この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
JT、と聞きますと連想されますのはタバコでしょう。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、私、
愛煙家でございます。
禁煙をしよう、と試みた事は数知れずその度に
挫折した事も数知れず…
おかげ様で今では自他ともに意志薄弱な男と
認められる様になりました。
そんな私ですが、中学の頃はJTと聞きますと
すぐにジョイフルトレインを連想したもので
ございました。
普通車として余剰になった客車や気動車を
欧風やお座敷に改造し、カラフルな色合いで
全国を駆け回っていた時代。
あの当時はまさか将来、客車というものが
ほぼ全滅する時代が到来するとは夢にも思って
おりませんでした。
さて、今回の更新は京鉄博に収蔵されている車両を
見学して行く中で私が最も引き付けられました展示の
ご報告となっております。
拙ブログでもお馴染みのディーゼル機関車、
DD51でございます。
北海道や貨物ではJR化後に塗装が変更されまして
独自の色合いとなりましたが高崎や西日本では
今でも国鉄時代と変わらぬカラーでございます。
この車両は500番台ですので、普段私が撮影する
5両のDD51達と同じグループに属するタイプと
なります。
この施設が素晴らしい点として、車体の下が
じっくりと見られる様に設えられている事が
挙げられます。
車輛の下部を下から見上げる機会など、車庫の
開放イベントぐらいしか無いのですが大抵は
電車ですので、機関車の底を眺められるというのが
とても新鮮で楽しい時間となりました。
動輪はなるほど、確かに4つで真ん中の2つは
付随台車だという事が構造を視覚的に理解できて
面白い体験でございました。
2019-06-30 EF66形電気機関車の車体下部 京都鉄道博物館
まるで保守点検作業に付いて来たかのような
気分になれます車体下部拝見。
何がなにやらさっぱり判りませんが、凄い
迫力でございます。
2019-06-30 EF66形電気機関車の前面下部 京都鉄道博物館
まるで模型の様に思えますが、実物でございます。
下から見上げますと、ナンバープレートの飾りが
随分と前方に飛び出しているのが伺えます。
大半が現役を退きましたEF66ですが、その一部が
こうして来客を楽しませてくれているのが
嬉しい事でございます。
区名札にはちゃんと「吹」と入っておりましたのが
有難い心遣いでございます。
EF66はJR化後、西日本の下関機関区「関」と貨物の
吹田機関区「吹」にそれぞれ配置されまして
活躍したのでございます。
貨物では後継の機関車が登場するまでのつなぎで
100番台がオーダーされましたがデザインは随分と
簡素になり、0番台ほどの魅力はありません。
客車の消滅に伴いまして旅客各社から機関車が
淘汰されようとしています。
貨物を牽引する機関車は安泰だろう、と思って
おりますとM250系みたいな電車が登場するのかも
しれません。
鉄道車両の魅力は機関車に集約されるという訳では
ございませんが、様々な車両を牽引する、
その組み合わせの豊富さや武骨なデザインなど、
今後も末永く活躍してほしいと願う車両達へ
思いを馳せる機会となりました。
気動車も電車もいいのですが、
やはり釜が一番すきなんだな、と
思った次第でございます。
2019-06-30 EF52 1 京都鉄道博物館
オマケ。
いえ、この釜を軽んじている訳ではございません。
この釜に馴染が無いので熱く語る事が出来ない、と
いうだけの事なのでございます。
前面の大きなデッキや落ち着いたブドウ色塗装、
菱形デカパンなど魅力的な要素が満載でございます。
SLだけでなく、こうした車両も復活して各地を
走る様になればいいのにな、とそんな事を考えつつ
今回の〆とさせていただきます。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!