写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第1852列車 「 追い掛けてDLやまぐち号を狙う 2021・8月 山口線弾丸遠征その3 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。



前回までのあらすじ


DE10の重連牽引となるやまぐち号

撮影を目当てに、悪天候と知りつつも

現地入りした我々、関西撮り鉄一行。


いざ撮影、とカメラを構えた我々に

背後から現れた痩せぎすな下着姿の

熟女がこう言います。


兄さん達、雨を舐めちゃいけないよ。

舐めてええんは飴だけや。



さて、今回の更新はDLやまぐち号

狙って遠征致しましたご報告の3回目、

いよいよ佳境へ近づいて参りました

所でございます。

 

先ずは今回、いえ本遠征のハイライト

からご覧いただく事に致しましょう。



f:id:kyouhisiho2008:20220123223526j:plain

2021-08-22 8522列車

名所・本門前踏切を夏季限定HMを掲げ

駆け抜けますDLやまぐち号。 


客車の色味もあって暗い仕上がりに

しておりますのは、ワタクシの好み。


も少し明るく現像しますと、今度は

釜が明る過ぎちゃうと感じまして。



このワンショットだけでもここへ来た

価値のある撮影だった、そう思う所で

ございますが、勿論このカットに至る

までにも色々とございました。


ここからは少し時を巻き戻し、長門峡

での撮影から後について、順を追って

お話して参りましょう。



f:id:kyouhisiho2008:20220123223600j:plain

2021-08-22 8521列車

往路の2発目は陸橋からの俯瞰で

撮影致しました。


長門峡は駅発車直後ですから、SLだと

煙を吐く良い構図になるのですが

ここは平坦な為にSLではマイナーな

場所となります。 


また光線も側面が影になるのでここは

曇りやこの日の様なお天気ならではの

構図、と申せましょう。 



f:id:kyouhisiho2008:20220123223620j:plain

2021-08-22 8521列車

引いた構図でもう一度。 


ここは線路に沿う国道からも近い為か

追っ掛け勢も割と集まりまして、先の

長門峡より賑やかとなりました。


尤も待ち時間が短く、来た、撮った、

去ったな三拍子という感じで撤収して

本門前踏切の場所取りに向かいまし。



ご存知の方ならお判りいただけるかと

思うのですが、我々が駐車場へ到着

致しました時点で3番手くらいの

空き具合でございました、本門前。


普段なら既にほぼ埋まるくらいは車が

停まっている筈なのですが。


いやいやあり得ないでしょう、と

少し不安になりながらも一応場所を

押さえます。


この時点で雨は本降りとなりまして

傘を挿さねば車の外へ出られない勢い

でございます。

 

やがて雨脚はドンドンと強まり、最初

車外で待機していた我々も辛抱堪らず

車へ戻って時間を潰す事に致します。


踏切が鳴り、タラコキハの通過時間と

なりましたが撮影する気力も湧かず

皆一様に車の窓から見送る始末。


ザアザアと車の屋根を叩く雨音に、

撮れるか否か以前に列車は運転される

のだろうか?という疑念まで湧き出す

強い雨となりました。


やがて、やまぐち号の駅発車時刻が

迫りましたので、傘を挿しつつ所定の

場所まで移動致します。


この日、本門前に集いましたのは実に

10名ほどでございました。


8月頭の重連初日は晴れで、その日は

200人近い撮影者だったよ、と現地の

警備を担う方が教えて下さいました。


如何にこの日が少ない撮影者だったか

お判りいただけますでしょう。


そんな話などをしながら、やまぐち号

復路はウヤかも…と不安を胸中に

隠しながら待っておりました。


あ、いえ

口に出していたかもしれません。


たかが雨、と舐めてはいけません。


雨量によっては復路がウヤになるかも

知れない不安が付き纏うのですから。



そんな風に待っておりますと、何と

津和野駅の係員が車に乗って踏切へ

来られました。


踏切の整理、警備をされる方へ列車は

少し遅れて発車しますよ、と伝えに

来られたのでございます。


よし!来る!!


一同の顔に笑みが浮かびます。


やがて定刻を15分ほど過ぎて津和野を

発車するDE10の汽笛が、山間に響いて

テンションが上がります。


比例してか、露出は下がりましたが。

 

 

f:id:kyouhisiho2008:20220123223645j:plain

2021-08-22 8522列車

お馴染みの遠景ショットでパチリ。 


もう露出なんてかまへん、撮れれば

充分や!とばかりにシャッターを切る

ワタクシでございました。


奥の山は雨霧に白く煙りますが、幸い

列車はそこまで雨に阻まれず。


カーブを抜けて、ついに列車が

本門前のストレートへ入りました。


 

f:id:kyouhisiho2008:20220123223733j:plain

2021-08-22 8522列車

排気煙を棚びかせ、DE10 1514が先頭

次位にDE10 1076が就く重連牽引の

やまぐち号を捉える事が叶いました。 


春季のHMは桃色でしたが、夏季は

雨を想起させます青色でございます。


まさにこの様な日を想定した色合いと

申せましょう(笑)。



f:id:kyouhisiho2008:20220123225139j:plain

2021-08-22 8522列車

オマケ。


後打ちはもはや習慣化してしまい

こんなコマでも一応シャッターは

押しておりました。


最後尾となる普通車展望デッキからは

こちらへお手を振る方や撮影される方

などが見受けられました。



ここでの撮影を終え、帰路のついでに

もう1発狙いましょう、という事で

懲りずに追っ掛ける事となりました。


高速ICと列車の進行方向が同じでして

どうせなら、と考えたのでした。


そんな風に軽く考えておりましたが

よもやこの日一番の苦行になるとは、

この時点では考えもしませんでした。


と、毎度ながらいい感じに振ってから

この先はまた、日を改めての更新と

させていただきます。

 


それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!