写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第512列車 「 ありがとうポニー! ラストランを迎えたC56 160を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

本日は帰宅が遅くなり、更新がいつもの時間から

ずれ込んでしまいお待たせいたしました。

 

約1時間の遅延でございます。

申し訳ございません。

 

楽しみにしておられた皆様には

謹んでお詫び申し上げます。

 

その分、本日は一日の鉄活を余す所なくお届け

させていただきます。

 

 

C56 160号機は国鉄時代に川重(当時は川崎車両)の

兵庫工場で製造されたC56形蒸気機関車

最終製造車でございます。

 

製造後は津山機関区へ新製配置された後、鹿児島、

横浜と各地を転配、上諏訪を経て梅小路機関区の

所属となりました。

 

無煙化後も梅小路蒸気機関車博物館の一両として

存続しながら小型ゆえに走行線区を選ばない

万能機として一度も車籍を抹消されず、

生きた化石?として北海道、四国を含む全国へ

貸出運転される機関車となりました。

 

貨物線も含め、JR各社の路線を走行した唯一の

蒸気機関車がこのC56 160号機なのでございます。

 

そんなC56も本日の活躍を持って、ついに現役を

引退する事となりました。

 

 

今朝、目覚めますと表は雲一つない快晴。

 

テンションは跳ね上がり準備していた荷物を

引っ掴んで飛び出しました。

 

まずは送り込みの重単を撮影すべく、定番と

なりました場所へ向かいました。

 

 

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2018-05-27 単9920列車  稲枝ー河瀬

 

快晴の中、麦秋をいく北びわこ号の主役と黒子。

 

黒子は黒くありませんが。

 

 

この光景も本日で見納めとなるからでしょう、この

ポイントには普段、私しか居ないのですが本日は

数名の鉄さんカメラを向けていらっしゃいました。

 

 

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2018-05-27 EF65 1132+C56 160  稲枝ー河瀬

 

ヘッドマークは惜別仕様ではなく、3月と同じ

春仕様の北びわこマークでしたが、車体はいつに

なくピカピカに磨き上げられ、各部の縁には

金細工まで施される気合の入れ具合でご会います。

 

区名札には「梅」が金文字で書かれております。

 

まさに最終決戦仕様!メーサー砲とか搭載している

感覚です。

 

 

撮影後は速やかに移動し、1号に備えてスタンバイ。

 

今回は綺麗なC56ですので、綺麗な写真を撮影する、

というのがコンセプトでございました。

 

 

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2018-05-27 9241列車  長浜ー虎姫

 

余り綺麗ではなくなっていた水鏡をいく列車。

 

別にコントを展開する気は無いのですが、早速

オチをつけてしまいました。

 

撮影の瞬間に陽がかげり、画面が暗くなったのも

一因でございます。

 

案の定、無煙のスカびわこ号となりましたので、

逆に水鏡は狙い通りでございました。

 

煙が客車に巻いておりますと、鏡が隠れて

しまいますからね。

 

 

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2018-05-27 5087列車  醒ヶ井ー米原

 

超有名撮影地に陣取られた鉄仲間さん達と合流し

厄落としも兼ねてカモレを狙います。

 

本日は青プレートの2095号機が先頭でございました。

 

 

この撮影後、3号を狙う為にこれまた毎回足を運んで

おりますサカタムへ向かいます。

 

 

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2018-05-27 9243列車  坂田ー田村

 

定番構図でラストランの編成カットを。

 

次回から北びわこ号は3号が無くなるそうで

1号のみの運転となりますと、このカットも

撮影出来なくなってしまいます。

 

そう考えますと、貴重な山バックの撮影で

ございました。

 

びわこ号は線形と光線の具合から、3号が

本番と捉えておりましたので、今後は1号を

どうやって美しく撮影するかが課題と

なります。

 

 

この後、鉄仲間さん達と別れて簡単に食事を

摂り、回送の4号を撮影する事に。

 

 

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2018-05-27 回9244列車  田村ー坂田

 

秋臨ですと順光となるこのポイントも、

今の時期は面にまでは陽が回りません。

 

お尻にC56がくっついた独特の編成も今回で

見納めとなります。

 

次回からはゴツイD51が堂々と後尾を飾るので

オマケ感が薄くなりそうでございます。

 

 

この撮影でサカタムを後にし、最後の回送を

狙う為移動致しました。

 

 

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2018-05-27 単9927列車  能登川ー安土

 

其の者、蒼き釜に牽かれつ金色の野に降り立つべし…

おお、古き言い伝えはまことであった!

 

 

などと老婆と幼女が会話をしていたかどうかは

判りませんが、

らん、らんらららんらんらん、と口ずさむ

代わりに

C56とPFが交互に汽笛を鳴らしながら

ゆっくりと通過して行きました。

 

単9920レでもやっていたのですが、2両が交互に

汽笛を鳴らしながら走る様は初めて目撃する

シーンでして、ほんまに2両が会話をしているかの

様な錯覚に陥りました。

 

動画で撮影していれば、とこれほど悔やんだ

シーンは初めてでございます。

 

 

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2018-05-27 EF65 1132+C56 160  能登川ー安土(後打ち)

 

オマケ。

 

朝に比べて煤けた姿となったC56。

 

西日を浴びながら、惜別セレモニーを開く

京都鉄道博物館のある梅小路運転区へと

帰区するのでございます。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!