写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1755列車 「 牽引機の送込み単機を飯田線内で狙う 2021-10・日車甲種遠征その1 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。



今年春に秋田臨海よりDE10 1251を

譲渡されました西濃鉄道ですが、昨日

国交省より列車運行に係る指導を

受けた旨の発表がありました。


軌道や車両の点検が、本来の規則から

逸脱する期間で実施されていない。


また、スタフ閉塞が実施されず列車が

走る、更には出発合図を受けずに発車

など短距離の構内鉄道と変わらない

様相とはいえ杜撰な管理でしょう。


事実5年ほど前には車両が脱線したまま

列車を走らせ、分岐器手前の線路を

破壊していたりします。


貴重な自社凸釜とDE10を有します

事業者として、我々も今後の動きを

注視したい所でございます。



さて、今回の更新はJR貨物のDE10に

注目したご報告となっております。


この日は愛知県豊川市にある車両の

メーカー、日本車輌製造から新京成

発注した80000形が落成し、甲種輸送

されるとの事でございました。


そのシーンを狙うべく、関西から一路

愛知へ向かいましたのは速報版にて

既報の通りでございます。


その際には、数多くコマを切っており

詳細な描写について割愛致しました。



そこで今回から数回に渡り甲種撮影に

伴う記録についてのご報告をさせて

いただこうという趣旨で、集中連載を

実施致します。


まずは当日の朝、日車からの甲種を

引き出します役割を担うDE10が

単機でやって来ました所を狙います。


飯田線豊橋と豊川の間は複線でして

列車をいい光線で狙えますから、この

日は豊川の手前ストレートに布陣して

DE10をお出迎え致しました。

 

 

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2021-10-03 単9771列車

旋回窓も、スノープロウも無い極めて

ノーマルな姿のDE10 1557が、甲種を

牽引する役割をこの日、担います。


9月に撮影したキヤE195系の甲種でも

牽引を受け持ちました釜でして、今回

またも登板するという事になります。


とはいえ、地元関西では目にしない

鉢巻帯のデイト。


吹田に常駐する釜とは明確な差異が

見て取れます為に、丁寧な撮影を

心掛けておりました。


ではここで

関西で見かけます釜と、どんな差異が

あるかを見比べてみたいと思います。



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 2018-06-01    単9195列車

DE10 1743を撮影致しました過去の

写真でございます。


今回は比較用に再掲しております。



まず、前面の白帯が斜めに切り欠く

白髭帯となります。


またナンバーがプレート化されまして

キャブ側面にJRFロゴが有る、という

差異もございます。


更にはスカート左右のステップ外枠が

白塗り、という点にも注目致します。


細かな、しかし明確な差異があります

こうした車両達を撮影して喜ぶのが

マニアたる所以でございます。


多少の差異など気にならずに

ふーん…と流せる方はマニアでは無く

鉄道が好きなだけの一般人という事に

なるのでしょうか…


白髭帯のデイトは広島車両所にて

全検を受けた釜でございまして、現在

岡山と門司に配置されております。


一方、今回の被写体となる鉢巻帯の

釜は愛知や新鶴見に配置されます釜で

大宮車両所出場車となります。


検査の施工場所により差異が生まれる

興味深い事例でございます。



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2021-10-03 単9771列車

引きつけた構図でもう一度。


JR貨物における最後の検査出場DE10が

この1557だそうでございます。


この釜を最後に、貨物のデイトはもう

全検を通る事は無いという事に

なります。


多少は剥がれているのですが連結器も

シルバー塗装がまだ確認出来ますね。


今後は各地でザリガニの姿が頻繁に

写る事となるのでしょう。


が、今はまだデイトの撮影が出来る!

有り難い機会でございますね。



この場所でDE10を待っておりますと

線路向こうの住宅にお住まいの

お爺さんが柵から顔をだされます。


で、兄さん達は撮り鉄か?と

聞いて来られました。


世間において撮り鉄なる単語は、余り

良いイメージではございません。


ですから素直に、ハイ撮り鉄です、と

答えるのに逡巡してしまいました。


が、勿論そこは撮り鉄を自負する身。


エス 愛 ドゥ、と胸張って返事を

しておきました。


お爺さんは流石、線路傍にお住まいな

だけあってよくご存知な様で、我々を

見るなり今日は日車から何か出て来る

のか、と見抜かれておられました。



ここでの撮影後は豊川の先にある

回送線へ向かいます。 


デイトはまだまだ撮影出来るので

機会を逃さず狙う所存でございます。



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2021-10-03 313系2連

豊川から先は単線となります区間

313系が駆け抜けて行きました。 


ちょっとガードレールの白さが目立つ

構図ではありますが、空の青さもまた

負けじと目立ってくれました。 


DE10はこのポイントにて待ちますと

豊川での運転停車の後に再び撮影する

事が出来ます。

 

 

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2021-10-03 単9771列車

巻頭コマとは異なり、進行方向右手の

尾灯が点きまして入換状態を現示する

DE10 1557でございます。


タイガーロープが線間に生えています

豊川手前で、敢えて巻頭コマを撮影し

入換灯が点灯・非点灯それぞれの姿を

仕留めておりました。


細かな差異なのですが、明確な差異と

なります入換灯の有無につきましても

コダワリ故に撮影しておりました。

 

 

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2021-10-03 単9771列車

今回の〆。


引いた構図で更にもう一度。


泣いても笑ってもこの日はこれ以上

2エンド側の、つまりは短鼻先頭の

デイトを狙う事は出来ません。


短鼻デイトを舐め回す様に眺めて

日車敷地の方へと進行する釜を見送り

我々も甲種輸送撮影の為にと移動する

事となります。



その2では日車から出てきたばかりの

新京成80000形を狙いました際の

顛末を、余す所無くお届けする予定で

ございます。


多分。


 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!