この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
かつて小郡でありました今の新山口と
ワタクシが小学生時代に乗車した際は
キハ181系が5、6両連なる編成でその
威容を誇っていたのでございます。
益田市に父の実家がありました事から
新大阪から小郡まで新幹線に乗って
そこからおきへ乗り継ぎ益田へ里帰り
した覚えがございます。
2017年に拙ブログを立ち上げ、日々
鉄道の知識を再収集し始めまして
新形式になった事を知りました。
と申しますか、キハ181系自体が既に
鬼籍に入っていましたからね…
そんなキハ187系おき、ワタクシには
馴染みのある愛称ながらも車両は
馴染みの薄い特急でございます。
愛称表示にはスーパーおき、とだけ
書かれたLEDのヘッドマークを掲げる
2000年代に入りましても鳥取と島根を
結ぶ高速道路は全通せず、直接両県を
往来する手段として最も速いのがこの
特急でございました。
そこで県とJRが費用を出し合いまして
線路を高速化しそれに対応した車両を
新製投入する事となります。
そんな流れで誕生しましたのがこの
キハ187系でございました。
長門峡でも撮影しておりました。
こちらはSSが速くてLED表示が切れて
しまいました。
キハ187系導入に合わせて列車名も
おきからスーパーおきへと変更になり
現在では特急スーパーおき、という
愛称となっております。
所要時間がスーパー短くなったのか
編成両数がスーパー短くなったのか。
或いは外観がスーパー格好悪くなった
という意味合いとも受け取れます。
JR西発足後に初めて投入されました
特急形気動車なのですが、見た目の
残念さ具合だけは未だに慣れません。
下膨れた上にノッペリした面、警戒色
でしょう塗色面積の広い黄色。
特急車両の面構えとは思えぬやる気の
無さではございませんか?
同じ振り子式として活躍しました
JR四国の2000系は絵入りマークを
掲出し、面構えとて気合いの入った
スタイルでございます。
また、この形式よりも先輩となります
柔らかな曲線を用いて特別感のある
意匠でございます。
それなのに。
キハ187系の面デザインときたら。
巻頭コマから引いてもう一度。
とてもシンプルな意匠を持つキハ187の
唯一、主張出来ます点が貫通扉にある
小さな愛称表示器でございましょう。
側面には島根の県花、牡丹を遇らう
お洒落さがありますが面だけはもう、
何度見ても溜息でちゃう面構え。
後輩のキハ189に漂う特急らしさが
残念ながらキハ187には足りないと
思うのでございます。
けど、ワタクシこの面構えも含めて
好きなんですよ。
何だか憎めない顔立ちをしております
様に感じられまして。
この日、練習撮影で2度ほどキハ187を
ファインダー越しに見ておりましたが
良くも悪くも特急らしく無い面構えに
惹きつけられてしまいました。
さて、今回の更新はこの様にキハ187系
スーパーおきを撮影しておりました
ご報告で終わる訳ではございません。
前回、その3におきまして本門前での
DLやまぐち号撮影の後、列車を追って
向かいましたのはGWにも訪れました
場所の別アングルでございました。
到着して暫くしますと、やまぐち号が
やって来る時間となります。
眼下の踏切が鳴動しまして遮断器が
下り、やがてやって来まし…た…??
本来ならとうに通過している筈の普通
列車が、津和野方面へ走り去ります。
走り去る、と申しましたが実際には
時速30キロほどの徐行でソロソロと
足元を確認する様に過ぎ行きました。
あれ……やまぐち号は?
オマケ。
キハ40を後打ちで、もっ回狙います。
降り頻る雨の中、ゆっくりゆっくりと
視界から消えていくタラコを見送った
その後。
やまぐち号を待つか、それとも諦めて
撤収するのか思案致します。
雨は未だ止まず、傘を持って佇みつつ
いつ来るとも知れぬ列車を待つのは
かなりの苦行でございます。
さっきのタラコは明らかに手前で
抑止されていた列車でございますから
やまぐち号とて徳佐辺りで抑止されて
いると推測出来ました。
このまま待っていてやまぐち号が、
途中でウヤになる可能性も捨て切れず
悩ましい所なのでございます。
ですが、お仲間の皆さんも待つ気は
充分な様でしたから、いつ来るとも、
下手したら来ないかも知れぬ列車を
暫く待ってみる事に致しました。
果たしてやまぐち号は来るのか。
それ以前に露出は持つのか…
その顛末につきましては次回、
遠征の最終回へ続きます。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!