写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1826列車 「 国宝機復活!!豪雪の米原を駆ける代走運用を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。



つい先日、2021年が幕を開けた様に

感じるのですが、ふと気がつけば

もう晦日ございます。


光陰矢の如しと申します通り、時は、

日々はアッという間に過ぎ去ります…


振り返りますと、今年も数々の撮影と

各所で数多の素敵な出会いがあり

楽しい鉄活を過ごす事が出来ました。


また、拙ブログにおきまして毎日

沢山の方々にご訪問を賜り、ご高覧

またご笑覧をいただきました事、

深く感謝申し上げます。



拙ブログの更新は引き続き来年も

この調子で続けて参る所存ですので

どうか今後とも、お暇な時の

退屈凌ぎにでもご利用下さいませ。



さて、今回の更新は26日に国宝機こと

みんな大好きニーナさまを雪の中で

撮影致しましたご報告となります。



この日は午前中にキハ120の配給があり

高槻スタートの朝でございました。


所が起床時にスマホを確認しますと

メトロ17000系の甲種を牽いた

国宝機が、代走で5087レに充当されて

下ってくるとの報せが!


てっきり5085レの次位無動で戻るもの

とばかり思っておりましたが、よく

考えてみますと事前にPFが吹田へ

送り込まれておりましたね。


なるほどそーゆー事、完全に

理解したわ。とポプでピピなノリで

支度を始めます。


更に調べてみますと前週に行きました

米原彦根の方は雪が降っているとも

判明致しまして、国宝釜×雪という

レアな撮影に賭けるべく東へ出立。


この時点でキハ配給の撮影は捨てて

高槻ICから名神を走り、彦根向けて

快晴の空の下をドライブ致します。


瀬田川を越え竜王を抜けて気がつくと

周囲は明るいものの、道の端には雪!


前週の米原訓練の様に線路傍へ積雪の

期待が高まりつつ、彦根市内に入り

仰天致しました。



今回、国宝機牽引の5087レは俯瞰で

撮影しようとイメージを固め、撮影に

向かったのでございます。


第1825列車記事の〆写真みたいな

俯瞰構図だと映えるのでは?と目論見

あの写真を再現すべく車を駆ります。


成功体験を得まして、次も!と、つい

同じ構図を求めてしまいました。


が、手前までは晴れ空広がる麗かさが

彦根入りして一変する世界。状況。


200m先が真っ白な壁に阻まれ見えず

吹雪いている上に、路面は既に

踏み固められた雪が凍って

アイスバーン状態でございます。


前を走る車と車間を開け、ブレーキは

なるべく踏まずに走りますが、時折り

車のケツが滑ってヒヤリ。


都度カウンターを当てて車を前に

向かせながらも、アクセルは吹かし

後ろから追突されない様に気をつけて

走らせます。


スリップ時にブレーキ踏んじゃうと

間違いなくスピンしますからね…


肩はガチガチに固まり緊張感マックス

状態で、国道へ出ればマシになる、と

信じて交差点を目指します。


が。国道8号へ出ても路面は変わらず、

更に道は渋滞となります。


渋滞なのでノロノロと走りつつ、

ふと考えてしまいました。


こんな雪では俯瞰など無理ではないか

と、意識を切り替えて接近戦を決意

致します。


すぐ様、新たな撮影地候補を脳内で

展開し、現在地から近く行きやすい

場所を目指す事にしました。


脇道へ入ろうとすると雪深くタイヤが

空転して進まず…


怖い怖い怖い怖い怖い、マジ無理〜と

呪文の様に呟きながら線路の方へ車を

走らせました。



現着時は定刻なら既に通過済みとなる

時間でございます。


が。


列車は案の定、雪の影響を受けて

途中で抑止がかかっているとの

報せも。


そんな状況の中、20分ばかりの遅延で

国宝機が現れました。


 

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2021-12-26 EF66 27

山や鉄塔が見える筈の背景が真っ白な

吹雪の中、薄ら顔に雪を纏う国宝機を

トリミングで巻頭に据えております。


これは巻頭コマとしてインパクトを

重視しての編集でございます。


本来は編成を捉えた写真になります。



このポイントは国道からも離れ、

落ち着いた場所でしてその分、雪は

周囲に沢山積もっております。


切り返しの出来ない細い道、左右は

雪の壁が出来ておりバックで撮影場所

近くまで車で乗り入れました。


奥は雪の為に行き止まりですから、

道の真ん中に路駐してそこから徒歩で

線路の傍まで歩きます。



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 2021-12-26    撮影地にて待機中


定刻だと既に通過した後になりますが

ここへ来るまでにも待機中の撮影者を

見かけましたので、まだ5087レは来て

いないと判断して布陣致しました。


ご覧の通り凄い積雪でして、この時点で

ワタクシの膝下まで雪になりました。


念の為にと積載していたゴム長を履き

雪の中に身を躍らせますが、寒い!


瞬く間に手足の指先が痛くなる寒さと

仄かだった尿意が反応し、赤子の泣声

みたいに激しく主張を始めました。


周囲にはチラホラと撮影者。


やむを得ず、人目を避ける為に現場を

離れまして不要な水分を雪の中へ注ぎ

白い雪原に黄色の花を咲かせます。


花咲かポヤシ、でございますね。

 

で、一息ついて現場へ戻る最中、白い

彼方から線路を走り此方へ近づきます

ヘッドライトの灯りが見えました。


LEDでは無く馴染み深いハロゲン灯の

電球色をしたそれは、多分、恐らく

国宝機のそれでございましょう。


ただでさえアウトカーブになる線形で

雪の為に視界も悪く、ライトを視認し

目の前を列車が通過するまでの間は

ほんの僅かしかございません。


用を足したまんまのワタクシの指が

即座にカメラを起動させつつ、滑る

地面を小股で走って現場へ戻ります。


ピント合わせも早業で済ませて即

シュート。



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2021-12-26 5087列車

今年の〆。


まさに間一髪、ギリギリ間に合う

奇跡的な撮影となりましたが、何とか

イメージした通りの結果を得る事が

叶いました。


手は洗ってませんけどね…

 


機次位から4両が空コキという、残念な

積載の筈なのですが、逆にコンテナが

無いおかげで雪煙を巻き上げる国宝が

際立つ仕立てとなりました。

 

スワイプする迄も無く周囲は雪が舞う

状況であるのが見て取れましょう。


この条件で俯瞰、と申しますか引きの

構図を組みますと列車が白い膜に

覆われてしまいます。


線路の際から接近戦を仕掛けた読みが

大勝利を勝ち取った、と烏滸がましい

ですが自画自賛な撮影となりました。


ちなみにこのカット一コマしか切らず

列車を見送りました。


尿も漏らさず、国宝×雪も大勝利。



大変嬉しく喜ばしい撮影が叶いまして

次のネタへの弾みとなりました。


そう、実はこの後、とある貨物ネタを

狙うべく、止せばいいのに更に東へと

向かう事にしていたのでございます。


まさかそれがあんな事になるなんて…



と、気を引く流れではございますが

今年の更新はこれでおしまい。


続きは年が明けてからのお楽しみに

させていただきます。


 

それでは、

皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい!