この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
曇天での鋭角構図では、車体が雲の反射で
白っぽくなりがちでございまして、ワタクシは
ロイヤルエクスプレスの車体色を表現したくて
サイド寄りに構える事に致しました。
本気で車体色重視なら真横気味にすべきか、と
悩みつつも、この立ち位置でイケそうだと判断
し本番を迎える事になりました。
サイドに振れば振るほどに被写体が構図の中で
小さくなってしまいますから、何処かで妥協も
必要なのでございます。
短編成なら良いのですが、長い編成だと如何に
構図を組むかで懊悩するのでございますよ…
さて、今回の更新はロイヤルエクスプレスを
PFが牽く場面を狙いましたご報告となります。
金曜午前、岡山からツアー客を乗せた列車は
淀んだ空の下を高松へ向けてやって来ます。
後打ちにて岡山へ向かう列車を撮影し、本番へ
備えておりました。
この構図であればイイ感じに撮影出来るな、と
目論見ましてロイヤルの到来を待ちます。
定刻。
最後尾に電源設備を集約したマニ50を連結した
ロイヤルエクスプレスが、EF65の牽引でその
姿を現します。
ご挨拶がてらに望遠を飛ばして、草むらを進む
列車を先ずは一コマ撮影致しました。
次いでレンズを引きまして、先程2700系を
撮影した構図へ組み直します…が。
今回の〆。
EF65 1135の牽くロイヤルエクスプレスですが
うっかり左へ引きつけ過ぎてしまい、まさかの
串パンになってしまいました。
しかも、ロイヤルの車体色も想定より反射が
抑え切れずに微妙な紺色状態。
腰部は暗く沈むのですが露出を上げると車体は
白飛びするのでやむを得ません。
釜との連結面からチラッと覗く青さが、目指す
色だったのですが無念の敗退でございます。
オマケ。
あちゃー、と決めコマを決め損なって意気消沈
しかけますが、これも撮らねばと振り返っての
ケツ打ちでございます。
こちらの構図は足回りに柵が掛かってイケナイ
構図なのですが、今回の遠征でマニケツ打ちは
ここだけ!なので妥協致します。
あくまでオマケでございますからね。
H氏はここでの撮影の後、関西へ戻る前に伯備
へ向かうという事でお別れ致します我々一行。
ここからは再びトリオに戻り、いざ瀬戸大橋を
越えて讃岐を目指しました。
マリンライナーならぬマリンカーとなって我々
を乗せた車が坂出辺りに差し掛かる頃、空は
かなりご機嫌が悪い感じに見えております。
これ坂出俯瞰だと厳しそうですね…なんて話を
しながらICを降り、時折小雨の降る下道へ。
果たして良き撮影が出来るのか。
一抹の不安を抱えながら次なるショバへと
向かいます。
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!