写真は鉄で出来ている。

撮らない豚はただの豚だ

第799列車 「 2年越しのデビュー!デゴイチ北びわこ号を狙う 2019・春 SL北びわこ号撮影 その1 」

この列車へご乗車いただき、ありがとうございます。

 

 

本来であれば2017年の春に北びわこ号

牽引機としてデビューする筈でしたD51 200。

 

C56 160が限界に近づき、長く保存機として存続を

させられる様に本線から引退させる事が決まり

代わりに保存機から復活する事になりましたのが

D51 200でございます。

 

所が復活運転の前の試走へ向かう途中に軸焼けを

起してしまい、予定されていたデビューは延期に。

 

更に昨年はC57の不調と西日本豪雨が重なり山口から

梅小路へ戻れずにデビューが再延期となりました。

 

 

そんな紆余曲折を経たデゴイチがついに本日、

SL北びわこ号の牽引機として湖北路での

デビューを飾る日となりました。

 

復活蒸気としての本線営業運転は既に昨年の

山口線で果たしておりますので華々しさには

欠けるのですが、ようやく営業運転で湖北を走る

事となりました。

 

事前の天気予報では雨、との事でしたが本運転の

時間は何とかお天気も持ち堪えまして、薄曇の中

普段の運転よりも多くの鉄さんやギャラリーが

沿線に集っております。

 

 

さて、と改まる必要もないのですが、今回の

更新は勿論北びわこ号の撮影報告でございます。

 

ここまで話題を振っておいて5087レの撮影記とか

になりますと最早、詐欺となってしまいますからね。

 

 

私も今回は気合を入れての参戦でございまして

ここであれば煙を出すに違いない、と思われます

ポイントへと布陣致しました。

 

ですが、列車の通過時刻を過ぎても一向に

デゴイチが姿を見せません。

 

周囲にいた鉄さんがSNSを見て、米原駅発車直後に

故障で緊急停車したで、と教えて下さいました。

 

更に少ししますと無線を聞いていた方が、

安全装置の故障やからもう動くみたいですよ、と

教えて下さりました。

 

結局、定刻から10分程の遅延で米原駅を発車し、

蒸気を高らかに噴き上げてやって来たのでございます。

 

 

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2019-03-10 9241列車  米原ー坂田

 

梅小路の復活蒸気としては唯一となりますD形のSL、

デゴイチが満を持しての北びわこデビューを

飾りました。

 

狙い通り煙を噴き上げての通過となりましたが、

山から吹き下ろす風が煙を押さえつけ、

上に棚引かずに客車を隠す様に巻いてしまいました。

 

SLは生き物、と言われます所以でございます…

 

 

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2019-03-10 新聞報道ヘリ  米原市内上空

 

通過前の事でございます。

 

デゴイチのデビューを報道する為でしょう、

毎日新聞の報道ヘリが上空を旋回しておりました。

 

鉄道写真には関係無い報道ヘリなのですが、世間が

注目していると思いますと、何だか妙に

嬉しくなってしまいます。

 

 

このヘリにも何か型式が有るのでしょうが、門外漢の

私にはさっぱりでございます。

 

 

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2019-03-10 9241列車  米原ー坂田

 

表題のコマの後になります。

 

思いっきり力を入れてチューブを握り、ムニュッと

飛び出した歯磨き粉の様な煙の流れ具合でございます。

 

 

余談なのですが、昔、セメダインのチューブを

軽く摘まんで中身を出そうとした際に、出口が

固まっていて中身が出ず、お尻の方から飛び出して

部屋が大変な事になり母親から怒られた事を

思い出しました。

 

セメダインって、今の若い方なんかは

ご存知なさそうでございますね。

 

ガンプラが300円だった時代の思い出でございます。

 

 

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2019-03-10 D51 200サイドショット  米原ー坂田

 

走り去るデゴイチの横顔を

軽くスナップ撮影してみました。

 

表題の写真では判り難い煙室に掛けられた

金地のバンドが黒いボディに映えております。

 

 

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2019-03-10 9241列車  米原ー坂田(後打ち)

 

オマケのバックショットを狙おうとしましたら、

辺り一帯が濛々とした煙に包まれておりました。

 

まるで北京の様でございますね…

 

 

多くの鉄さんやギャラリーが沿線へ見えられたと、

冒頭で申し上げておりました。

 

鉄さんであれば、先客居る場所に被らない様に

ポジションを取るのがマナーだと心得ているもので

ございます。

 

ですが、お子様を連れた一般の方々にそういった

マナーを求めるのには限度がございます。

 

離れた場所にいるギャラリーが構図に入るからと

いう理由で、大声を出して親子連れを退かせ様とする

姿勢には傲慢さが垣間見え、心地の良い事では

ありませんでした。

 

よほど嗜めようかとも思ったのですが、声を

掛けても改心される様な状況では無かったので

黙っておりました。

 

イベント列車ですのでこうしたトラブルも多少は

覚悟しておりますが、ギャラリーも含めて

皆で楽しめる様な声のかけ方や配慮こそ、我々

撮り鉄に求められるものでは無いかと感じました。

 

 

それでは、

この列車へご乗車いただき、ありがとうございました!