この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
勢力を少し衰えさせたとは申しましても、依然として
大型の台風10号が通過しております本日の関西。
予定ではちょっくら鉄活をしたかったのですが、
計画運休も発表されている様な状況でしたので今日は
自宅で大人しく過ごす事に致しました。
午前中は買い出しにと近所のスーパーマーケットへ
出掛けまして夕飯の食材などを購入し、風雨が
きつくなる夕方からは外出を控えております。
危険だそうですし、三重や京都では停電の被害が
発生しているそうでございます。
何事も無く明日を迎えられます様にと、
願うばかりでございます。
さて、今回の更新は京都ぶら鉄紀行の第13回と
いう事で梅小路蒸気機関車館時代から来場者に
大人気のアトラクション、 SLスチーム号を撮影して
おりましたご報告となります。
2019-06-30 SLスチーム号編成 京都鉄道博物館
この日はD51復活と前後して本線を引退した
ポニーことC56 160が牽引を担当しておりました。
SLスチーム号は動態保存機が2両の客車を繋げて
構内に敷設された往復1キロの展示運転線を走行する
アトラクションでございます。
わずかな距離とは申しましても、実際にSLが
繋がった客車に乗車し、リズミカルなスチーム音や
情感たっぷりな汽笛を聞きながら鉄路に揺られる
貴重な体験が得られます。
2019-06-30 SLスチーム号編成 京都鉄道博物館
角度を変えてもう一度。
赤い色合いの客車は京鉄博の開館時に投入されました
2代目客車でございます。
牽引するSLと時代が合う様にレトロを意識した
デザインで製造されているのですが客席部分から下に
注目でございます。
黒い台枠の形状に見覚えがございませんか?
何とこの客車、ロンチキことロングレール運搬用の
チキ5500形からの改造だそうでして、台車や
連結器は種車のまんまだそうでございます。
チキの車体の上に新造した客席部分を載せている
スチーム号客車。
日常では絶対に乗車機会の無いチキ(元々はコキ)に
乗れるという、ある意味ではマニアにとってレアな
機会でもございます。
ちなみにこの客車、機関車の次位から順に
オハテ321-1、オハテフ310-1という形式が
付けられているのも興味深い所でございます。
車籍は無いのですが、3ケタ形式の客車が実在する
という事になるのでございます。
2019-06-30 SLスチーム号編成 京都鉄道博物館
編成を反対側から狙ってみますと、この様に
プラットフォームが設えられております。
左端に写るテントの中で乗車券を購入し、その
後ろに設置されます階段を上がって乗車をする、
降車時は写真中央の階段から降りてくるという
導線が設定されておりました。
2019-06-30 SLスチーム号編成 京都鉄道博物館
煙突から蒸気を吐き、ライトを点灯させて
出発準備中の編成でございます。
客車には乗客が既に乗っているのでしょう
オープンスタイルの窓から手が出ているのが
見えます。
編成の後方には京都駅から伸びます山陰本線の
築堤が見えます。
展示運転線はこの築堤を潜り、山陰本線と
並走する形で大宮通りまで続いております。
往路は推進運転で進み、復路は牽引されるという
嵯峨野トロッコと同じ様な運行形態なのですが
推進運転時に客車部分へ運転士が乗車しないという
珍しいSLのバック運転スタイルが体験出来ます。
2019-06-30 SLスチーム号編成 京都鉄道博物館
オマケ。
最後は全景を。
スチーム号を牽引する機関車は日によって変更され
C61、C62、8600などの動態保存機が順繰りに
担当しているそうでございます。
機関車は手前のターンテーブルで方向を変え、
扇形車庫へ戻る様になっております。
次回の京都ぶら鉄紀行では、その扇形車庫内の
模様をお届けしたいと思います。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!