写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

通達196 「 甲60 南海電鉄8300系(8307f+8708f)の甲種輸送を狙う 」

この記事をご覧いただき、ありがとうございす。

 

 

 

 本日も非常にあっつい一日でございました。

もう肉が溶けそうなぐらい…

 

ダイエットさえなければ、

アイスクリームが食べたくなります。

 

 

アウトソーシングという言葉があります。

 

外部委託の事なのですが、

近年では大企業が業務を外部委託出来る仕組みが成立し、

 リストラの後押しや非正規雇用の拡大が問題ともなっています。

 

鉄道業界では先日、

フリーゲージトレインの導入に否定的な北陸新幹線に対して

貨物列車に客車をつないで3セクの負担を軽くするという提案を

与党検討委が一案として出していました。

 

これもまた3セク業務を貨物会社へ外部委託するという事になるのでしょう。

 

尤も、この案は貨物の編成長とホーム有効長の問題や、機関車の定数不足などから

現実味がかなり薄いとは思いますが。

 

実現すれば鉄としてかなりワクワクさせられる案ではありますね。

 

 

 

さて、今回の更新は南海電鉄が増備している車両、8300系の

2017年度分第2陣の甲種輸送を撮影したレポートとなります。

 

通達181以来の8300系甲種、今回はちょっと珍しい内容となっております。

 

 

この日は20日のゴト日という事で、日中は仕事が忙しく尚且つ近畿車両ー吹田貨物(タ)の

牽引機が前回同様のDE10 1743でございましたので

昼間の撮影はパスしておりました。

 

ちょうど甲種も夜間に吹田を出発し翌朝に和歌山へ到着するスジでしたので、

それなら夜間に撮影しよう、という事で吹田貨物ターミナルの傍にある

吹田駅へとやって参りました。

 

 

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2017-06-20 5082列車  吹田

 

濡れたレールを照らしながら吹田貨物(タ)に入線するEF210牽引の5052レ。

 

こちらは上り列車でして、奥の線路を走行するので随分と暗い画像になっております。

 

肝心の表題は手前から3本目くらいの位置を通るのでそこまで暗くはなりません。

 

私が吹田へ到着したあたりから雨が降り出しまして、吹田駅近くの

パーキングに車を停め、駅へ入ったときにはザアザアと音を立てておりました。

 

幸い撮影は駅のホームからになるので、私は濡れずに済むのですが

列車はこの雨で遅延するかもな、と不安がよぎります。

 

 

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2017-06-20 5075列車  吹田

 

ハイビームで夜闇を照らしながら、EF200-20号機が代走に入った5075レが

甲種の前走りとして通過して行きました。

 

この列車がほぼ定刻通りだったので、安心してカメラを構えます。

 

 

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2017-06-20 9869列車  吹田

 

雨の中、吹田貨物ターミナルを定刻に発車した南海8300系甲種輸送

 

吹田から和歌山市までは、JR西日本DD51 1193号機が牽引を担当します。

 

原色のDD51が牽く甲種、今では極めて珍しいシーンが撮影出来ました。

 

 

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2017-06-20 9869列車  吹田

 

ちょっとピントがずれてしまいましたが区名札を。「宮」の文字が見えます。

 

実は、

南海電鉄とJR線の接続する和歌山市までは、梅田貨物線から先ですと

JR貨物が事業免許を取得していない為に、貨物列車を走らせる事が出来ません。

 

 

そこで、荷を届けられないJR貨物に変わって、

荷主である南海電鉄車両を届ける役目を負うのが、免許を持つJR西日本となるのです。

 

いわゆる業務委託、という形態でJR貨物から

JR西日本へ貨物列車の運行を外部委託しています。

 

人材派遣ならぬ列車派遣でございます。

 

 

この形態をアウトソーシングと呼ぶのはちょっと違うのですが、

外部委託の実例として、ここに記録したいと思います。

 

 

JR西日本からすると自社線内で、自社の機関車を用いて貨物列車を運行(他社業務)するという

こんがらがりそうなややこしい甲種輸送が実施されるのです。

 

 

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2017-06-20 9869列車  吹田(後打ち)

 

オマケ。

8708fの8358号車が後部となります。

 

 

吹田貨物(タ)から旧梅田貨物線を通り大阪環状線から関西本線へ。

そこから更に王寺で和歌山線へ入って和歌山を経て和歌山市へ、複雑な経路で至ります。

 

この時期ですと日の出が早いので和歌山線内での走行撮影も出来そうな気がしますが、

それを敢行すると徹夜になってしまうので、闇鉄に留めておきました。

 

 

 

 

 

 

それでは、

この記事をご覧いただき、ありがとうございました!