写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1853列車 「 キハ187系スーパーおき号を狙う 2021・8月 山口線弾丸遠征その4 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

 かつて小郡でありました今の新山口

鳥取駅を結ぶ気動車特急おき。


ワタクシが小学生時代に乗車した際は

キハ181系が5、6両連なる編成でその

威容を誇っていたのでございます。


益田市に父の実家がありました事から

新大阪から小郡まで新幹線に乗って

そこからおきへ乗り継ぎ益田へ里帰り

した覚えがございます。


2017年に拙ブログを立ち上げ、日々

鉄道の知識を再収集し始めまして

小郡駅新山口へ改称され、おきも

新形式になった事を知りました。


と申しますか、キハ181系自体が既に

鬼籍に入っていましたからね… 


そんなキハ187系おき、ワタクシには

馴染みのある愛称ながらも車両は

馴染みの薄い特急でございます。


 

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2021-08-22 キハ187系2両

愛称表示にはスーパーおき、とだけ

書かれたLEDのヘッドマークを掲げる

キハ187系を、山口線で狙いました。 



2000年代に入りましても鳥取と島根を

結ぶ高速道路は全通せず、直接両県を

往来する手段として最も速いのがこの

特急でございました。


そこで県とJRが費用を出し合いまして

線路を高速化しそれに対応した車両を

新製投入する事となります。


そんな流れで誕生しましたのがこの

キハ187系でございました。



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2021-08-22 キハ187系2両

長門峡でも撮影しておりました。 


こちらはSSが速くてLED表示が切れて

しまいました。



キハ187系導入に合わせて列車名も

おきからスーパーおきへと変更になり

現在では特急スーパーおき、という

愛称となっております。


所要時間がスーパー短くなったのか

編成両数がスーパー短くなったのか。


或いは外観がスーパー格好悪くなった

という意味合いとも受け取れます。


JR西発足後に初めて投入されました

特急形気動車なのですが、見た目の

残念さ具合だけは未だに慣れません。


下膨れた上にノッペリした面、警戒色

でしょう塗色面積の広い黄色。


特急車両の面構えとは思えぬやる気の

無さではございませんか?


同じ振り子式として活躍しました

JR四国の2000系は絵入りマークを

掲出し、面構えとて気合いの入った

スタイルでございます。


また、この形式よりも先輩となります

智頭急行HOT7000系などは貫通面も

柔らかな曲線を用いて特別感のある

意匠でございます。


それなのに。


キハ187系の面デザインときたら。

 

 

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2021-08-22 キハ187系2両

巻頭コマから引いてもう一度。



とてもシンプルな意匠を持つキハ187の

唯一、主張出来ます点が貫通扉にある

小さな愛称表示器でございましょう。 


側面には島根の県花、牡丹を遇らう

お洒落さがありますが面だけはもう、

何度見ても溜息でちゃう面構え。


後輩のキハ189に漂う特急らしさが

残念ながらキハ187には足りないと

思うのでございます。


けど、ワタクシこの面構えも含めて

好きなんですよ。


何だか憎めない顔立ちをしております

様に感じられまして。


この日、練習撮影で2度ほどキハ187を

ファインダー越しに見ておりましたが

良くも悪くも特急らしく無い面構えに

惹きつけられてしまいました。



さて、今回の更新はこの様にキハ187系

スーパーおきを撮影しておりました

ご報告で終わる訳ではございません。


前回、その3におきまして本門前での

DLやまぐち号撮影の後、列車を追って

向かいましたのはGWにも訪れました

場所の別アングルでございました。


到着して暫くしますと、やまぐち号

やって来る時間となります。


眼下の踏切が鳴動しまして遮断器が

下り、やがてやって来まし…た…??


 

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2021-08-22 キハ40形気動車

本来ならとうに通過している筈の普通

列車が、津和野方面へ走り去ります。


走り去る、と申しましたが実際には

時速30キロほどの徐行でソロソロと

足元を確認する様に過ぎ行きました。 


 あれ……やまぐち号は?

 


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2021-08-22 キハ40形気動車

オマケ。


キハ40を後打ちで、もっ回狙います。


降り頻る雨の中、ゆっくりゆっくりと

視界から消えていくタラコを見送った

その後。


やまぐち号を待つか、それとも諦めて

撤収するのか思案致します。


雨は未だ止まず、傘を持って佇みつつ

いつ来るとも知れぬ列車を待つのは

かなりの苦行でございます。


さっきのタラコは明らかに手前で

抑止されていた列車でございますから

やまぐち号とて徳佐辺りで抑止されて

いると推測出来ました。


このまま待っていてやまぐち号が、

途中でウヤになる可能性も捨て切れず

悩ましい所なのでございます。



ですが、お仲間の皆さんも待つ気は

充分な様でしたから、いつ来るとも、

下手したら来ないかも知れぬ列車を

暫く待ってみる事に致しました。


果たしてやまぐち号は来るのか。


それ以前に露出は持つのか…


その顛末につきましては次回、

遠征の最終回へ続きます。


 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!