この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
秋が深まり寒暖の差が激しくなって参りますと
山間の盆地などでは夜明け前から濃い霧が発生し
酷い所ではお昼前くらいまでお日様を拝めない様な
お天気となる様でございます。
ワタクシの生まれ育った高槻市では、霧など
数年に一度立ち込める程度、という具合なので
毎日の様に霧が出る街などは、さぞ幻想的な光景と
思いを馳せる所でございます。
霧がよく出る街の住人の話では、実際の所
陽が昇ってからも車のヘッドライトは点灯せねば
ならないとか、洗濯物が乾かず難儀だとか
不満が多い様でございますが。
スティーブン・キング原作のパニック映画として
知られます「ミスト」みたいにヤバイ霧なら
困るのですが、傍から見ている分には霧の情景は
素敵な様に思えます。
一度くらいは霧が立ち込める中を走る鉄道の撮影に
挑戦してみたいものでございます。
さて、今回の更新は今朝がたに撮影致しました
相鉄20000系の甲種輸送につきましてのご報告と
なっております。
ネイビーブルーな車体色をまといます新鋭車両は
今回で5本目の増備となります。
この車体色、シルバーな昨今の電車と異なり
車両全体が色付きなのは素敵だと思うのですが
何せ鏡面仕上げの様な艶やかな濃い紺色ですので
撮影時に色出しが難しい撮り鉄泣かせな仕様です。
吹田機関区に所属しますEF210-149が牽引致します
8862レのスジは、かつてワタクシが義務教育を
受けていた時代から今も変わらず早朝に引かれた
予定臨でございます。
吹タへ深夜に到着し、5時過ぎに発車しますので
吹田以西での撮影は光線的に無理でして
夜明けの早い時期ならば辛うじて調子踏切辺りで
撮影が可能となる様な設定でございます。
この日は9月にカメラを紛失した草津手前の
ポイントへ、再履修の気概で訪問致しました。
それでも時刻は6時前、ISOアゲアゲで無理矢理
露出を確保しての撮影でございました。
送り込み回送を狙ってみました。
これでも本番の20分前ほどでして、辺りは真っ暗闇。
カメラのAFが中々納得してくれずピント合わせに
手間取りながらの撮影となりました。
表題から引いた構図でもう一度。
パンタが釜に掛かる残念な出来栄えとなりました。
この日の朝は濃い霧が一部地域で発生しており、
ショバへ向かう道中ではワタクシも濃霧の中を走り
撮影に対して胸中に不安が渦巻きました。
ただでさえ厳しい露出を強いられますこのスジで
濃霧だと沿線での撮影が不可能となり兼ねません。
幸いにも霧は一部地域に留まり、草津手前の
ショバですと空気も抜けてスッキリしております。
尚、列車の背景には一部地域に留まります
濃い霧が溜まって、白い闇を形成しているのが
この写真からでも判ります。
オマケ。
20105編成を後打ちでも狙ってみました。
立ち位置を変えれば列車に掛かるフェンスなども
クリア出来るのですが、何だか素早く移動するのが
億劫でこんなズボラ写真となりました。
ようやく夜明けを迎え、8862レの通過と共に
朝が始まりますこの日。
ワタクシはお仕事がありますので撮影後はすぐに
ショバを離れ、会社へと向かいました。
清々しい朝の空気に触れながら車を走らせていると
しばらくして、往路で通り抜けた一部地域の
濃霧地帯へ再突入してしまいます。
再びヘッドライトを点灯させて薄暗く視界の悪い
霧の中を、いつも以上に渋滞した車列に沿って
通勤する羽目になったのでございます…
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!