写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第2735列車 「 ロンチキ!米子工臨の返空を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

夜明け前。

 

東の空が薄ぼんやりと明るくなり始めた頃に

ワタクシは家人を起こさぬ様、コソーっと家を

抜け出して近くの駐車場へ向かいました。

 

明るくなり始めた空に比べて道はまだまだ夜が

へばりついておりますので、車も前照灯を焚き

国道へ出る為の小道を走ります。

 

緩い曲線の先は藪が邪魔をして見通しが悪く

カーブミラーを確認しつつ、ゆっくりと進入し

安全を確保して曲がり切ります。

 

が、

 

曲がった先の直線になる所、その左手に何やら

茶色の小さな動物がおりました。

 

首輪の有無は見えませんが、茶トラ模様の猫で

ございました。

 

道路を横切ろうとしたものの車のライトに

照らされ、ビックリしたのか立ち止まる猫。

 

立ち止まった隙に走り抜けるか、と車を走らせ

ますが、立ち止まっていた筈の猫までもが同じ

タイミングで道へ飛び出して来ました。

 

鹿とかもそうなんですが、彼等は一旦止まる

癖に何故その後わざわざ車の前へと躍り出て

来るのでしょうか…

 

慌てて急ブレーキを踏みましたので何事も無く

肝を冷やしただけで済んだのですが、これで

後続車が居ると、危うくオカマ案件になる所で

ございました。

 

朝練シーズンという事で夜明け前の時間に車を

走らせる機会が多い今日この頃ですが、道理の

通じない動物が相手だと、車の運転も慎重を

期さねばなりませんね。

 

あぁビックリしたわ…

 

 

さて、今回の更新は国鉄特急色のPFが牽く

ロンチキの返空を狙ったご報告でございます。

 

梅雨入り前の晴れ間が続きますこの日の朝。

 

岡山から米子までの往復を後藤のDD51重連

牽引しましたロンチキが、レールを卸し終えて

返空されて来るという事で早起き致しました。

 

向かいますのは朝のルーティンと化しました

聖地・調子踏切でございまして、本番の20分程

前に現着致しました。

 

先月や今月頭にも何度か走りましたPFロンチキ

でしたので、撮影者もさぞ少ないだろうと

タカを括っておりましたが…予想以上に沢山の

撮影者が集まっており驚きました。

 

え、何、今日もしかしてロンチキ以外に甲種か

何か来るんですか?と焦りますが、どうやら

皆様もロンチキ狙いの模様。

 

そんな状況ではございますが、お友達の隙間に

すし太郎の如く混ぜ込んでいただきまして。

 

 

2024-06-19 工8384列車

EF65 1132の牽引する機次位エプロンが嬉しい

ロンチキの返空列車を捉える事が出来ました。

 

本番前までは照り付けていた太陽ですが、いざ

撮影という段になって薄いベールの様な雲が

陽光を和らげてくれました。

 

おかげで懸案の梁影も0.01ミリなうすうす加減

で避妊も安心でございます。

 

 

2024-06-19 工8384列車

練習撮影の無い、いきなり本番でございました

ので痛くならぬ様に、まず先っぽだけをそっと

穴へ挿し入れましてのご挨拶でございます。

 

編成が入りきらない内に我慢が出来ず、思わず

ウッと暴発してしまいます早漏ショットと

なってしまいました。

 

もう少し手前に引きつけねば尻のプリップリン

具合が判らないのですが、機次位エプロンが

見えている内にシャッターを切らねばねば、と

焦ってしまいました。

 

挨拶を済ませましたらば、お次はお待ちかねの

本番タイムでございます。

 

 

2024-06-19 工8384列車

今回の〆。

 

ピントばっちこい!な切り位置にて仕留めた

PFロンチキでございます。

 

しかもワタクシ好みとなる機次位エプロンな

編成でしたので、満足させていただきました。

 

DD51が牽くロンチキも良い被写体なのですが

国鉄特急色を纏うPF牽引の工臨もまた素敵な

獲物だなぁ、と再認識致しました。

 

激混みの聖地・調子踏切におきまして後から

来たにも関わらず、隙間にお招きをいただいた

お友達にも感謝でございます。

 

 

2024-06-19 4081列車

オマケ。

 

EF510-514の牽くコンテナ貨物も撮影します。

 

こちらは光線が燦々とした中を通過する定期の

貨物列車でございまして、梁影が釜の腹へと

刻まれるのを避ける為に切り位置をずらして

対処致しました。

 

ブルトレ牽引機ですから早朝の光線を浴びる

姿がサマになっております。

 

かつて客車を牽いて朝日をその身に受けていた

機関車も、今では立派な貨物釜。

 

ですが、青い車体に金の帯を巻く青ゴトーは

誕生当初のブルトレ牽引時代を誇っている様に

見える、そんな一コマとなりました。

 

梅雨らしく冴えない朝が続く近頃でございます

が、せめて朝だけはこの日の様な爽やかさを

感じていたいものでございます。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!