写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第2668列車 「 ロンチキ!二段積載の福山転回工臨を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

複々線での撮影というものは、えてして被りの

被害に遭遇する可能性が高くなります。

 

被写体の手前側をお呼びで無い列車が通過して

撮りたい列車をブロックする、タイミング悪い

事故みたいなものをいわゆる被りと呼びます。

 

中には数時間も待機した挙句に、正にここ!と

いう瞬間を後ろから来た列車にブロックされて

撮影が叶わなかった…なんて悲劇もあります。

 

そんな悲しい思いを出来るだけ避ける為には

ダイヤを読み込み離合するポイントを予想する

とか、撮影場所を工夫して対策を講じたりなど

手を尽くすのでございます。

 

まぁ中にはどうにもならずにガックリ項垂れる

事案もございますが…

 

 

さて、今回の更新は九州や西日本ではまだ走る

姿が見られますロングレール輸送用の貨車、

いわゆるロンチキを狙いましたご報告とさせて

いただきます。

 

チキ工臨の中でも人気の高いロンチキ、大抵の

場合は積載がそれほど大した量ではなくて

サラッと撮影するだけなのですが…

 

この日はお仲間から二段積みだとの連絡を貰い

それなら俯瞰気味に撮影してやろう、と判断を

致しましたワタクシ。

 

ショバへ着きますと、親しい友人のMサン氏が

いらっしゃるではありませんか。

 

という訳で歓談しつつ、いざ撮影。

 

 

2024-04-06 工9389列車

年に一、二度あるかという、稀に見る高積載な

この日のロンチキをDD51 1109が牽く場面に

出くわす事が出来ました。

 

予想以上に積載量が多く、これはラッキーな

撮影でございます。

 

 

2024-04-06 工9389列車

オマケ。

 

聖地・調子踏切へ至るカーブに、そのレールを

しならせて走るロンチキのお尻でございます。

 

線路の奥には、私立高校の敷地に咲く桜が見頃

となっており工臨に添えて撮影致しました。

 

 

2024-04-06 5087列車

EF65 2096が牽く定期貨物列車も仕留めます。

 

PFと凸、短時間に2種の国鉄形式が撮影出来て

有り難いひと時となりました。

 

この日は土曜。

 

ワタクシは激務な事の多い曜日なのですが

あの積載を見てしまうと、このままお仕事へと

戻るのが勿体無く感じてしまいました。

 

そこで、Mサン氏とたまたま近くに居た友人の

競馬氏にSNSで連絡致しまして追っ掛けをする

提案を致します。

 

結果3人で車を走らせ、向かいましたのが

こちら、ロンチキ撮影の定番となりますカーブ

構図のショバでございます。

 

 

2024-04-06 工9389列車

黄砂かPM2.5か、はたまた別の要因かは不明で

ございますが背景のビル群が蜃気楼の様に霞む

塚本信号場を通過するロンチキを捉えました。

 

ここでは普段からお世話になっております

大御所ブロガー氏を始めとして、ビッグ氏や

mm氏など親しいお仲間が続々と集結し

勢揃いとなりました。

 

本番までの間にまたしても楽しい歓談を挟んで

ロンチキ撮影となりました。

 

 

2024-04-06 工9389列車

今回の決めコマ。

 

しなるロングレールを狙っての撮影こそが

ここでの本命となる撮影でございました。

 

グイッと列車へ寄せるか、引いて撮るかで少々

悩みましたが、やはり霞んだビル群を画角へ

取り入れたくてこの様な構図に致しました。

 

それにしましてもカーブを曲がるロンチキ、

パッと見た感じでは真ん中の緊締具でレールを

押さえているだけなのに、この様にしなりを

作るロングレールに圧巻でございます。

 

いえ、実際にはチキ1両につき8箇所でレールを

固定しているのですが。

 

 

2024-04-06 75列車

今回の〆。

 

EF65 2081の牽引する定期貨物列車を狙っての

撮影でございます。

 

ロンチキ撮影を終えましたが、暫く待ちますと

四国へ向かうPF貨物が撮れるという事で、この

日2両目のPF狙いで延長戦に突入致しました。

 

ロンチキを撮影した時よりも格段に露出が

下がりましたが、何とか仕留められました。

 

これにてワタクシの遅い昼休みも終了し

Mサン氏、競馬氏と一旦は聖地・調子踏切へ

戻りましてミニツアーは解散致しました。

 

で、後日。

 

福山転回を終えレールを全て卸しました

ロンチキの返空が早朝にある、という事で朝練

稼業に精を出すべくサントリーカーブへ布陣。

 

何故に聖地・調子踏切ではなく、こちらへと

足を運んだのかはさておきましてこの返空

撮影は悲劇に見舞われてしまいました…

 

 

2024-04-08 工9384列車

今回のオチ…

 

桜咲き菜の花が彩る構図で、ケツエプロンの

ロンチキを狙っての布陣だったのでございます

が、まさかの下り快速が友情出演。

 

ロンチキは6両目で切れてしまう、という涙の

幕切れでございました。

 

これこそ被り案件でございます。

 

ですが。

 

ワタクシにも多少なりとも意地がありまして

何とかリカバリしたいな、と足掻いてみました

その結果…

 

 

2024-04-08 工9384列車

今回の意地。

 

一応は、という但し書きが枕に冠されますが

編成を抜いて釜とケツエプロンを桜×菜の花の

構図にて仕留めるというミッションを果たす事

が出来ました。

 

これを決めショットにする様な真似は流石に

致しませんので、オマケ的に記事の最後に据え

やれやれといった気分で終えたいと思います。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!