写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第2669列車 「 283系、逆オーシャンの回送を狙う 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

大阪のおばちゃんは飴を常備していて、隣に

居る知らん人にも平気で飴を渡してきます。

 

ワタクシが若い頃、梅田へ向かう乗車電で隣に

座られたご婦人方が、園田へ向かうのに何処で

乗り換えたら良いか分からず大声で議論されて

いらっしゃいました。

 

傍迷惑やなぁと思いながらもつい、十三で

降りて宝塚線に乗り換えたら早いですわー、と

教えて差し上げましたら…

 

そうなん!?お兄ちゃんありがとうな、ほら

飴ちゃん食べや。と服のポッケから生温かい

ベッコウ飴を渡された経験もございます。

 

なんか生温かいし、ベッコウ飴なんてワタクシ

食べへんしなぁ…と逡巡しておりますと威勢が

よいおばちゃんが身を寄せて来て。

 

要るか?要らんか?と問われましたので

本心は要らんかったのですがつい、要るわ

ありがとな!と貰うてしまったワタクシで

ございます。

 

ベッコウ飴なんて食べないのですが…

 

ほかすのも勿体無いので、梅田で買い物した際

一人でブラついていたおばちゃんに用もなく

近づいて、飴ちゃんあげるわー!とプレゼント

致しました。

 

要らんわ!と突き返される様な事もなく、かと

申しましてありがとう!と感謝される事もなく

怪訝に飴を受け取られるおばちゃん。

 

今のご時世だと完全に事案でございますが

あの頃はまだ世間が緩い時代だったのでした。

 

梅田から高槻市へ帰る際に券売機へと向かい

路線図を何気なく眺めて愕然と致しました。

 

園田へは宝塚線ではなく神戸線へ乗り換えねば

辿り着け無かった事を、そこで初めて知り

おばちゃん達が無事に目的地へ着いたかどうか

今も尚、気になっております…

 

 

さて、今回の更新はダイヤ改正以降新たに日中

撮影が可能となりました、オーシャンアロー

愛称で親しまれる283系を狙ったご報告で

ございます。

 

早朝のくろしおに充当されます283系、終点の

駅から回送となって山崎付近へとやって来る為

お手軽に朝練で狙える事となりました。

 

これまでは夜間しか撮影機会がありませんから

被写体としては中々取り上げ辛かったので

有り難い事でございます。

 

しかも。

 

 

2024-04-17 283系6両

基本編成が吹田へ入場している今、付属編成が

2本組み合わさりイルカ顔の非貫通先頭車が

上り先頭で撮影出来る貴重な機会となります。

 

古来より数多の作品が生まれた名所として

撮り鉄に親しまれますサントリーカーブにて

基本編成とは逆側にイルカ顔が付きます

オーシャンアローを狙いました。

 

この逆向きイルカ顔を指して、逆オーシャンと

呼び習わしております。

 

 

2024-04-05 283系6両

桜の季節には遠景構図を組み、カーブを抜ける

逆オーシャンを桜×菜の花も添えた贅沢構図で

狙っておりました。

 

283系は381系が特急くろしおの役割を担って

いた時代に、後継として登場した形式でして

前面パノラマ車のデザインがそれまでの国鉄

JR特急とは一線を画す事となりました。

 

ですが実際に製造されたのは6連の基本編成が

2本と、3連付属編成が2本の僅か18両。

 

しかも基本編成は新宮方のみにイルカ顔が付き

京都方には付属編成のHB631編成にしかイルカ

顔が見られ無いのでございます。

 

ではイルカ顔じゃない先頭車はどんな具合かと

申しますと。

 

 

2024-04-08 283系6両

イルカの反対、イラン顔が先頭になります

基本編成の回送も撮影しておりました。

 

本来のオーシャンアローはこの様に、新宮方が

イルカ顔となりますのでサントリーカーブでの

撮影には些か映えないのでございます。

 

ワタクシはこちらのイラン顔も好きですが。

 

因みに前回記事でロンチキ返空の撮影を目当て

に布陣致しました際ついで撮りでこの283系

仕留めていたのでございます。

 

 

2024-04-17 283系6両

今回の〆。

 

巻頭から次のコマとなるこちらが決めのコマと

位置付けておりました。

 

検査入場している基本編成が出場、となると

付属編成での代走も終わりかと予想されます。

 

そうなりますとイルカ顔をサントリーカーブで

狙う機会もまた、暫くお預けとなりましょう。

 

桜は散ってしまいましたが、今しか撮れない

逆オーシャンを求めてここで撮影致しました。

 

 

2024-04-17 283系6両

オマケ。

 

〆撮影の後はクルッと振り向き、HB632編成の

貫通先頭車、いわゆるイラン顔をパチリと撮り

お見送り致しました。

 

で、尾灯の位置そこやったんかい!と驚きつつ

ツッコミを入れてしまうのでございます。

 

確かにイルカ顔でも、スカートと車体の間に

不自然な隙間が空いておりましたがアレは尾灯

格納の為だったのでございますね。

 

 

間もなく始まる多客シーズンでは6両から9両に

増結され、前後がイルカ顔になる両オーシャン

も狙えるのではないでしょうか。

 

紀勢方面、或いは阪和方面へ南海や阪堺撮影の

ついでに出向くのもアリかもしれません。ね?

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!