この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
セレモニー、日本語で申しますと式典、或いは
儀式といった所でしょうか。
人は死ねば故人を偲んでお葬式を挙げますし
結婚すれば結婚式、入学や卒業にも式典が都度
執り行われております。
一方でオギャアと誕生した際には、式典など
殆ど為されないのも興味深い話でございます。
お誕生日を祝う祭典こそ、規模の大小に差は
あれど催行されたり致しますが、生まれたその
時を祝う、というのは難しいのでしょう。
何せ、無事に生まれて来れば良いものの出産に
絶対はありませんから、式典のしようが無いと
いった感がございます。
不慮の事態に備えて催行しない、という事も
また必要なのかもしれません。
入線セレモニーが挙行される手筈でしたが急遽
セレモニーは中止となってしまいました。
事情は推して知るべし、京鉄博からの発表では
ただJR貨物からの要望で中止、とあります。
それでも展示自体は施行される事が有り難く
関係する皆様のご尽力に頭が下がる思いなので
ございます。
さて、今回の更新は京鉄博展示の為に集まった
JR貨物の車両たちにつきまして、ご報告させて
いただきます。
今回の展示、当初のテーマは恐らく北陸・能登
で今年の正月に発生した震災に対する被災地へ
応援の意味合いがあったと思われます。
その趣旨のステッカーが貼付されたEF510-7が
吹田へ送り込まれましたし。
旨の発表がありまして。
鷺が舞う裏調子を、EF210-145の牽引で珍妙な
臨時貨物列車が駆け抜けます。
編成は機次位がEF65 2070と、後ろにヨ8000
更に西濃コンテナを載せたコキ107と黄色い
車体のコキ110が続きます。
この日は展示車両の、吹田から京鉄博へ向けた
送り込みの為の臨貨が走る、と教えていただき
早速、編成重視の構図で狙ってみました。
稲沢からの臨貨が、吹田を目指して桂川橋梁を
渡る場面でございます。
圧縮構図では編成が見づらいのですが、鮫が
何やら短い貨車を牽引しておりますね。
この列車も京鉄博展示に際しての送込みで
仕立てられたものでございます。
引きつけた構図でEF66 123がヨ8000と黄色の
コキ110を牽く編成を狙います。
貨車2両は京鉄博展示の為に一度、吹田へ集合
すべくやって来ております。
ヨ8000もそうですが、8865レにコキ110が
連結される場面もまた激レアなのではないで
しょうか。
僅か5両しか居ない黄色い貨車、コキ110。
眼福でございます。
日付けは変わりまして9日、展示される車両が
吹田から京都貨物へ送り込まれるという事で
裏調子へ布陣致しまして、先ずはご挨拶がてら
視界に入った列車を一コマ、パチリ。
午前中からダイヤが激しく乱れる状況で、定期
貨物も来ないので心配になりました…が。
この列車は有り難い事に定刻のお出まし。
展示機関車こそ赤ゴトーからPFに挿し変わって
しまいましたが、これはこれで青基調の統一感
がある編成だと思えます。
ここからレンズを引きまして、次は本命となる
構図にて列車を狙ってみます。
今回の〆。
構図の真ん中へ、最も見せたいヨ8000が来る
様にして編成を強調致しました。
ご覧の通り釜+釜の後にヨが付き、更に後ろに
コキが2両続く組成でございますのでワタクシ
個人的な好みとしてサイドから狙った構図と
させていただきます。
コキ107にはハローキティがあしらわれた西濃
コンテナと、ネスレのコンテナが載りまして
スワイプすればこの画像でもキティの姿が確認
出来ます。
また最後尾はブルボンの愛らしい熊が描かれた
コンテナがコキ110に積載されておりました。
PFにヨ8000、希少なコキ110が付くだけでも
素晴らしい組成でございますが、ここから更に
個性的なコンテナ複数種が積載され豪華で且つ
珍妙な列車に仕立てられました。
本日から始まりました京鉄博での展示企画。
タイミングの悪い事にJR貨物は逆風が吹き荒れ
アドバシティの真っ只中でございます。
何とかこの苦難を乗り切り、胸を張って日本の
貨物輸送を担い続けて欲しいと願います。
ついでに、九州のナナロクとパイチを京鉄博で
展示して下さい…
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!