写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第2796列車 「 牟岐線で国鉄キハの4連運用を狙う 前編 2024・お盆 徳島キハ遠征その3 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

一升瓶をご存知でしょうか。

 

お酒、特に日本酒や焼酎などを飲まれる方には

馴染みでございましょう、1.8Lのガラス瓶を

指す文言でございます。

 

明治の頃から我が国の食文化に寄り添ってきた

この一升瓶でございますが、現在では俄かに

危機感が蔓延しているそうでございます。

 

何でも、コロナ禍以降に需要が減った上に露の

宇侵攻による原材料と燃料高騰、それに伴い

主要メーカーの製造撤退という悪循環によって

一升瓶そのものが存続の危機なのだとか。

 

単純に考えますとペットボトルなどのプラ容器

なんかで代替可能な様にも思えますが、繊細な

発酵食品である日本酒なんかだと品質にも明確

な悪影響が出ると聞いております。

 

太陽光を直に通し、熱で変形しやすい容器では

プラが溶け常温でも味が変わるのだとか。

 

酒蔵によっては一升瓶への充填本数を減らして

小瓶に詰める方向へシフトしている、などの

対応も耳に致します。

 

ガラス製の茶瓶に充填された日本酒も、近い

将来には高級品に分類され希少な存在となるの

かもしれません。

 

四国を走る国鉄キハ、いわゆる四国キハもまた

余命宣告の為された形式がございます。

 

確実に、近い将来見られなくなる、という事で

今夏はその活躍をしっかりと納得のいく形に

記録すべく訪徳しておりました。

 

 

さて、今回の更新は阿波踊りによる多客需要に

対応する為、増車されたキハ40系についての

ご報告でございます。

 

牟岐線では普段より徳島と阿南を結ぶ1往復と

桑野折り返しの1往復にキハ40系列の運用が

あるのでございます。

 

お盆の多客期、その定期運用が増結するという

事でしたので勿論ワタクシも牟岐線内で撮影を

敢行する事に致しました。

 

 

2024-08-14 534D

4両の四国キハキターー!という事でここでの

もう一つの重要被写体と申せますヨンマル達を

仕留めさせていただきました。

 

4両の前後端にキハ40形が、真ん中2両には

向かい合ってキハ47形が連結されております。

 

ヨンマルがヨンナナの尻に顔を埋め、更には

ヨンナナ同士が篤いベーゼを交わすトリプルで

変態連結な4両。

 

実に血が滾ります。

 

牟岐方面まで出向きますと、線形は上りが東を

向いて走る様になるのですが、そこまで行くと

このキハ4両が撮れなくなってしまいます。

 

そんな兼ね合いもありましてこちらへ布陣して

おりました。

 

 

2024-08-14 1500形1503号+1512号

待ち時間にやって来ましたのは、現時点で最新

となる形式の1500形でございます。

 

その1で単行の下り列車を撮影して以来となる

1500形ですが、今度は2両でやって来ました。

 

徳島線では確か1500の前後に1200が1両挟まる

3両なんかが見られた筈でございますが、ここ

牟岐線だと2両が最大なのでしょうか。

 

 

2024-08-14 527D

巻頭で撮影した編成でございまして、徳島から

桑野までは下り527Dとして向かう場面も折角

なので狙っておりました。

 

このショバは上りがバリ順なのですが、その分

下りは前面が墨塗りみたいに真っ黒くなるので

サイド気味に構えて誤魔化します。

 

前から見ても後ろからでもヨンマル+ヨンナナ

という豪華変態4両、興奮ものでございます。

 

キハ4両は暫く致しますと桑野から折り返して

上りの534Dとしてやって来る為、巻頭の位置

で決めの構図を組んで待ちます。

 

 

2024-08-14 534D

今回の〆。

 

四国キハ4両、というこの時期にしか撮れない

素晴らしい被写体を、実に美しいロケ地にて

仕留める事が叶いました満足な一コマ。

 

この時点でまだ初日の早朝でございましたが

既に充分な成果を得られて満たされました。

 

もう帰ってもええかな…とつい頭を過ぎります

怠惰な思考。

 

ですがこの日は朝10時に徳島運転所付近にて

神奈川から来られるブログ友のかわつる氏と

合流するお約束でございます。

 

氏と落ち合う為にも遠征は継続せねば、という

事で車を徳島へ向けて走らせます。

 

 

2024-08-14 534D

オマケ。

 

通勤時間帯でございますがお盆の最中だからか

国道は空いており、途中で534Dを追い抜いて

いた模様でございます。

 

待ち合わせにもまだ余裕がありましたから

何処か適当な所でもう一度列車を狙ってやろう

と目論みまして、徳島市街地で撮影した一コマ

がコチラでございました。

 

市街地へ入りますと、単行や2両なら兎も角

建物が林立しますから中々4両を抜く構図は

見当たりません。

 

やむを得ず無理矢理な撮影となりましたので

2両目に木が掛かるのは避けられず、目立たぬ

様に広角構図で引きつけ、空を多めに配して

仕留めました。

 

スナップ撮影にしては上手くまとめられたな、

とこれも満足のいく成果となりました。

 

この撮影の後、徳島運転所付近でかわつる氏と

無事に合流する事となりますが、それはまた

別の機会に回させていただきます。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!