感を写真に

写せないものかな?と思案致しまして

逆光構図を思い付きました。



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2021-08-04 工9462列車

濛々と排気煙を吐き出して、築堤を

登坂しに掛かりますDD51 1183が牽く

レール積載の工臨を仕留めました。

 

線路傍に伸びる雑草の緑が真上からの

陽に照らされ、青い空、白い雲を背に

赤い凸形機関車が駆け抜けますサマを

サマーに切り取る事が出来ました。 



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2021-08-04 工9462列車

引いた構図でもう一度。 


ワタクシの使用する機材はデジイチ

中でも初級機に該当致しまして、

連写性能も低い為、ズームレンズを

引きながらコマを切ります。


露光間ズーム撮影の癖でもありますが

SSが速くとも毎回つい、レンズを

引きながら連写してしまいます。



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2021-08-04 工9462列車 

3枚目は右端に鉄塔が入り込みまして

没案件でございますが、水増しにと

掲載しておきました。



ここでは、撮影までの間5分ほど

待機していたのですが、その際に70代

くらいのご夫婦が前を横切りました。


旦那さんはこちらのカメラに気付かれ

サッと邪魔にならない様に端へ寄って

下さったのですが、その旦那さんが

声をかけても隣のババアはガン無視。


堂々と構図の真ん中をゆっくり通過し

わざわざ立ち止まるなどのサービス迄

施して下さいました。


江ノ島辺りで

タコスでも食べて来たのかしら?

 

実はワタクシ、構図に通行人や車など

入り込んでも気にならないタイプで

寧ろ情景としては写り込み上等だと

思っております。


ですが、スペイン人の様に

わざと構図へ入って来られますと

流石に血液が沸き立ちます。


やっちゃいなよ、

そんな邪魔者なんか!と脳内では

ギギさんが叫ぶのでございます。


とは申しましても、実際にやった所で

誰も何も得しません。


勿論、これまた撮り鉄界のタブーだと

思っております罵声なんて、当然

もっての外でございます。


邪魔するババアへの

やる気スイッチは一先ずオフにして

ご夫婦が立ち去るのを待ちました。


幸いにして人影が消えたタイミングで

列車が来ましたから、ババアのせいで

工臨にケチが付く事もなく巻頭からの

3コマを仕留めております。


 

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2021-08-04 工9462列車

オマケ。


お盆前のこの時期、レールを運搬する

工臨もお休みとなります。


夏らしいカットが、あとどのくらい

撮影出来ますでしょうか。


そんな事を考えながら列車を見送る

夏の昼下がりでございました。


……あっづぅ。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!