写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1854列車 「 デイト~撮り鉄 彼の地にて斯く戦えり~ 2021・8月 山口線弾丸遠征その5 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。


 

雨。


撮り鉄にとって雨は決して悪条件とは

なりませんで、雨ならではの慕情漂う

作品も数多くございます。


ただ、ワタクシの様な未熟者には中々

雨を活かす撮影はハードルが高く

晴れの日中撮影が圧倒的に良い、と

感じる次第でございます。



さて、今回の更新は5日間に渡り展開

致しました山口線の遠征紀、最終回と

なっております。


前回その4のラストにて、抑止の為に

遅延となりました対向のキハ40を

見送りました続きでございます。



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2021-08-22 8522列車

17時を回り唯でさえ厳しい光線が雨に

遮られ一層仄暗い中、DE10の重連牽引

となるやまぐち号を仕留めました。

 

晴れかつ定刻なら順光カットなのが

惜しまれる、と申せばそうなのですが

案外と悪条件の割には何とか記録と

してまとめる事が出来ました。



列車を待つ間に続々と追っ掛け組みが

集まりまして、そうした撮影者の間で

状況の共有が図られます。


曰く、列車は○○で現在抑止中、

曰く、発車時刻は未定かつ

運転取り止めの可能性もあり。


そんな話を教えていただきまして尚、

暫く待ってみる事に致しました。


いえだってキハ40が徐行で走りました

から、やまぐち号も来るでしょう、と

薄弱ではございますが根拠もあり。


露出さえ何とかなれば後は撮影機会を

待てば良いのでございます。



2、30分ほど待ちましたでしょうか。


撮影者の中から、○○駅を出た!と

声が上がります。


やがて、雨霧煙る山の向こうから

ゆっくりゆっくりと列車が姿を現し。



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2021-08-22 8522列車

巻頭コマの一つ前、おブレさまとなる

ファーストショットでございます。


既に辺りは薄暗い露出で、三脚無しの

手持ちスタイルなワタクシには限界な

SS設定で挑む事となりました。 


列車の速度は酷く緩慢で、それに

合わせてカメラを振りながら撮影。


流すつもりの無い流し撮り、という

訳わからん手法で撮影致しました。



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2021-08-22 8522列車

レンズを引いてしつこく狙いました。


各所におられる撮影の皆さまは一様に

この悪条件でも列車を待たれた猛者と

申せましょう。

 

踏切の場所がGWにワタクシが居た

構図になりますが、あの時は30人ほど

集まっていた事を思いますとこの日は

やはり少ないですね。


 

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2021-08-22 8522列車

掘割を進む列車のケツをもパチリ。 


これにて、予定していた撮影は全て

終了となりまして、関西へ向け帰路に

就く事と致します。


が、その前に濡れそぼった衣服や

機材を拭いたり着替えたりせねば

なりません。


ショバから車で少し進んだ道の駅にて

整理を兼ね、休憩する事に致します。


所が到着してすぐ、道の駅に面した

線路の踏切が鳴り出しました。


どうやら駅を発したやまぐち号

やって来る様でございます。


期せずして列車を追い抜いてしまい

もう一度撮影出来るチャンスが!



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2021-08-22 8522列車

慌てて踏切へ駆け寄り、仕留めました

ラッキーショットでございます。 

 

最後に接近戦まで出来るとは思わず

嬉しい機会となりました。 



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2021-08-22 8522列車

レンズを引いてもう一度。 


夢中でシャッターを切ります。


もうお目に掛かる機会は、多分無い

でしょう、DE10の重連牽引となる

やまぐち号


万感の思いを込めまして

撮影致しました。



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2021-08-22 8522列車

オマケ。

 

最後に振り返ってお見送りを。 

 

電車や気動車には無い、客車特有の

静かな通過音を耳で味わいながら

目はしっかりとタイミングを測って

シャッターを切る事が出来ました。



復路は予報通りの雨に見舞われました

ワタクシたちのDLやまぐち号撮影は

こうして幕を閉じる事となりました。


最後になりますが、長駆の運転を

ご担当されました競馬ブロガー氏、

ご一緒いただきました鉄仲間の皆様に

感謝申し上げます。



今年2022年は通年SL、D51の牽引が

発表されております。


GW辺りにでもまた再訪して、今度は

SLの撮影をしてみても良いかも

知れません。



それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!