この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
鉄道にとってなくてはならないレール、
そのレールを維持管理する為に日夜走り続けて
おりますのがレールを輸送する工臨でございます。
昨今のコンテナ列車は色とりどりのコンテナを
積載する為、見た目もカラフルで楽しいのですが、
工臨は見た目もパッとしない、ひたすら地味な
存在でございますのでこうして記事にしても
今一つ受けが良くありません。
では何故このような受けない工臨を記事に
するのかと申しますと、旅客釜を撮影する絶好の
機会であると申しますか、まぁ私が個人的に好き
だから、なのでございます。
地味なスタイルに渋さを感じるお年頃なのでしょう。
さて、今回の更新は関西で活躍しております
ロングレール積載用のチキ編成、通称ロンチキが
卸先に合わせて、レールの排出口となるエプロンの
位置を変更する為に方向転換を実施するという事で
撮影して参りましたご報告となります。
関西にはロンチキが3編成存在しております。
今回は3編成それぞれが使用されているので
空きの無い状況でエプロンの位置を確保する為に
止む無くこのような方転措置が取られたという
事になります。
2018-12-18 工9182列車 山崎ー長岡京
EF65 1133が牽引しますロンチキ編成。
方向転換を目的とする回送の為、レールは
積載されておりませんが列車番号には「工」が
頭に付いております。
編成はムコソを大阪方に下りまして、新大阪の
手前で北方貨物線へ入線、一旦ミハソで運転停車を
取りまして今度は塚本信号場から大阪を通って
ムコソへと戻って来たのでございます。
北方貨物線は旅客列車が走らない貨物線ですので
ご存じの無い方もいらっしゃるかも知れません。
大阪駅を通らずにその先へバイパスする線形を持つ
貨物線でして、新幹線の高架に沿って走る、
関西では数少ない知られざる路線でございます。
関東でしたら首都圏周辺に数多くの貨物線が
有りますが、関西で旅客と完全に分離しているのは
北方貨物線くらいではないかと思われます。
城東貨物線は来春、旅客営業がほぼ全線で
始まりますしね。
2018-12-18 4071列車 山崎ー長岡京
ロンチキを待っている間にやって来ました定期の
貨物列車、4071レではEF510-11が先頭に立って
おりました。
この時点では太陽が雲に隠れていましたので
比較的フラットな露出だったのです。
背景は陽が照っているマンダーラですが、
せめてこのまま本番を迎えてくれれば~、と
居合わせました鉄さん達と話しておりました。
2018-12-17 5087列車 長岡京ー山崎
立ち位置的に狙うのが厳しかったので
オマケとしてスナップしておりました5087レ。
右端にダークゾーンが発生しておりますが
気にしないでくださいね。
きっとペガッサ星人が現れただけでしょうから。
2018-12-17 工9182列車 山崎ー長岡京
レンズを引いてもう一度。
無情にも雲は去り、冬の低い太陽が
レールを照りつけてきます。
この時期の午後、調子踏切はド逆光だとばかり
思ったのですが、案外側面には光線が当たって
おりました。
もう少し厳しいかと覚悟していたので
ちょっと嬉しい誤算でございます。
もっとも、背景真っ白の逆光構図には
変わりが無いのですが。
今回の方転は山口線への荷卸しに伴う
ものだそうでございます。
各地へ向かう裏方役の工臨の、
更に舞台裏となります今回の撮影。
方転の往路は撮影出来なかったので
解説が無いと只の返空にしか見えない点が
惜しい所でございますね…
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!