この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
我が国で鉄道が最も発展しておりますのは、皆さまも
ご存知の通り首都圏を中心とした関東圏でございます。
かつては国電、という愛称で親しまれました、
山手線を中心とする国鉄電車線とその補完的な意義を
持つ私鉄各線には、4扉を持つ通勤電車と呼ばれる
車輌が運行されておりました。
中には6扉を持つ車両、なんていうのも一時期存在し
もう座席なんていらないんじゃね?と
思わされたものでございます。
そんな首都圏で活躍していた通勤型の車両達も
今ではJR化後に製造された車両へと置き換わり
何処を見てもステンレスの銀箱みたいな電車が走る
些か味気の無い光景へと変わりました。
銀箱車両もアレはアレで撮影の工夫一つで、お!と
目を引く写真になります、化ける被写体なのですが
オッサンとしましてはやはり国鉄時代に活躍した
全鋼製の車両の方へ魅力を感じる次第でございます。
さて、今回の更新はそんな全鋼車体に4扉を持ちます
国鉄最後の通勤型車両、201系を狙っておりました
ご報告となります。
関西本線を走る201系も余命宣告が為された存在で
こうして気軽に撮影が出来るのも
実はそう長くは無い事なのでございます。
この日は丁度良い機会という事で、関西本線でも
中々見られない山間部?を走る201系という主題で
撮影に取り組んでみたのでございます。
首都圏ではついに見られませんでした、鶯色に
身を包む201系を捉えました。
高槻と西明石の間を往復する運用に就いてまして。
JR東西線の開業で地下線を走る事が出来ない
前面非貫通な形状なのと、分割併合の利かない
関西本線へその身を移したのでございます。
こちらは表題とは逆方向へ向かう列車でございます。
屋根上のベンチレータが撤去され、側面の戸袋窓も
埋められて随分とスッキリした印象になりましたが
国鉄形通勤電車の存在感は尚、健在でございます。
転属組でございます編成です。
関西本線を走ります201系は全て、奈良支所に
充当されております。
中にはこの編成の様に大阪環状線から退役し
関西本線へと移った車両も居るのでございます。
レンズを広角にして目一杯引き付けてみました。
緑に囲まれた路線を走る姿は、通勤電車には
異質な様にも思えますが、だからこそ
記録する価値がある様に思うのでございます。
同じ様な被写体が続いておりますが、こちらは
このごろ流行りのお尻が小さな…ではなく台車や
スカートがグレーになった編成でございます。
何でも、どのくらいの期間で灰色がまっ黒に
汚れるのかをチェックする為のグレー化なのだとか。
個人的には黒色の方が締まって見えるのと
国鉄車っぽいので、このグレー化は正直申しますと
いやよ、いやよ、いやよ灰色いやーん…なのですが。
でもきっとJR側からすると
「変わるわよ。」なんでしょうけどね。
オマケ。
キューティーな201系のお姿をご覧いただきますのも
コチラで最後となります。
上から3枚目の編成が折り返して参りましたシーンで
今回の更新を〆たいと思います。
コチラの構図は車両側面にケーブルが掛かりますので
まさにオマケ感覚での撮影でございました。
その内機会を見つけて、201系を都市部でも
撮影してみたい所でござます。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!