この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。
喫茶、喫煙。
この両者に共通しているのは薫りを楽しむ、と
いう行為ではないでしょうか。
喫茶は喉を潤し、喫煙は肺を煙で満たす事で
得られる満足感を求めるものではありますが
様々な種類・銘柄があって好みに応じたものを
選ぶのは、薫りを基準と致します。
コンビニ等で売られているペット容器の安い
お茶などは、屑茶葉から作られているもので
薫りに関しては良品と大きく差が生まれます。
コーヒーや紅茶もまた、インスタントになると
薫りは残念なものとなってしまいます。
良きお茶は良き薫り。
以前、山城の茶屋で働いている方から教わった
フレーズでございます。
因みにワタクシは、良きお茶の薫りというのを
味わった事が無いので存じあげません。
だってインスタントが楽で安いのですもの…
さて、今回の更新は京鉄博で展示される為に
亀山から関西へやって来た配給列車についての
ご報告でございます。
この日、亀山で活躍するキハ120形の中でも
お茶の京都ラッピングが施されて人気を博す
キハ120-15が、京鉄博で展示されるという事で
配給列車として関西へやって来ておりました。
展示は昨年同様、お茶の京都の他に森の京都や
海の京都など、「もう一つの京都」をテーマに
ラッピングされた京都府を走る車両が一同に
会する企画でございます。
題して京都まるごと博覧会、だそうでして
4/4〜8の日程で特別展示されております。

桂川橋梁の西岸を南側から望むポジションへ
布陣致しまして、最初にコマを切りましたのは
配給列車に先行する新快速でございました。
曇天だと幾つか良さげなショバがあったのです
が、有難い事に陽が射すお天気でしたから
光線を意識してここへ布陣致しました。
お仕事との兼ね合いもあり、結構ギリギリに
ショバへ向かう羽目になりまして。
時間内に辿り着けるショバ、となるとここへ
来る事になってしまいました。

定刻。
トラスが重なる桂川橋梁、ゴオゴオと音を立て
凸が姿を見せたその刹那を一コマ。
残念ながらピントを外してしまい折角の凸も
寝ぼけた写りとなってしまいました。

今回の〆。
DD51 1183が亀山からキハ120-15を連れて
京鉄博へ向かう配給列車でございます。
挨拶ショットでは陽が射していた筈なのですが
どうした訳だかこのコマではヌルい光線に。
日頃の行いが覿面に発揮されてしまいました。
酷い…

今回のケツ。
ラストは振り返ってキハ120-15のご尊顔を拝謁
致しました。
走る関西本線で活躍するのがこのキハ120形で
ございます。
京都のお茶と申しますと宇治が有名ですが
田辺や山城など、府南部では全域でお茶畑が
見られるのでこのPRは的を射たものでしょう。
所で、亀山は三重県でございます。
撮影は京都より西に位置する桂川ですから当然
京鉄博は通り過ぎております、この配給列車。
実は、展示に際してわざわざ方転する必要が
あった模様で、一旦は京都を通り過ぎ大阪から
北方貨物線を経由し、上り列車として京鉄博へ
搬入されております。
つまりこの界隈で待ってさえいれば、上下の
配給列車が撮影可能だったのでございます。
ただ、ワタクシはお仕事が外せず撮影はコレで
おしまい。
ちょっと不完全燃焼な成果にモヤモヤとする
午後となりました…
それでは、
この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!