この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
撮影会場に入りまして一番人気となっています
車両が、キハ30形でございました。
車体外側から客用扉が吊り下げ式となる形式で
目を引きますキハ30、現役としては水臨で最古
の気動車でございます。
さて、今回の更新は倉敷貨物ターミナルでの
車両撮影会におきまして、ちょいとばかり深く
掘り下げての撮影を敢行致しましたご報告と
させていただきます。
冒頭でも申しました通りキハ30形が最も良い
位置に据えられまして、参加者の皆様によって
様々な装飾が施されておりました。
更に横には快速も掲出されて、どっちやねん!
と種別に対してツッコミたくなります。
区急マークは南海高野線がモチーフとなります
看板でございますが、快速カンも南海?
生憎とワタクシには知識が乏しく判りませんが
きっと南海に関係したカンなのでしょうね。
同じ車両を立ち位置を変えて撮影している間に
区間急マークがきのくにHMへ換装されまして
装い新たな姿となりました。
方向幕だけはキハ30らしく、湊町と掲示されて
関西本線っぽさが漂います。
今では駅が移転してJR難波となりましたが
ワタクシが童貞を捨てた頃はまだ湊町駅という
駅名でございました。
勿論その当時は既に電化され、黄緑色の103系
や大和路ライナーなる381系が走っている頃で
ございます。
キハ30が現役で関西本線を走っていた頃はまだ
ワタクシ、撮り鉄では無かった筈。
同じくキハ30形でございますが、こちらは既に
車籍の無い部品取り用の廃車体となりまして
ひっそりと展示されますキハ30 98。
血の気が失せた様なカッサカサに色褪せました
車体が、うら淋しく佇みます。
逆エンド側をアップでドーン!
幕を移植されたのか、方向幕はもう走る事の
叶わない久留里線を掲出しております。
長閑な春の千葉県を、ジョイント音を響かせて
ゆったりと走る夢でも見ているのでしょうか。
チョイと引いて撮影してみます。
前面窓下には車体補強の為に鋼板が付けられて
段差が生じる厳つい顔立ちのキハ30形。
実はワタクシ、ここ数年の間にキハ30形が
とても気になる存在になっておりまして、是非
この形式が走る姿を撮影したい、という欲が
湧いております。
そんな機会が訪れれば良いのですが…
前回の〆コマを撮影した立ち位置にて、視点を
左にずらしてみますとご覧の様な光景が広がり
撮影会場の雰囲気が伝わるかな?と一コマ撮影
してみました。
一番手前にはキハ20形が見えます。
拙ブログがまだ開設間もない2017年春に引退し
その撮影の為に水臨を訪問したのも、今や遥か
昔の事の様に感じます。
あの当時はまだ中学生だったウチの子らも
今じゃ大学に通っている訳でございますから
そりゃ、随分と時間が経ちましたよね…
2017年の引退列車を撮影して以来となります
キハ205との再会でございます。
この会場では、主催者S氏が関西からわざわざ
持ち込んだ瓶ジュースを販売しておりました。
瓶ですから当然ながら栓抜きが無いと飲めず
近くに居た参加者の方に栓抜きの所在を聞くと
主催者に聞いて下さい、と返されます。
ではその主催者は何処に?と聞いて回りますと
なんと、キハ205の車内に居るとの事。
ドアも締まっているしステップも無いし…はて
どうしたものか、と困惑しておりますと乗務員
扉から出入り出来ますよ、と見ず知らずの方に
教えていただきました。
えー!?マジすか…と思いながらも
アラフィフなオッサンには腹がつかえて厳しい
動きで、何とか乗務員用ステップを上がり切り
乗務員扉を開けて車内へお邪魔致します。
主催者S氏の姿を見つけて栓抜き貸してー?と
声を掛けますと、座席の栓抜きで開けてくれと
お返事をいただきました…
見ると、キハ205の窓下には国鉄印の灰皿と
栓抜きが備え付けられております。
灰皿は勿論使用禁止でございますが、昔は車内
での喫煙なんて当たり前な時代だったなぁ…と
古えの国鉄に想いを馳せる喫煙者のワタクシ。
2024-03-31 キハ20形205の車窓
主催者S氏がSNSで瓶飲料を苦労して用意する
旨の投稿を拝見していた時は、瓶に拘る理由が
判りませんでしたが、ここで氷解致しました。
座席に腰掛け、備え付けの栓抜きでプシュッと
栓を開けてのんびり過ごす車内は、簡単には
体験出来ない特別な時間だと感じます。
これはプライスレスでございますね。
2024-03-31 キハ20形205の座席
ボックス席に陣取りまして向かい側の座席を
撮影致します。
この青いモケットが如何にも国鉄車両、という
風情で瓶ジュースと相まって昭和な空気を満喫
させていただきました。
2024-03-31 キハ20形205の案内板
扉の横には懐かしい非常用ドアコックの案内が
貼り付けられております。
スワイプされますとワタクシの姿もバッチリと
写っておりますが、髪の毛が跳ねている様しか
判りませんよね?
2024-03-31 キハ20形205の運転席側窓
折角の機会でございますので、普段ならば
立ち入る事が叶わない乗務員室へも少しだけ
お邪魔してみました。
貫通扉の位置から運転席を見た風景だとこんな
感じになります。
2024-03-31 キハ20形205の運転席
視線を落としますと運転座席がございます。
モケットこそ客用座席と同じなのですが、ほぼ
パイプ椅子みたいな簡素な作りに驚かされて
しまいました。
当時の運転士はこの様な座席に腰掛けての業務
だったのでございますね…
ケツ…
いやこれは腰をやられそうでございます。
2024-03-31 キハ20形205の運転台
座席に腰掛けてみまして、気分は僕も運転士!
運転台の丁度真ん中辺りに何やら穴があります
が、これはもしやキハ205へムラムラした時に
挿し込む穴でしょうか…
ワタクシみたいな熟女好きは無機物へ欲情する
様な事はありませんが、マニアの中にはキハを
俺の嫁!と仰る方も居るのかも知れません…
クパァ、と開いたこの穴、果たして何を
挿し込むのか?ナニでございますよねやっぱ。
2024-03-31 キハ20形205の運転席車窓
今回の〆。
皆様お待ちかね、運転席からの眺望を撮影して
〆とさせていただきます。
キハ205の運転席に座り前を見ると、存外窓が
小さく見通しが悪い印象でございます。
実際には貫通扉の窓や助士席窓もありますが
真正面に見えるのはこの窓だけ。
自動車の運転より視野が狭く、圧迫感が強い
そんなキハ20形の運転席でございました。
当時の運転士が負われた苦労が偲ばれます。
楽しい時間はアッという間、という訳で
1週間ほど続きます水島臨海鉄道のレポートで
ございますが、いよいよ次回で最終回。
最後はやはり、アレでございます…
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!