この列車へご乗車いただき、
ありがとうございます。
赤字、嫌な言葉でございます。
経済活動におきまして収益よりも支出が
大きい場合、一目でわかる様に赤い文字で
記載する事から広く使われる様になった
言葉でございます。
お仕事をする上で、お役所も含めて赤字を
回避する宿命からは逃れられません。
利益を出さねばならない事業であれば
赤字である事=事業が失敗である、と
結論付けられます。
耳に致します。
あの手この手で少しでも収益を出すべく
企画が為されている事でございましょう。
そんな企画の中での成功例が、観光列車の
ブランド化でございましょう。
沿線の絶景を眺めながら、地元の食材を
車内で贅沢にいただくというプチセレブな
観光列車は現在、ものがたりシリーズとして
3本が運行されております。
その中でも元祖にして唯一、キハ47形を
観光列車、伊予灘ものがたりでございます。
さて、今回の更新はやっと辿り着きました
バックに観光列車を狙いましたご報告と
なっております。
元々ここへはあの頃の青に出会うべく
布陣しておりましたので、ついでに
観光列車もさつえいするか、という
気楽さで居残り撮影に興じておりました。
お日さまの向きも観光列車の来る時間には
かなり移動してしまい、トップ気味の
光線になりますので青さが物足りません。
この日は朝の内に伊予大洲へ向かいます
観光列車も仕留めておりました。
キハ47形を改造した列車という事で現在は
グリーン車としてキロ47形を名乗ります
この2両。
面は影になりますが、特徴的な側面の塗装を
主題として取り敢えず編成を狙いました。
流石は観光列車なだけは有り、眺望が
素晴らしい橋梁ではゆーっくりと進み
表題から構図を変えて撮影が出来ました。
空と海の境が曖昧な青い中を進む列車、と
いう事で空を大きく取り入れた構図にして
もう一度狙っております。
列車はこの後、駅からの眺望が売りの
下灘駅にて観光タイムとなりますので
その間に列車を追い抜いて
更に狙ってみる事と致しました。
こちらも前日のロケハンで見つけておいた
海バックの撮影ポイントでございます。
足回りは夏草に隠されますし、ミニスカから
僅かに覗く下着の様にチラリとしか、海も
見えないのですが、美しい空の青さを構図へ
入れて仕留めてみました。
オマケ。
クルリと振り返りますと、集落の踏切を
観光列車が過ぎ去っていくシーンが妙に
昭和っぽくてノスタルジーを感じまして
コマを切っておりました。
こういうシーンには、観光用に改造されても
キハ47形の顔の方が似合う様に思えます。
32や54だと四角くて…
この撮影後、車を走らせて再び列車を
追い抜きまして、〆の1発を
狙う事と致しました。
今回の〆。
夏といえば海と山、という事で最後は
夏の山をバックにして〆の撮影を終え予讃線
非電化区間でのミッションを終了する事と
なりました。
長かったですねぇ、予讃線紀行。
もう2月でございますよ。
あれから半年経ってしまいましたが
実はこの度、まだまだ続くのでございます。
次回の遠征記事では
90年代、世間の話題を独占していた
あのドラマについて語って参りたいと
思う次第でございます。
それでは、この列車へご乗車いただき
ありがとうございました!